アウトドア日和

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自転車で御岳から日の出山へ

御岳から日の出山
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秋も深まり、本格的な冬が来る前に自転車で遠出をしようと思って今回出かけたのは、以前から挑戦しようと思っていた、奥多摩の「御岳山」の参道ヒルクライムです。ここは神奈川県秦野市の「ヤビツ峠」や八王子の「和田峠」の勾配をはるかに上回る劇坂で、これに匹敵するのは、秩父の「子の権現」直前の坂や「富士あざみライン」くらいでしょう。また、単に自転車で坂を登るだけではもったいないので、ついでに近くの「日の出山」へのハイキングを加えて、「ハイクリング」(?)をすることにしました。

中央線の始発電車で西に向かい、今回は青梅で下車。日の出前のまだ暗い中、駅前で自転車を組み立てます。ここから吉野街道に出て御岳方面に向かうと、6時過ぎに日が昇って周りの山々を朝日が照らします。御岳山の入口の鳥居には30分ほどで到着。ここからいきなり、ケーブルカーの滝本駅までの急坂が始まります。気温は低いものの、すぐに汗が吹き出してきます。坂の途中で休むと再スタートが難しいので、その場合は道路脇の平坦な場所にいったん入り、勢いをつけてから道路に乗り入れます。
早朝の青梅駅吉野街道を西へ滝本駅へ
早朝の青梅駅吉野街道を西へ滝本駅へ

滝本駅手前の急坂を上りきると7時過ぎで、駅舎には早出のハイカーが数人集まっています。こちらは、さっそく頂上に向かう参道に入りますが、最初から劇坂なのでしばらく押し歩きで進みます。どうやら、「ペダルを回せないところは押し歩き」というよりも、「乗れるところだけ乗る」ということになりそうです。しばらく歩くと、ゆっくり歩いているハイカーを追い越し、何度か自転車で走れる程度の勾配も現れるので、休まず登っていきます。といっても、大半は押し歩きです。今のロードバイクのインナーローは、34x12のギアですが、これでは今の自分には全コースを走りきるのは無理なようです。
偽ピークの「あんまがえし」を過ぎると、まもなく「東洋のマチュピチュ」、御岳の集落が見えてきます。晴天の青空をバックに真っ赤に染まった紅葉の木々が町並みにいいコントラストを加えています。
滝本駅前杉並木の参道を登る御岳の集落
滝本駅前杉並木の参道を登る御岳の集落

まだ開店前の土産物店や食堂が並ぶ通りで自動販売機からスポーツドリンクを買ったあと、御岳神社まで続く階段を上ります。御岳神社へは何度か来たことがありますが、意外に階段が多いことにあらためて気づきます。当然、ロードバイクは肩に担いで登ります。8時過ぎに神社に到着しますが、特にすることもないので、これから向かう日の出山を確認すると、再び自転車を担いで階段を下りていきます。
日の出山への山道は、序盤はロードバイクでも走れるダートですが、すぐに木の根や岩で走行不能になります。MTBでなんとか走れるかどうかという状態で、ときおり現れる階段では再び担ぎも入ります。途中、トレイルランナーが軽快に駆け抜けていきます。
御岳神社から日の出山を望むバイクで山道を走る走行不能個所
御岳神社から日の出山を望むバイクで山道を走る走行不能個所

日の出山の頂上には9時少し前に到着。まだハイカーの数は少なく、周囲の展望をしばらく楽しみながら休憩します。東には都心方面が一望でき、西には御岳山、南西には「大岳山」と、わずかに富士山が見えます。
ここからは御岳には戻らず、五日市方面に下ります。地図上でも、ロードバイクで走れる舗装路までは、それほど遠くないようです。ところが、いったん下山路に入ると、バイクに乗るどころか、運ぶだけでも一苦労です。押し歩きなのに、急坂ではブレーキをかけないといけません。また、階段や足場の悪いところも多く、担ぎの割合も増えていきます。ここを登ってくるハイカーには、「自転車が重そうで大変ね」とか「それで走れるところはないでしょう」と同情にも似た声がかかります。たしかに、MTBさえ一台も見かけません。ようやく舗装路に出たのが10時過ぎで、ここから普通のサイクリングが始まります。これまでとはうって変わって、下り基調の快適なサイクリングロードで五日市方面へと向かいます。すると30分足らずで武蔵五日市駅前を通過。このあたりから、いきなりロードバイク人口が増えてきます。みな、奥多摩方面の峠を目指しているのでしょう。
日の出山から関東平野を望む日の出山から見た大岳山武蔵五日市駅前
日の出山から関東平野を望む日の出山から見た大岳山武蔵五日市駅前

