アウトドア日和

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陣馬山から「ハセツネ」ルートで温泉へ

雪の陣馬山から「ハセツネ」ルートで温泉へ
陣馬山から「ハセツネ」ルートで温泉へ


■ 高尾~陣馬山

ルートマップおそらく今年最後となるトレイルランは、まず「陣馬山」(△855m)に登り、そこから「和田峠」に下ったあとで日本山岳耐久レース「ハセツネ」のルートを武蔵五日市まで逆にたどるという約21kmです。当日は終日晴天の予報ですが、この冬一番の冷え込みが予想されるということで、走り終えたあとは「瀬音の湯」という温泉施設まで足を伸ばすことにします。

早朝の高尾駅のバス停で「陣馬高原下」行きの始発バスを待っていると、数名のハイカーがすでに並んでいます。30分少々で「陣馬高原下」に着くと、前日の雨で濡れたアスファルトの表面が凍っています。トレランシューズが少しスリップする感じがするものの、ゆっくり走れば大丈夫そうなのでジョギングペースで「和田峠」方面へ向かいます。いつもなら自転車で登る峠道ですが、この路面では自転車だとかなり危険でしょう。
15分ほどで「陣馬山」への登山口となっている「新ハイキングコース」の入口に到着すると、そのまま山道に入ります。このルートは前に下山路として使ったことがありますが登るのは初めてなので、その時の記憶はペース配分には役に立ちません。ところどころ、走れそうなところでは走るようにしていると、やがてルートはまだ足跡のない雪道となります。
陣馬高原下を出発新ハイキングコースの登り雪のトレイル
陣馬高原下を出発新ハイキングコースの登り雪のトレイル

陣馬山」の手前で雪道に足を取られるようになったので、距離はあとわずか100mほどですが雪道ジョギング用オーバーシューズを装着することにして立ち止まります。その時、しばらく前から後方に見えていた女性トレイルランナーに追い抜かれます。ずいぶんハイペースのようですぐに姿が見えなくなりました。さらに、後方からは今度は小型の雪上車がやってきます。これは雪道の圧雪のためではなく、頂上の茶屋のための荷物運搬のようです。雪上車の轍の跡は泥が混じって歩きにくいので、別のルートを選んで登ることにします。そして頂上に着くと一面の雪で、人影はまったくありません。
雪道用オーバーシューズを装着小型雪上車を見送る雪の陣馬山
雪道用オーバーシューズを装着小型雪上車を見送る雪の陣馬山

山頂には10分ほどいただけで、体が冷えないうちに「和田峠」に下ることにします。こちらも序盤は雪道ですが、途中で雪は消え、「和田峠」には10分ほどで到着します。予定ではここから起伏が少なく走りやすい「醍醐林道」に入る予定でしたが、通行止めの看板があります。普通ならこれは「車両通行止め」のことで人は通れることが多いのですが、わざわざ「登山者の方も通り抜けができません」と書いてあります。万が一、崩落でも起きている場合には引き返さざるを得なくなるので、ここは「醍醐丸」(△867m)と「市道山」(△795m)をつなぐ「吊尾根」で迂回するしかありません。
雪の下山道和田峠に到着通行止めの看板
雪の下山道和田峠に到着通行止めの看板

30分ほど登りが続いて「醍醐丸」の分岐を通過すると、ようやく走りやすい尾根道になります。日陰ではまだ雪が残っていて、ジャックウルフスキンのロゴマークのような獣の足跡だけが続いています。熊は冬眠中のはずだし、歩幅からしても野良犬だと思うことにして先を急ぎます。後から来た人がこのトレイルを見れば、犬連れのハイカーと思うかもしれません。
この尾根では、ソロのトレイルランナー2人とすれ違います。やはり、「ハセツネ」のコースは、季節を問わずランナーを引き付けるようで、このあとすれ違ったカップルのランナーからは「これはハセツネのコースで間違いないですか」と尋ねられます。一方、普通のハイカーの姿はまったくありません。
市道山」の手前にある分岐で「刈寄山」(△687m)方面に向かい、「峰見通り」を東に進みます。この尾根は△△△△のようにアップダウンが連続して体力が奪われます。ようやく「トッキリ場」で長い下りに入ると、まもなく「入山峠」(△600m)に到着します。ここから最後のピークの「今熊山」(△506m)を目指します。
雪の尾根道に続く足跡尾根上のトレイルランナー今熊山へ
雪の尾根道に続く足跡尾根上のトレイルランナー今熊山へ