実は、今回のサイクリングにはもう1つの目的地がありました。それは、昔よく通ったスパゲティー専門店でランチを食べることです。その店は国立市にあるので、睦橋(むつみばし)通りと奥多摩街道を東に20km以上走ることになります。幸い、このルートは、今年参加したブルベのコースとも重なるのでスムーズに通過し、国立に12時過ぎに到着。有料駐輪場にロードバイクを預けてその店に入ります。ここで、自分の定番、トマトソースベースのエビ入りスパゲティーの大盛りを注文。30年以上同じ味を保っていることを確認して満足します。経営者も変わっていないようです。
店を出ると、エネルギーを補給したことだし、ここは中野の自宅までそのまま自転車で帰ることにします。ついでに、最近買ったばかりのナビシステムの道案内機能を試してみることにします。これは、目的地を指定すれば最適の経路を画面と音声で指示してくれるもので、自転車モードの場合は車両一方通行の道も自転車ならOKと識別してくれるようです。その結果はというと、使い方に慣れないせいもあって、まごつくこともありましたが、大きくミスコースすることもなく(道を間違えると新規のコースを自動的に生成してくれる)、自宅に帰り着くことができました。
スパゲティー専門店「いたりあ小僧」トマトソースのエビ入りスパゲティーナビの案内で自宅へ
スパゲティー専門店「いたりあ小僧」トマトソースのエビ入りスパゲティーナビの案内で自宅へ

今回は、山中でほとんど自転車に乗れず、自転車を担いで山登りをするというアウトドア活動となりましたが、

・自転車で登山口に行く
・自転車を担いで山に登る
・下山したら自転車で帰る

という、パターンを試せたのが成果でした。今までも、自転車を使って両神山や金峰山の登山口まで行きましたが、ハイキング中もずっと自転車を持ち運んだというのは初めてです。軽量の折りたたみ自転車と専用の背負子を用意すれば、このパターンは他の山行にも応用できるかもしれません。本格的な登山では、10~15kgの荷物を背負うのは普通のことですので。

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BRM1006青葉600km関東一周

勝浦の海岸
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10月の連休の初日、今年最後のブルベBRM1006(青葉600km関東一周)に参加してきました。結果は、コース半分のところでリタイアしましたが、それなりに得るものがいろいろあったような気がするので、簡単に振り返ってみたいと思います。

●出発前

ブリーフィング光景600kmのブルベで大事なことの1つは、睡眠時間の確保ということですが、それはブルベ前日から始まっています。今回は、出発までに「寝だめ」をしておこうと、早い時間に夕飯をすませ、横になりましたが3時間も経たないうちに目がさめてしまいました。その後も、なんとか眠ろうとしてもうまくいかず1時間くらい寝たのかどうかわからないうちに出かける時間となってしまいました。

ブルベの出発地点の等々力公園は、自宅から20km弱のところにあります。体力を使わないようにしてゆっくり走ると1時間半かかると想定して、2時過ぎには家を出なくてはなりません(受付は4時)。寝不足気味ながら、順調に公園まで来るとまだ受付前で、あたりに誰も見あたりません。しかし、すぐに人が集まり始め、その数もどんどん増えていきます。受付をすませたあとで、少しでも眠れないかとベンチに横になりますが、到着するライダーの自転車のライトや、歩き回るライダーのクリートの足音で、それどころではありません。やがてブリーフィングが始まり、コースの一部修正の指示などが伝えられます。


●出発からPC1

今回は「難易度の低い600kmブルベ」という触れ込みと、サイクリングにはまずまずの天気予報のせいか、この距離としてはかなりの参加者の数です。たぶん、時期的にも、今年のSRの認定をこのブルベに賭けている参加者も多いのではないかと思われます。そういう自分も、このブルベを完走し、10月下旬のAJ埼玉の300kmブルベを走ればSR認定となります。

5時になると、まだ夜と言ってもいいほど暗い中を、ライダーが次々にスタートしていきます。いつもなら中原街道を南下するところ、今回のブルベは北の都心方面へと向かいます。序盤の目玉は、やはり銀座の大通りを走り抜けることでしょう。ようやく空が明るくなったものの、人通りが少なく荷物を搬入するトラックやゴミ収集車だけが目立つ目抜き通りをブルベライダーが通過していきます。都心を走る難点は、信号でのストップ&ゴーが多くてなかなか距離が稼げないことと、次第に多くなる車の排気ガスで汚れた空気を吸わなくてはならないことです。

千葉県に入ってしばらくすると、ようやく信号と信号の間の間隔が遠くなり、ある程度はスピードに乗って走れるようになります。それでも、信号の変わり目のタイミングをうまく見計らいつつ、加速・減速の判断をする必要があります。寝不足で本調子でないわりに、時速30km前後で走れているのは、追い風のせいかもしれません。