今回初めて登る「今熊山」の頂上に到着すると、あきる野市の市街地が一望できます。「今熊山」からの下山道は、山頂の神社の裏手から「金剛の滝」方面に延びる道を選びます。次に、麓の「新多摩変電所」の先にある分岐から「金剛の滝」へ向かいます。じめじめした湿地のようなところを抜けると4mほどの小さな滝(雌滝)が見えてきます。そしてその横にある狭い岩のトンネルをくぐるとさらに大きな滝(雄滝)があります。ひとつ言えることは、ここは夏の暑い時期に来るべきところだということです。滝の周辺は日が差さず寒々としていて、あたりに人影はまったくありません。
今熊山からの眺望金剛の滝へ金剛の滝(雌滝)とトンネル
今熊山からの眺望金剛の滝へ金剛の滝(雌滝)とトンネル

金剛の滝」からは沢沿いの「坂沢林道」で集落に出ることにします。この道にも日が当たらず、ところどころ道がぬかるんでいて冬に走りたい道ではありません。ようやく一般道に出ると、暖かい日光がありがたく思えてきます。自転車で何度も通ったことのある県道33号線に出ると、歩道を檜原村(ひのはらむら)方面へ向かいます。自転車の時はそれほど感じませんでしたが、ずっと登り基調なのでゆっくりと歩いていきます。
秋川」に架かっている「石舟橋」がようやく見えると、ゴールは間近です。この橋を渡って「瀬音の湯」には2時過ぎに到着。1時間ほど休憩して、3時過ぎのバスで武蔵五日市駅に向かい、ホリデー快速を利用して乗り換えなしで帰ってくることができました。
沢沿いの道を走る秋川に架かる石舟橋瀬音の湯
沢沿いの道を走る秋川に架かる石舟橋瀬音の湯

温泉名通常営業時間交通基本料金コメント
秋川渓谷
瀬音の湯
10:00~22:00
3、6、9、12の
第2水曜休業
JR武蔵五日市駅
までバスで17分
800円
(3時間)
かすかに硫黄臭のある無色透明の湯。入浴施設自体はこじんまりとしているが、秋川渓谷や吊り橋など周囲の雰囲気がよい。レストランやカフェが隣接。



■ 距離:21km
■ タイム:
陣馬高原下(7:33)-新ハイキングコース入口(7:47)-陣馬山頂上(8:30/8:41)-和田峠(8:51)-醍醐丸(9:23)-市道山分岐(10:16)-トッキリ場(11:21)-入山峠(11:43)-今熊山(12:21)―金剛の滝(13:04)-沢戸橋(13:36)-瀬音の湯(14:10)

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高尾から相模湖、石老山へ

高尾から相模湖、石老山へ
↑ クリックでルートを表示

この冬一番の寒気が関東地方にも流れ込んでいる中、「高尾山」(△599m)を起点に日帰り温泉をゴールとする「温泉付きトレイルラン」を再び計画。今回は「相模湖」の先にある関東百名山の1つ「石老山(せきろうさん)」(△694m)を経由して神奈川県藤野町の「やまなみ温泉」をめざします。「高尾山」から西へ伸びる縦走路から「相模湖」に下るルートとしては、

 ①「城山」(△670m)からの「東海自然歩道」、
 ②「小仏峠」からの下山道、
 ③「底沢峠」からの下山道、
 ④「明王峠」からの下山道、

の4つがあります。今回は、この中でまだ走ったことのない②を選びました。


■ 高尾~相模湖

高尾山口駅には午前5時半ごろに到着。夜明け前の暗闇の中、頂上をめざすハイカーは4、5人くらいです。ヘッドランプを装着して走りやすい1号路の参道をゆっくりとしたジョギングペースで登っていくとすぐに汗をかき始めます。気温の寒さよりも汗冷えのほうが心配になりますが、吸湿速乾の高機能サイクルジャージのおかげで問題はなさそうです。参道の途中の分岐では108段あるという「男坂」の階段を登っていきます。6時23分に山頂に着くと、東の空はオレンジ色に輝いていますが、ご来光にはまだ早いようなので、そのまま裏高尾へと向かいます。開けた高台となっている「一丁平」でようやく太陽が昇ってくると、朝日を受けた富士山もくっきりと見えます。この時、逆方向からやってきたトレイルランナーが縦走路を高尾山方面に駆け抜けていきました。
高尾山から見る朝焼け朝日を受けた富士山一丁平のトレイルランナー
高尾山から見る朝焼け朝日を受けた富士山高尾山に向かうトレイルランナー