最初のPCは、79km地点にある姉ヶ崎のコンビニで、当初の予定ぴったりの午前9時に到着します。1時間少々の貯金ができています。すると、すぐ後に「山の子さん」が渋い色のクロモリバイクで、そして「Naokiさん」がトレックで到着。お二人とも余裕がありそうです。

等々力公園(5:00)~高輪台(5:30)~銀座鳩居堂前(5:55)~江東区・天神橋(6:24)~千葉・蘇我(8:12)~姉崎海岸(8:50)~PC1(9:00)
早朝の都心を走る
早朝の都心を走る

銀座もブルベのコース
銀座もブルベのコース

千葉・蘇我駅前
千葉・蘇我駅前

姉ヶ崎のPC1
姉ヶ崎のPC1

「山の子さん」と「Naoki」さんのバイク
「山の子さん」と「Naoki」さんのバイク


●房総半島横断、勝浦のPC2へ

千葉の内陸部へ
千葉の内陸部へ



久留里・大多喜街道を走る

勝浦のPC2
勝浦のPC2
房総半島を横切るために内陸に入ると、次第に千葉らしい雰囲気のあるコースとなり、ようやく本来のサイクリングを楽しめるようになります。特に、久留里街道は「正しい田舎の山道」で、こういう道ならブルベでなくても走りたいと思えてきます。もう少し季節が進めば、紅葉も楽しめるかもしれません。平坦さが売りの今回のブルベですが、前半の登りのピークが大多喜町へ入るまでの「峠もどき」(標高160m)です。ここを難なくクリアすると、今度は大多喜街道で外房へと向かいます。

これまでも何度かブルベで房総半島を横断していますが、今回のルートがたしかに一番楽に感じます。なるべく平坦路を、というコース設定者の意図が伺えます。136km地点となる勝浦のPC2には、予定時刻よりも15分早い12時15分に到着します。貯金は2時間近くに増えています。ちょうどお昼時なので、他のブルベライダーたちは、しっかりと昼食をとっているようです。自分は、おにぎり1個だけで簡単にすませ、10分くらいの休憩で、次のPCを目指します。10月だというのに気温は高く、海には大勢のサーファーが繰り出しています。

このあたりで、走る前から懸念していたことがやはり起こってきました。ロングライドは3カ月ぶりなので、サドルにのせるお尻に感じていた違和感が痛みに変わってきます。今さらどうすることもできないので、痛みを感じる感覚が麻痺するのを待つしかありません。

木更津市(9:41)~俵田(9:58)~大多喜町(10:58)~黒原交差点(11:21)~PC2(12:15)


●パンク、暑さ、向かい風にもめげず銚子のPC3へ

ここから、あまり海の見えない海岸沿いを銚子まで走ります。何度か走ったことのあるコースなので土地勘がある反面、走るのに飽きてくるのも確かです。あるブルベライダーは、「平坦なのはありがたいけど、メリハリがないから長く感じる」とか「ずっとペダルを回していないといけないから、休めない」と感想を漏らしていました。

そして、PC2を出発して30分ぐらいして、後輪がパンクです。チューブを見ると、前にパンクしたときにパッチを当てた部分があって、かなり長く使っていたようです。10分くらいでチューブを交換し、携帯用ポンプで空気を入れると、 まずまずの空気圧になったので一安心です。

この区間は、ひたすら我慢して根気よくペダルを回し続けることが大事ですが、昼を過ぎてさらに気温が上がり、背中に太陽が照りつけてきます。空を見上げるととても秋の空という感じではなく、むしろ夏のようです。さらに、湿気を含んだ風が前から吹きつけてくるように感じます。あまり汗をかいている感じはしないものの、何度も自動販売機の前で立ち止まっては、スポーツドリンクの補給を繰り返します。走行距離が200kmを越えると、「これで3分の1を走った」という気持ちと、「200kmブルベならもう終わっているのに」と思う気持ちがせめぎ合います。

銚子までには、何度か短い登りを繰り返しますが、疲れも暑さも、お尻の痛さも無視してひたすらペダルを回します。そして、すっかりあたりが暗くなった午後6時過ぎに銚子・犬吠埼のPC3に到着。貯金は2時間15分ほどです。今まで水分ばかりとっていたので、ここでは固形物を食べようと思い、カップ焼きそばの夕飯とします。早いライダーなら、料理店で魚介類の地元グルメを楽しむところですが…