スタートしてから1時間半後に「城山」を過ぎると、次の「小仏峠」まではずっと下りが続きます。「小仏峠」から相模湖へ下る分岐には「小仏宿・甲州道中・小原宿」という道標が立っていますが、 「甲州道中」とは、江戸と甲府を結ぶ交通路として整備された街道で、江戸時代には多くの富士講の人がこの峠を越えたそうです(今では甲州街道は大垂水峠を越えるルートに変更)。ここからの下山道は、木の階段の多い「東海自然歩道」や「底沢峠」からの幅の狭い下山道に比べると、ずっと快適に走れるトレイルとなっています。20分ほどでアスファルト道に出ると、中央高速道とJR中央本線を右手に見ながら走り続けます。その途中では、「底沢峠」からのルートが合流します。
小仏峠の道標快適な下山道中央高速道の高架
小仏峠の道標快適な下山道中央高速道の高架

やがて国道20号線に突き当たったところが「底沢バス停」で、ここを「相模湖」方面に進むとすぐに甲州街道の宿場の1つである「小原宿」の本陣が見えてきます。この建物は当時の参勤交代の大名が使ったもので、今では資料館となっているようです。小原宿本陣の近くからは、「相模川」に架かる「弁天橋」につながる細い山道があります。ここを下って「弁天橋」を渡り、アスファルト道を「相模湖」方面へ向かいます。ここはあまり走りたくなる雰囲気ではないので、ゆっくりと歩いていきます。その途中に「嵐山」(△406m)への登山道がありますが、このあとに「石老山」が控えているので今回は登らずそのまま通過します。「相模湖ダム」を過ぎたところには「嵐山洞門」があり、ここから「相模湖」を眺めながらジョギングペースで再び走り始めます。
小原宿本陣の建物弁天橋への山道嵐山洞門の歩道を走る
小原宿本陣の建物弁天橋への山道嵐山洞門の歩道を走る


■ 相模湖~石老山

小さな歩道橋があるところで道標に「東海自然歩道・顕境寺」と示されているので、それに従って集落の中を南に進みます。このような道標が分岐点ごとにあるため、迷う心配はありません。集落を離れると野趣のあるトレイルとなりますが、意外にもすぐにまた別の集落に出てしまいます。想像とは違って、「石老山」の登山口はまだこの先にあることがわかります。実際の登山口は相模湖病院の隣にあり、その横にはハイカー用の駐車場もあります。
集落の中の道標トレイルの中へ石老山表参道の入口
集落の中の道標トレイルの中へ石老山表参道の入口

ようやく「石老山」の登山道に入ると、その名の通り、トレイルには岩石が露出している部分が多く、どことなく「筑波山」と似た雰囲気があります。独特の形をした大きな岩には、「仁王岩」や「駒立岩」などと、それぞれ名前も付けられています。登山口から15分ほどで平安時代に建立されたという「顕鏡寺」に到着すると、大人数のハイカーのグループが登り始めたところで、すぐに追いついて道を譲ってもらいます。この山は規模は小さいものの登り始めからの標高差は560mほどあり、気軽に山登り気分が味わえることで人気があるようです。
岩が露出した登山道特徴のある岩石顕鏡寺を通過
岩が露出した登山道特徴のある岩石顕鏡寺を通過

やがて山の北面が開け、暖かい日差しの中を順調に進みます。尾根道に出ても走りやすいトレイルが続き、「融合平見晴台」からは「相模湖」の湖面が見おろせます。この先で、いったん鞍部のようなところを登り返したところが「石老山」の頂上で、大きなテーブルとベンチがあり、1人だけ先客がいます。ここから南には丹沢山地の最高峰である「蛭ヶ岳」(△1,673 m)とその背後の富士山が望めます。この時の時刻は9時50分で、あとはゴール地点の温泉まで下るだけです。
走りやすい尾根道見晴台から相模湖を望む石老山から見る蛭ヶ岳と富士山
走りやすい尾根道見晴台から相模湖を望む石老山から見る蛭ヶ岳と富士山


■ 石老山~藤野やまなみ温泉

石老山」からの下りは急で、浮いた小石や枯葉の吹きだまりで滑りやすいので注意が必要です。そのためあまりスピードが出せずに、麓にある篠原の集落まで30分以上もかかってしまいました。さらに、ここでうっかり県道518号線を南に(石砂山・西野々方面)進んでしまい、タイムロス。途中のバス停の行き先表示を見て間違いに気づき、逆の方向に引き返します。この先で左折した国道517号線は、自転車で何度か走ったことのある道ですが、斜度11%の登りもあって疲労が増してきます。県道76号線に突き当たったところで、ようやく「藤野やまなみ温泉」に到着します。出発からの所要時間は5時間半です。ここの温泉は町営で、料金は3時間で600円。サウナが付いていることを考えると普通の銭湯なみです。露天風呂で体をほぐしたあと、藤野駅行きのバスで帰途につきました。今回は午前中に走り終える予定だったので食料は持たず、水分はペットボトルのスポーツ飲料1本だけでしたが、それで問題はなく、自宅に戻ってから遅めの昼食をとりました。
急勾配の下山道ここの道標でミスコース藤野やまなみ温泉にゴール
急勾配の下山道ここの道標でミスコース藤野やまなみ温泉にゴール