片貝漁港(15:02)~飯岡駅(16:40)~飯岡バイパス(16:40)~銚子のPC3(18:03)
パンク修理でタイムロス
パンク修理でタイムロス

秋ブルベなのに夏の空
秋ブルベなのに夏の空

西日を背に受けて走る
西日を背に受けて走る

銚子の手前の坂
銚子の手前の坂

銚子のPC3
銚子のPC3


●予想外の大雨、ミスコース、そしてDNF

銚子大橋を渡る
銚子大橋を渡る

小雨から…
小雨から…

…大雨に
…大雨に

ホテルの部屋
ホテルの部屋

翌朝も雨
翌朝も雨

新鉾田駅
新鉾田駅

簡易輪行袋
簡易輪行袋
銚子のPC3を出て銚子大橋を渡っていると、意外に楽にペダルを回せるように感じられます。夜になってやや気温が下がったことと、風向きが追い風に変わったことが原因のようです。これなら、次のPCまでにかなり時間の余裕が作れそうです。すると、空から雨粒が落ちてきます。事前に調べてあった天気予報では、太平洋沿岸で「弱い」雨が2時間くらいあるとのことだったので、雨具を着ずに走り続けます。たまに一時的に雨が途絶えて路面もドライになりますが、すぐにまた雨が降りだします。さらに決定的なことに、午後9時ごろ、300km地点の鉾田市内でミスコース。暗い中で、コマ図とサイクルコンピューターの距離表示を見ながら走っているうちに、どこかでコースをそれてしまったようです。こんな時にバックライト付きのナビシステムがあれば、このようなミスコースは犯さないはずです(実はSONYのナビシステムを購入していましたが、商品が届いたのはブルベ前日だったので、今回の使用には間に合いませんでした)。そこで、まだ開いている商店に立ち寄って道順を教えてもらうということを何度か繰り返しているうちに、雨はますます強くなってきます。ようやく正しいルートを発見し、17km先のPC4に向いかけますが、この雨がそのうちに止むとは思えません。そうなると、当然、予定していた野宿は難しくなります。PC4に着いてから近くの健康ランドで雨宿りしても、たぶんそこでDNFだろうと思った瞬間、来た道を引き返します。というのは、ルート上にビジネスホテルがあったのを覚えていて、そこに泊まろうと思ったからです。

ホテルに10時前にチェックインすると、近くのコンビニで夕飯と翌朝の朝食を調達してからシャワーを浴び、濡れたウェアの洗濯をします。その夜は、疲れていたわりには4、5時間しか眠れませんでした。翌朝、外を見るとまだ雨が降っていたので、ここでDNFを選択したのは正解だったと思います。筋肉痛などはないものの、残りは300km、経験からも、自分にとっては200kmが雨ブルベの限界です。7時ごろにホテルをチェックアウトすると、今度はちゃんと雨具を着て、すぐ近くの新鉾田駅に向かいます。今回は輪行袋は持参せず、100円ショップの自転車カバーを代用品として持ってきていました。1回の輪行にしか使えない使い捨て輪行袋ですが、軽いのと、一見すると普通の輪行袋に見えるのが利点です。こうして、新鉾田駅から水戸駅経由で都内に帰ってきました

銚子大橋(18:40)~茨城県・鉾田市(リタイア)


●来年のブルベ

今回のブルベで再認識したことは、ブルベの難易度を左右するのは単なる獲得標高の多寡ではないということです。きつい登りでスピードが時速10kmに落ちても、下りで時速50km出せれば、十分おつりがくるし、脚を休めることができます。ペダルを回さないと距離が伸びないということは、たとえばスポーツジムで何時間もエアロバイクで運動し続けるようなもので、カロリー消費も相当なものになります。恐るべし、平坦コースです。また、今回のような気象条件では、私よりもずっと経験豊富な参加者でもリタイアしたり、事故にあったりしたようです(目の前で、雨でスリップして転倒したライダーを見ました)。

これで今年のブルベは終了ですが、来年もブルベを続けるとしたら、夜間走行のない(=風景を楽しめる)200kmから300kmに重点を置きたいと思います。また、輪行のしやすい小径車の利用も検討してみようかとも思います(DNFを見越して?)。もし注意力が落ちる夜間走行をするなら、やはりナビシステムはぜひ用意しなければと思います。

ちょっとした発見として、ツバの部分が長いランニング用のキャップをかぶっていたことが有効でした。アイウェアが雨で濡れずにすむだけでなく、夜間に対向車のヘッドライトで目が幻惑されるのを防いでくれました。