温泉名通常営業時間交通基本料金コメント
藤野やまなみ温泉
10:00~21:00
毎週水曜日
中央線藤野駅までバスで15分600円
(3時間)
源泉水100%のかけ流し。施設は清潔でシンプル。


■ まとめ

高尾山口から「城山」と「石老山」という2つの700m近いピークを越えてのトレイルランは、それなりに走りごたえがありました。しかし、いちばん疲労を感じたのは舗装路のランニング、特にゴール地点までの数キロの県道です。ここは自転車で走ったことがあるだけに、なかなか距離が縮まらないようにも感じました。このルートをレースの練習用に走るとしたら、山道と舗装が交互に現れる「三浦半島縦断トレイルラン」のようなレース向きかもしれません。また「石老山」に登ることがあるとすれば、篠原の集落に向かわずに別ルートで相模湖方面に下るようにしようと思います。

■ 距離:22.4km
■ 獲得標高:1,332m
■ タイム: 高尾山口駅(5:34)-男坂(6:04)-高尾山山頂(6:23)-一丁平(6:48)-城山(7:01)-小仏峠(7:14)-底沢バス停(7:44)《トイレ休憩》-弁天橋(7:57)-嵐山登山口(8:07)-相模湖ダム(8:08)-ねん坂(8:28)-石老山表参道入口(8:56)-顕鏡寺(9:08)-融合平見晴台(9:28)-石老山頂上(9:50)-篠原(10:23)-藤野やまなみ温泉(11:09)

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温泉がゴールの高尾山トレランコース

相模湖温泉・うるり

■ 前置き


山登りでもトレイルランでも帰り道で問題となるのが、汗をかいた体と、その汗をたっぷり吸い込んだウェアです。「マイカー登山」とは違って公共交通機関を利用する場合、そのような状態のままでは自分だけでなく周囲の人にも迷惑を与えかねません。私の場合、大量の汗をかきそうなときは着替えを持っていきますが、できれば温泉に入って体をほぐすとともに、汗や泥を洗い落としてからきれいな服に着替えたいものです。これまで関東近辺の山行で利用した比較的規模の大きな温泉施設(露天風呂があって食事もできるところ。健康ランドなどは除く)は以下の通りです。

温泉名通常営業時間交通基本料金コメント
奥多摩温泉
「もえぎの湯」
9:30~19:00
月曜定休
青梅線の奥多摩駅より徒歩5分750円
(2時間)
奥多摩駅を起点とする登山やトレイルランの帰りによく利用。混雑する休日などは早い時間に利用するのがポイント。駅に近いのが最大の利点。
河辺温泉
「梅の湯」
10:00~23:30
第3水曜定休
青梅線の河辺駅より徒歩1分840円奥多摩での山歩きの帰り道、途中下車して利用。アクセスは最高。駅前ビルの中にありながら広い露天風呂がある。
生涯青春の湯
「つるつる温泉」
10:00~20:00
火曜定休
武蔵野線の武蔵五日市駅までバスで20分800円
(3時間)
御岳山や日の出山からの下山の途中で何度か利用。施設のすぐ前からバスが出る。武蔵五日駅周辺ではバスで17分のところにも秋川渓谷「瀬音の湯」がある(未利用)。
大菩薩の湯10:00~20:00
(11月~3月は
19:00まで)
無休
中央本線の塩山駅までバスで25分600円
(3時間)
大菩薩嶺から裂石登山口に下山したあとに利用。施設のすぐ前から塩山行きのバスが出る。丹波山側に下山する場合は丹波山温泉「のめこい湯」がある(未利用)。
名栗温泉
「さわらびの湯」
10:00~18:00
第1水曜定休
西武池袋線の飯能駅までバスで50分800円
(3時間)
奥多摩の古里から川乗山を経由して棒ノ折山に登ったあとに利用。食堂はないが、持ち込みの品を食べることができるテーブル席がある。青梅方面へのアクセス方法がないのが難点。
鶴巻温泉
「弘法の里湯」
10:00~21:30
月曜定休
小田急線の鶴巻温泉駅から徒歩2分1,000円
(2時間)
丹沢の大山から下山後に利用。他の丹沢の山々からはアクセスが不便。