■ 距離:304.65km(ブルベ)+スタート地点までの自走(18.95km)=323.6km
■ 平均時速:20.3km/h
■ 最高時速:44.6km/h

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大弛峠から金峰山へ

大弛峠から金峰山へ

前回6月のブルベ(青葉200km富士)でのロングライドから3カ月半、この夏のアウトドア活動はずっと休止状態でした。秋からの復帰を予定しているブルベ、そしてトレイルランに備えて、そろそろ体を動かさなければと思って選んだのが、「大弛峠(おおだるみとうげ)」(2,365m)への自転車でのヒルクライムと、そこを起点とする「金峰山(きんぷさん)」(2,599m)登山です。

ヒルクライム+登山の装備
ヒルクライム+登山の装備
どんな登山でも早出が原則なので、「大弛峠」には早朝に着いている必要があります。ただし、最寄りの駅の「塩山(えんざん)」から峠までの標高差は約2,000m、自転車で少なくとも5時間はかかるということなので、逆算すると、駅を午前1時か2時に出発する必要があります。そこで、今回は都内から中央本線の終電で「塩山」まで輪行し、そのまま駅から峠に向かうことにしました。つまり、徹夜のヒルクライムです。眠気さえ我慢できれば、まだ暑さの厳しい昼間に走るよりも楽で、交通量も少ないことがメリットです。

深夜に「塩山」に到着するとすぐに自転車を組み立て、予定通り午前1時ごろに出発します。気温は都内に比べるとすいぶん低く、風を切って走っていれば、ほとんど汗をかかずにいられます。これなら水分補給はペットボトル1本で足りそうです。
峠へのルートは事前に調べてあったものの、暗いこともあって2回ほどミスコースしかかります。それでも、なんとか牧丘町の市街地に入り、「クリスタルライン」と呼ばれる県道(柳平塩山線)に入ると、あとは峠までの一本道です。
塩山駅を出発恵林寺前を通過牧丘町の市街地
塩山駅を出発(0:55)恵林寺前を通過(1:30)牧丘町の市街地(1:45)

牧丘第一小学校を過ぎたあたりから明らかに勾配が増し、斜度6%以上の登りが30kmほど続きます。ここから、ほぼ2,000mを登ることになるわけで、普通のブルベでの獲得標高と遜色ありません。さらに、今回は自転車用の装備(輪行袋、修理セットなど)だけでなく、登山用の装備(約5kg)をリュックに入れて背負っているので、かなりのハンデがあります。
出発してから約20km地点の「琴川ダム」を過ぎたところで「川上牧丘林道」に入ります。まもなく、勾配が緩くなって体感的にはほぼ平らな区間が数キロ続きますが、すぐに元の勾配に戻り、休みを何度か入れつつ登っていきます。休みといっても、立ち止まるのではなく、自転車を押し歩くことで腰の筋肉を伸ばしつつ、少しでも距離を稼ぐという作戦です。
5時20分に、峠まであと10kmの標識があり、5時53分にあと6km、6時4分にあと5kmとカウントダウンが始まります。このあと、いくつか急勾配のヘアピンカーブの攻撃を受け、ようやく「大弛峠」にたどりついたのは、ちょうど7時のことでした。普通なら5時間のコースを1時間オーバーの6時間かかっています。
琴川ダム前を通過峠手前5km地点急勾配のヘアピンカーブ
琴川ダム前を通過(4:27)峠手前5km地点(6:04)急勾配のヘアピンカーブ(6:31)

大弛峠」に着くと、事前に宿泊の予約をしてあった山小屋「大弛小屋」に向かいます。小屋は林道からすぐ近くにあり、中に入るとさっそく山登りの支度です。やはり、この標高では肌寒いので、上下ともゴアテックスのレインウェアを着ることにします。ここまで徹夜のヒルクライムで疲労困憊の状態でしたが、「金峰山」の頂上までの距離はわずか3.6km、片道2時間のコースなので、とりあえず登山口に向かいます。登山道には小石が多く、走れそうな部分はあまりありません。といっても、残っている体力ではとても走る気になれません。
大弛峠に到着車で混雑する峠大弛小屋
大弛峠に到着(7:00)車で混雑する峠(7:03)大弛小屋(7:04)
大弛小屋の中金峰山へ出発岩場もある登山道
大弛小屋の中(7:06)金峰山へ出発(7:36)岩場もある登山道(8:36)

中間地点の「朝日岳」(2,579m)は、出発から50分程度で通過。普通の登山のペースです。空は曇り、下界への眺望もありません。やがて森林限界を超えたようで、岩と灌木だけのコースとなりますが、依然として遠くは雲の中です。9時54分に「金峰山」に到着しますが、ここでも見晴らしは利かないので、少しだけ休憩したあとで来た道を戻ることにします。
朝日岳を通過金峰山に到着下界の眺望
朝日岳を通過(8:47)金峰山に到着(9:54)下界の眺望(10:15)