ところが、トレランコースの中でもいちばん利用する頻度の多い「高尾山」周辺では、めぼしい温泉がありません。南高尾の「美女谷温泉」は数年前に閉鎖されてしまいました。「陣馬山」の南麓にある「陣馬の湯」には3つの宿があり、いずれも日帰り温泉があるようですが、宿泊客が多いときなどは断られたり待たされたりすることもあるかもしれないと思い、利用は控えています。それに「陣馬の湯」から最寄りの藤野駅行きのバス停まではちょっと遠くてその本数も少なく、徒歩だと45分かかってしまいます。「陣馬山」の北側には「陣馬高原下バス停」に降りて陣馬街道を八王子方面に進むと「夕やけ小やけふれあいの里」という施設内に日帰り利用のできる入浴施設がありますが、ここは温泉ではなく、宿泊施設の混雑具合によっては利用できないこともあるようです。
このような状況の中、京王電鉄では高尾駅の近くに日帰り温泉施設を建設する予定で、2014年夏のオープンに向けで掘削工事中とのことです。高尾山に登る多くのハイカーにとって、これは朗報ではないでしょうか。とりあえず、それまでの間は温泉をゴールとするトレランコースを自分なりに工夫しようと、今回は高尾山から相模湖の近くにある温泉までのコースを走ることにしました。
高尾山―城山-嵐山―相模湖温泉のルート


■ 高尾山へ

高尾山口駅を夜明け前の早朝の5時半に出発。ヘッドライトを装着し、「高尾山」(△599m)の山頂に通じる表参道(1号路)の3.8kmを遅めのジョギングペースで登っていきます。12月上旬にしてはそれほど寒くなく、すぐに汗をかき始めます。登りの中盤で勾配が増してくると早歩きに切り換えますが、ケーブルカーの頂上駅付近で再びジョギングペースで先に進みます。スタートから50分ほどで頂上に着くと、まだ日の出までに少し時間がありそうなので、裏高尾のコースを「城山」(△670m)方面に進むことにします。すると「一丁平」を過ぎたあたりでようやく日の出を迎え、朝日に染まった富士山も大きく見えます。
暗い参道を走る一丁平で日の出を迎える朝日に染まった富士山
暗い参道を走る一丁平で日の出を迎える朝日に染まった富士山

その後いくつかアップダウンを繰り返したあとで7時ごろに「城山」に到着し、ここから「東海自然歩道」を南に進み、3km先の相模川に架かる「弁天橋」を目指します。この下山道は階段がやや多いものの、幅が比較的広くて気持ちよく下っていけます。やがて木々の間から中央高速の高架や麓の町並みが見えてきます。ここでは富士山も頂上付近しか見えず、だいぶ標高が下がっていることがわかります。
城山から弁天橋へ走りやすい下山道頂上だけが見える富士山
城山から弁天橋へ走りやすい下山道頂上だけが見える富士山



■ 弁天橋から嵐山へ

麓の国道20号線に出ると、「弁天橋」への標識が随所に設置されていて、それに従って進むと相模川に架かる「弁天橋」が見えてきます。この橋に降りていく途中で日帰り入浴ができるという「天下茶屋」への案内板がありますが、今回は、ここには立ち寄らず相模川を渡った先の道路沿いにある登山口から次のピークの「嵐山」(△406m)をめざします。
相模川に架かる弁天橋天下茶屋の案内板嵐山登山口
相模川に架かる弁天橋天下茶屋の案内板嵐山登山口

嵐山」の頂上まではわずか800mの距離ですが急勾配の登山道が頂上まで続き、意外にペースが上がりません。20分ほどで到着した頂上は平坦な広場になっていて、小さな神社があり、木々の間からは相模湖が見渡せます。案内板には、「この山の本来の名は『間(あい)の山』というが、その景観が京都の嵐山に似ていることから『嵐山』と呼ばれるようになった」との説明があります。
急勾配の登山道嵐山の頂上を通過嵐山から見た相模湖
急勾配の登山道嵐山の頂上を通過嵐山から見た相模湖

嵐山」からの下山道は短いものの、杉の密生した尾根や湿っぽい小さな谷、鬱蒼とした竹林などがあったりして変化に富んでいます。やがてあたりが開けると、「相模湖リゾート・プレジャーフォレスト」が見えてきます。ここはサイクリングの途中でその前を何度か通ったことがあります。「高尾山」から富士山を眺めたときに見える観覧車も今は間近にあります。国道412号線に出ると、このレジャー施設の正門を入って「相模湖温泉・うるり」にゴール。この温泉の露天風呂に入ってこの日の目的は達成です。温泉を出たあとはバスで相模湖駅に向かいました。
竹林の中間を走る相模湖リゾート・プレジャーフォレスト相模湖温泉・うるり
竹林の間を走る相模湖リゾート・プレジャーフォレスト相模湖温泉・うるり


温泉名通常営業時間交通基本料金コメント
相模湖温泉
「うるり」
10:00~22:00
無休
中央線相模湖駅までバスで13分平日900円
土日祝日
1000円
2013年3月にオープンしたばかりで施設は新しい。血行を促進するという高濃度炭酸泉が特徴。



■ まとめ

今回の「高尾山―城山-嵐山―相模湖温泉」というルートは距離的には少しもの足りないので、近くの「石老山」(△694m)のハイキングコースをつなげて、もう少しハードなトレランコースにするのもよいかもしれません。逆に、ショートコースにしたい場合は、今回パスした「天下茶屋」の日帰り温泉を利用し、「嵐山」に登らずそのまま国道20号線を相模湖駅までバスまたは徒歩で向かうこともできます。
高尾でのトレラン帰りのもう1つのオプションとして、高尾駅から2つ先の八王子の駅から徒歩3分のところに「八王子温泉・やすらぎの湯」があるので、ここもそのうち試してみたいと思います。

● 距離
 12.6km

● タイム
高尾山口駅(5:24)-ケーブルカー清滝駅(5:27)-高尾山頂上駅(5:51)-薬王院(6:02)-高尾山山頂(6:16)-一丁平(6:44)-城山(6:59)-千木良バス停(7:42)-弁天橋(7:53)-嵐山登山口(8:05)-嵐山頂上(8:27)-ねん坂(9:10)-相模湖温泉うるり(9:17)

● ウェア
 上:半袖アンダー+冬用長袖サイクルジャージ+ウインドブレーカー(ベスト)
 下:ユニクロのヒートテックタイツ+ナイロン製トレーニングパンツ
 シューズ:ニューバランス MT100

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富士山日和の伊豆山稜線歩道トレラン

富士山1富士山2富士山3
富士山4富士山5富士山6
クリックでそれぞれの写真を拡大

東海バス路線図
ルートマップバス路線図

今回は、トレランのガイドブックで「少し長いコースに挑戦したい人におすすめ」と紹介されていた静岡県伊豆半島にある「伊豆山稜線歩道」を走ってみることにしました。このコースは半島西部にある標高600~1,000mのいくつかの山と峠をつなぐ30.5kmのトレイルで、これを利用したトレイルラン大会も毎年開かれているようです。

■ 出発前

深夜の品川駅スタート地点となる「戸田(へだ)峠」(△725m)の最寄り駅である修善寺から7:38に出る始発バスに乗ろうとすると、品川駅まで行って東海道線の4:35発の熱海行き始発電車に乗らなくてはなりません。しかし、そんなに早く品川まで行く電車がありません。そこで、前日の深夜に品川に行き、そこで朝まで待って目的の電車に乗ることにします。
午前1時前に新宿で品川方面行きの山手線に乗ると、品川の1つ手前の大崎止まりの電車でした。歩いても大した距離ではないので、大崎から品川まで歩くことにしましたが、このあたりは山手線の線路が大きくUターンするように方向を変えるところなので、線路沿いを歩くと逆方向に進んでしまうことになります。ここは以前、昼間に自転車で通ったときも道に迷ったところで、汗をかきながら30分ほど歩き回り、ようやく品川に到着します。途中には「御殿山」という高台があって、すでにトレイルランが始まっている感じです。
ファミレスで始発電車を待つ品川駅に近い24時間営業のファミレスに入ると、予想通り終電を逃したらしいお客が多く、その半数くらい(20人前後)はテーブルに突っ伏して寝ています。金曜深夜のいつもの光景なのかもしれませんが、ソファーの椅子に横になっているお客は店員から起きるよう注意されています。ここ数年参加しているブルベでも、400kmや600kmの距離を走るとなると途中のファミレスを仮眠場所にするサイクリストもいるらしいのですが、周囲への迷惑や見た目からも、ちょっと考え直したほうがいいのではと思えます。
伊豆箱根鉄道で修善寺へこのファミレスで軽い食事をして1時間半ほど時間をつぶしたあと熱海行きの始発電車に乗り込み、三島を経由して伊豆箱根鉄道の修善寺駅には7時半前に到着します。気温は思ったほど低くはなく、空は朝から快晴です。電車の中で眠気は感じず、結局、前の夜から一睡もしないで30kmの山道を走り始めることになります。修善寺の駅前から「戸田」行きのバスに乗りますが、自分以外の乗客はカメラ用三脚をかついだハイカー1人だけです。