実は、今回の山行では、翌日に東の尾根をたどって「甲武信ヶ岳」(2,475m)にも登ろうと考えていましたが、すでに予想外に疲れてしまったので、その計画は中止することにしました。そう決まれば、翌日に体力を残す必要はなくなったので、できるだけ急いで山小屋へ戻って休みたくなります。再び「朝日岳」を通過し、往路の時よりも40分ほど短い時間で「大弛峠」に到着です。
峠では、これから登山に向かう人、テントを設営している人などさまざまです。駐車場は、車でほぼ満杯のようです。山小屋の宿泊をキャンセルすれば十分日帰りができる時間ですが、小屋に迷惑がかかると思い、1泊することにします。山小屋に入るとさっそく布団を敷いて横になりますが、思ったほど眠れず、5時半ごろには夕飯となります。メニューは「すき焼き+おでん」という組み合わせです。他の宿泊者と山登りの情報交換をしたあと、7時過ぎには消灯となります。
朝日岳を通過大弛峠に到着山小屋の夕飯
朝日岳を通過(10:56)大弛峠に到着(11:52)山小屋の夕飯(17:20)

翌朝は、前日よりも天気がよく、絶好の登山日和です。一晩寝て、体の疲れはだいぶ取れていたので、計画通り「甲武信ヶ岳」に登ろうかと一瞬だけ思いましたが、峠から塩山までの長距離のダウンヒルと、その後の輪行の労力を考えると、やはりここで帰るのがよさそうです。
ダウンヒルを開始すると、遠くには南アルプスの山々が見えてきます。さらに下ると、「琴川ダム」付近では富士山の頂も少しだけ拝めます。
長いダウンヒルをほぼ下り終えると、日曜日のこの日、牧丘町では「巨峰の丘マラソン大会」が始まるところです。この大会を事前に知っていたら、エントリーしていたかもしれません。
ダウンヒル開始琴川ダムの先に見える富士山マラソン大会会場
ダウンヒル開始(5:56)琴川ダムの先の富士山(6:38)マラソン大会会場(7:14)

塩山駅」には峠を出てからわずか1時間半であっけなく到着。ところが、改札口に行くと、7時40分の東京行き特急の出発まであと5分しかありません。これに乗るために、自分史上最速の3分で自転車を輪行袋に収め、切符を買い、列車に乗り込みます(ヘルメットを改札口に忘れ、取りに駆け戻るというおまけ付き)。おかげで、自宅には9時半に帰り着きました。考えてみると、峠を出てから3時間半後のことでした。塩山駅に到着
塩山駅に到着(7:33)

■ 距離:34.2km×2=68.4km(自転車)/3.6×2=7.2km(登山)
■ 時間:6時間・1時間半(塩山~大弛峠往路・復路)/
 2時間18分・1時間37分(大弛峠~金峰山往路・復路)
■ Basso Viperでの走行距離:10719.4km


<大弛峠周辺地図>

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BRM630青葉200km富士

BRM630青葉200km富士
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最近は、雨にたたられることの多いブルベですが、今年前半を締めくくる「BRM630青葉200km富士」は、ブルベ日和の1日となりそうでした。雨の心配はほとんどなく、気温と湿度もこの時期としては比較的低いようです。また、「VCR青葉」主催のブルベのよいところは、自走で参加できることです。輪行の面倒がなく、モチベーションも上げやすいのに加え、直前に走りながらその日の体調と装備をチェックすることができます。
今回は山登りでの腰への負担と日中の暑さを考慮して、ナップサックを背負うのはやめ、久々にオーストリッチのサドルバッグを使用します。このバッグは、そのままでは使い勝手はいまひとつなので、あちこち余計な部分を切り取ったりベルトのストラップを交換したりして加工しました。また、ウェアは体感温度が数℃下がるという、ゴルフ用の長袖アンダーと半袖ポロシャツ(ゴルフをしないけれど)を着用します。これにはポケットが付いていないので、反射ベストはポケット付きのものを使います。下は、ゴール後の電車での輪行のことを考え、サイクルパンツではなくユニクロの7分丈ドライパンツにしました。

多摩川河川敷の集合場所
多摩川河川敷の集合場所 (6:29)

スタート前の装備チェック
スタート前の装備チェック (6:51)
今年はすでに200kmを2回完走していますが、「VCR青葉」主催という点と、「標高0メートルから箱根の峠を越え、『富士山スカイライン』で富士山の裾野を走る」というコンセプトが面白そうだったのでエントリーしました。スタート地点は、自宅からちょうど20kmの距離にある多摩川の河川敷です。ブルベ当日の朝は、若干睡眠不足気味ながら、余裕を見て4時半過ぎに中野の自宅を出発し、青梅街道から荒玉水道道路を南下します。
6時過ぎに受付の小さな公園に到着するとブルベカードを受け取り、河川敷でのブリーフィングと装備チェックを待ちます。ブリーフィングでは、ショートカット防止のために、通過地点にちなんだクイズが出題されました(○○km地点のトンネルの名前を書き留めておくというもの)。装備チェックが済むと、午前7時、多摩川を渡って府中街道を川崎・横浜方面へと向かいます。
横浜みなとみらい地区へ
横浜みなとみらい地区へ (8:27)

横浜市内へ
横浜市内へ (8:36)
しばらくは市街地走行なので、自然にトレインができ、ペースがちょうど同じくらいのライダーにつかず離れずといった感じで横浜にたどり着きます。腰痛予防として、いつものように事前に腰にサロメチールを塗っておいたせいか腰の調子はよく、30km/h前後のスピードで快調に飛ばします。また、序盤のルートは、去年の「等々力200km」で走ったコースと重なっているので、キューシートに頼る必要もあまりありません。スタートから1時間半で「横浜みなとみらい地区」を通過します。快晴の下、「赤レンガ倉庫」をはじめとする市内の名所が目に入り、観光気分のサイクリングです。
しかし、逗子に向かう道は次第に渋滞が激しくなり、その中にセンターラインから離れ、路側帯にまではみ出して走行し続ける車があります。これは意図的に自転車を前に出させない運転としか思えません。仕方なく、歩道に上がって駆け足でその車の前に出てから先に進みます。
逗子市渚橋のPC1
逗子市渚橋のPC1 (10:03)

江ノ島手前の渋滞
江ノ島手前の渋滞 (10:33)

国道1号線の渋滞
国道1号線の渋滞 (12:27)
やがて、自転車でサーフボードを運ぶサーファーの姿が目につくようになり、逗子市の渚橋にあるPC1(62.1km地点)に、通過制限時間の1時間前の10:03分に到着します。今回のブルベでは、前半の平坦部でいかに時間の貯金ができるかにポイントがあると思っていたので、ここでの補給は水分とゼリー飲料だけで、休憩はとらずにすぐに出発します。久々の好天の週末とあって、湘南の海岸沿いの道路は断続的に車が渋滞し、普通のサイクリストの姿も増えてきます。
相模湾沿いの国道134号線は何度もブルベやサイクリングで走ったことがあり、その先の「箱根旧街道」も2年前に「ジロ・ディ・箱根」の試走で走っています。小田原から箱根湯本に向かう国道1号線は、前の週の土砂崩れの影響なのか大混雑しています。それでも、「三枚橋」で旧街道に入ると交通量はずっと少なくなります。
箱根湯本のPC2
箱根湯本のPC2 (12:38)

坂の途中の神社
坂の途中の神社 (13:13)

畑宿の集落
畑宿の集落 (13:25)

七曲がりスタート
七曲がりスタート (13:31)

七曲がり終了
七曲がり終了 (13:44)
箱根の山登りの直前にあるPC2(110.7km地点)には、12:38に到着。ここでの貯金は1時間45分に増えています。普通の200kmブルベであれば、半分走り終えてこれくらいの貯金があれば、完走はほぼ間違いないところですが、今回のブルベに限っては、実はこれからが本番です。また、正午を過ぎ、気温はずいぶん高くなってきています。ただし、高機能ウェアのおかげなのか、ひどく暑いといは感じません。とりあえずPC2でも大量に水分補給を行い、「ガリガリ君梨味」で体を冷やし、背中のポケットに凍った「アクエリアス」のパックを入れてから再スタートを切ります。
PC2を出ると、いきなりの急坂ですが、ダンシングを交えて登り始めます。この区間でのポイントは「畑宿」の集落の先にある「七曲がり」を含む登り坂を、いかに体力を温存しながら乗り切るかです。道路のカーブのインとアウトでは斜度がずいぶん違うのでコース取りも大事になってきます。この「七曲がり」の途中では、コースから外れ木陰でぐったりと座りこんでいるブルベライダーもいます。自分はというと、「七曲がり」の曲がり角を数える余裕もなく、この難所を通過。所要時間は13分でした。
箱根旧街道のピーク
箱根旧街道のピーク (14:18)

仙石原へ
仙石原へ (15:03)

御殿場市内
御殿場市内 (15:57)

登坂開始
登坂開始 (16:24)