■ 戸田峠~達磨山

だるま山高原レストハウス修善寺から戸田峠に向かう県道18号線は、自転車で走っても気持ちよさそうな道で、この時間帯は交通量もあまり多くありません。これから走る「伊豆山稜線歩道」は、途中に水場もトイレもないということなので、「戸田峠」手前の「だるま山高原レストハウス」でバスを降ります。ここからは駿河湾、沼津市街、愛鷹(あしたか)山の向こうに富士山が眺められます。山梨県側とは異なり、静岡県側から海越しに見る富士山も風情があります。その東側には、太古の昔、伊豆半島が本州にぶつかってできたという丹沢山地も見えます。
レストハウスから「戸田峠」までは1.8kmの距離です。自然歩道もあるようですが、その入口がわからなかったので県道をそのまま登っていきます。この県道は路側帯が狭いので車が通るたびにちょっと緊張します。そして8時半ごろに「戸田峠」に着くと、その駐車場の脇にある入口から山道を登り始めます。すると、間もなく眼下に戸田の集落と戸田港が見えてきます。
県道18号線で戸田峠へ戸田峠のトレイル入口戸田港を望む
県道18号線で戸田峠へ戸田峠のトレイル入口戸田港を望む

また、ここから先の開けた尾根では、振り返るといつでも富士山を見ることができます。さらに登り続けると、山腹を取り巻くように「西伊豆スカイライン」が走っている光景が広がり、群馬県の渋峠を思い出します。コース序盤での一番のピークである「達磨山」(△982m)に着くと、同じバスで先に「戸田峠」まで来ていたハイカーが富士山を撮影しています。装備からすると、ハイキングというよりも、この写真撮影が目的のようです。富士山の西側には冠雪した南アルプスも見えます。
背後の富士山達磨山へのルート達磨山の頂上からの絶景
背後の富士山達磨山へのルート達磨山の頂上からの絶景



■ 達磨山~仁科峠

達磨山」から先ではアップダウンの少ない開けた稜線上を気分よく走れます。「古稀山」(△870m)、「伽藍山」(△867m)を順調に通過したあと一気に坂を下って、10時過ぎに「船原峠」(△570m)に到着します。体調が悪ければ近くのバス停で修善寺に戻ることもできますが、睡眠不足以外は問題がありません。2週間前のトレラン大会のあとで痛みが出ていた右膝の関節も、なんとか持ちこたえられそうです。ここから再び登りが始まりますが、それまでの稜線とはうって変わって、トレイルは樹林帯の中に入って眺望もなくなります。「棚場山」(△753m)を10時半に通過すると、いくつか小さな峠がありますが、風景は単調で距離を稼ぐだけの走りとなります。「達磨山」以降、コース上には誰も見かけていません。横に見え隠れする「西伊豆スカイライン」だけが風景のちょっとしたアクセントになってくれます。
開けた稜線上を走る船原峠を通過樹林帯の中を走る
開けた稜線上を走る船原峠を通過樹林帯の中を走る

樹林帯から再び稜線上のトレイルに出て11時過ぎに通過した「土肥峠」(△720m)では、「持越温泉バス停」へ通じる林道(3.8km)があります。ここを過ぎるとゴールの「天城峠バス停」(△600m)まではもうエスケープルートはありません。そのまま先に進むと「魂(こん)の山」(△933m)への急な登りが始まり、眼下には土肥の集落が見えてきます。山を登りきり、今回のコースのほぼ半分の地点を過ぎたところで、逆方向からやってきた2人のトレイルランナーとすれ違います。トレラン大会の試走をしているとのことで、富士山をバックに記念写真を撮ってほしいと頼まれます。このあと「宇久須峠」(△853m)と「風早峠」(△770m)を過ぎて県道411号線に降りたところが「仁科峠」(△895m)です。この近くには展望台や牧場、宿泊施設などがあるようで、ちょっと恐い感じのバイク族も集合しています。
眼下に土肥の集落を望む宇久須峠へ仁科峠を通過
眼下に土肥の集落を望む宇久須峠へ仁科峠を通過