陸上自衛隊・在日米軍施設
陸上自衛隊・在日米軍施設 (16:27)
箱根の峠を越えて坂を下ると「畑宿交差点」で、ここから湖沿いに「仙石原」を目指します。コースは平坦かと思ったらそうではなく、意外にアップダウンが連続します。「桃源台」「仙石原」と通過し、やがて「乙女トンネル」にたどり着きます。トンネルの上は、以前にトレイルランで走ったことのある「乙女峠」です。トンネルを抜けて御殿場の市街に入ると、雲行きが怪しくなってきて、午後4時前なのにあたりが暗くなってきます。
ぐみ沢丸田」の交差点から、いよいよ第2の、そして最後の難関である「富士山スカイライン」に入ります。ここから先、40kmほどは登って下るだけの一本道です。「富士山スカイライン」は日光と那須塩原を結ぶ「日塩もみじライン」や長野の「メルヘン街道」を思わせるような、メリハリがなく長いダラダラ登りです。眺望もなく、ペダルを回すのもだんだん飽きてくるので途中で足を止めて、足や腰にサロメチールを塗り直したり、水分を摂ったりして気分転換を図りながら、ブルベの教訓「終わらない登り坂はない」を頭の中で何度も繰り返してペダルを踏み続けます。天気がよければ、もしかすると富士山が見えて雄大な景色を眺めながら走れるのかもしれません。
ここでは、休憩をとるたびに一人また一人と後続のブルベライダーに抜かれていきます。ここであと何km登るのか事前に調べていなかったので、あくまで自分のペースを守って無理はしないことにします。
御殿場口付近のトンネル
御殿場口付近のトンネル (17:38)

長いダウンヒル
長いダウンヒル (17:54)

富士市街をゴールへ
富士市街をゴールへ (19:00)

ゴール地点のコンビニ
ゴール地点のコンビニ (19:34)
富士登山道の「御殿場口」を過ぎ、ようやく先に短いトンネルが見えると、「この先から下りが始まるのでは」という淡い期待もむなしく、その後もしばらく登りが続きます。やがて道が下り始めると、これが半端ではない距離のダウンヒルです。ずっと50km/h前後(人によっては60km/h)のスピードで下っていくことができ、市街地に入ってもゴール地点まで下り基調という大ボーナス区間となっています。「富士山スカイライン」を登りながら、これでは完走できても制限時間ぎりぎりかと心配していましたが、もうその心配はなさそうです。ただし、路面からの衝撃で手のひらがだんだん痛くなってきます。下るにつれて周りに霧が出てきて視界が悪くなったものの、むしろ、ちょっと幻想的な雰囲気を楽しみます。ウインドブレーカーは持ってきていませんでしたが、寒さを感じることはありません。
しかし、富士市の市街地に入り、ゴール直前で雨が降りだします。ゴール地点のコンビニに到着すると、店の狭い軒先であわただしく完走の手続きです。結局、制限時間までには1時間の余裕がありました。この後すぐに雨は本降りとなってきて、ゆっくり休憩する場所もないので、そのまま最寄りの富士駅に向かいます。まだゴールしていない人、同日開催の「400km富士」を走っている人のことを考えると、これが通り雨であってほしいものです。富士駅から東海道線の電車で輪行し、都内に帰り着いたときは11時をだいぶ過ぎていました。

<コメント>

〔コース〕
児童公園のパンダ後になって「VCR青葉」のホームページを見たら、このブルベの難易度が5段階評価の最高(★★★★★)になっていました。これに気付いていれば、エントリーは見送っていたかもしれません。走りながらも、ずいぶんマニアックなコース設定だと感じていましたが、どれくらいの参加者が楽しんで完走できたのか知りたいところです。
今後はブルベをしばらくお休みにし、トレイルランと山登りに専念する予定です。たぶん、夏が終わってからブルベに復帰し、まだ認定をもらっていない300kmと600kmをターゲットに参加しようと思います。

〔装備〕
Basso Viperクーリング機能のあるゴルフウェアは、なかなか着心地がよくてサイクリングにも十分使えることがわかりました。これは夏のブルベの定番となりそうです。
今回もサロメチールは山岳ブルベの必需品だと感じました。脚の筋肉がおかしな調子になっても、それでなんとか事なきを得ました。最後まで腰の痛みが出ることもありませんでした。
天気予報を信じて、雨装備はまったくしていなかったので、突然の雨にぎりぎりでセーフという感じでした。やはり最低限の雨具の用意はしておくべきでした(特に山の近くを走る場合)。

■ 距離:202.96km(ブルベ)+20km(自走)
■ 時間:12時間28分
■ 平均速度:18.3km/h
■ 最高速度:49.9km/h
■ Basso Viperでの走行距離:10651.08km

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