■ 仁科峠~天城峠

仁科峠」からは「後藤山」(△994m)までの登りとなりますが、ここで10人前後のトレイルランナーのグループとすれ違います。中には「ワラーチ」(ゴム底サンダル)を履いたランナーもいて、ちょっと驚きです。寒さはともかく、少しでも荒れたトレイルではかなり着地に気を使うのではないかと思います。
「後藤山」頂上に1時少し前に着くと標識には、「天城峠」までは13.7kmで、所要時間が290分とあります。つまり、普通のハイキングペースで歩くとゴールは夕方6時ごろになる計算です。1年のうちでも最も日没が早い今の時期は、4時半には日が暮れて気温も下がってきます。また、修善寺に帰るバスの時間は5時台が最終なので、あまりのんびりとはしていられません。3時台のバスに乗ることを目標にして、ここからは真面目に走ることにします。
次の「猫越(ねっこ)岳」(△1,034m)は、本コースの最高地点で、ここからトレイルは普通の登山道のようになって、片側が谷間の斜面上を走るようになり、今までなかった赤いリボンの目印が現れます。崩落しているトレイルも何カ所かあります。また、倒れかかった倒木がちょうど頭の位置にあったりするので、下ばかり見ていると頭をぶつける恐れもあります(何度かぶつけ、頭に上げていたサングラスを破損)。そんなこともあり、「つげ峠」(△960m)までのわずか3kmに40分ほどかかってしまいました。
トレイルランナーのグループトレイルをふさぐ倒崩落した登山道
トレイルランナーのグループトレイルをふさぐ倒木崩落した登山道

次のピークの「三蓋(みかさ)山」(△1,013m)はちょうど午後2時に通過。「天城峠」まであと6.8kmです。ここからはずっと下り基調なので、標準コースタイム2時間20分のところ、1時間半以内での到着をめざして休まずに走ることにします。すると、この日初めて普通のハイカーを前方に発見します。道を譲ってもらい先に進みますが、やはり誰かが同じ方向に向かっているのを見ると安心します。この時点でハイドレーションパックの水分はなくなりましたが、もう登りで汗をかくことはないので問題はなさそうです。
滑沢峠」(△850m)、「古峠」(△840m)と進むにつれて、トレイルから眼下に舗装路が見えたり、下山中のハイカーを何人か追い越したりしてゴールは近いと感じます。しかし、「天城峠」(△820m)の分岐で「八丁池」の方面にミスコース。途中で気づいて戻りますが、約10分のタイムロスです。このあと「旧天城トンネル」まで降りてバス停の位置を確認すると、さらに坂を下った国道上にあることがわかります。そしてなんとか予定通り3時半にバス停に到着して、本日のトレイルランを終了します。スタートからの所要時間は7時間17分です。早い人なら4時間くらい、普通のランナーでも5~6時間で走れるコースのようですが、久々の30km超えのトレイルランであることと、右膝に心配があったこと、そして写真を撮りすぎたことなどで、このようなゆっくりペースになりました。修善寺行きのバスはすぐにやってきて、都内までの電車の乗り継ぎもスムーズで自宅には8時半ごろに帰り着きました。それほど筋肉痛はなく、その夜は久しぶりにぐっすり眠ることができました。
前方にハイカーを発見旧天城トンネル前を通過天城峠バス停
前方にハイカーを発見旧天城トンネル前を通過天城峠バス停

(2013.11.30)


● 走行距離
30.5km

● タイム
だるま山高原レストハウス(8:13)-戸田峠(8:27)-達磨山(9:05)-古稀山(9:21)-伽藍山(9:32)-船原峠(10:03)-棚場山(10:30)-吉奈峠(10:36)-何無妙峠(10:52)-土肥峠(11:07)-魂の山(11:37)-宇久須峠(12:16)-仁科峠(12:32)-後藤山(12:48)-猫越岳(13:06)-つげ峠(13.47)-三蓋山(14:00)-滑沢峠(14:18)-二本杉峠(14:34)-古峠(14:52)-天城峠(15:12/15:22)-旧天城トンネル(15:27)-天城峠バス停(15:30)


● コースの印象
山の稜線ばかりを走るのかと思っていたら、普通の登山道のように暗い樹林帯やガレ場、木製の長い階段、落ち葉で不明瞭なトレイルなどもあって、トレイルランの要素をまんべんなく体験できるように思います。冬の晴れた日に走るのが理想的ですが、今回とは逆に天城峠から戸田峠へと走るほうがよいかもしれません。そうすると前方に見える富士山を目標に後半部分を楽しく走れるでしょう。また、1人で走ると単調な部分では飽きてくるので、できればペアかグループで走ると精神的に楽だと思います。

● ウェア
上は袖なしTシャツ+サイクリング用長袖ジャージ、下はユニクロのヒートテックタイツに7分丈ドライパンツでした。また、キャップの上から耳まで覆えるニット帽をかぶりました。立ち止まると上半身が少し寒く感じましたが、風がほとんどなかったのでウインドブレーカーを使う必要はありませんでした。念のためフリースの上着も用意しましたが、これはゴール後、汗で濡れたウェアの着替えとして使いました。

● 装備
・ 13Lナップサック
・ 補給食 アミノ酸系ゼリー飲料×1、アミノガレット×1
・ 水分 アミノ酸系栄養ドリンク800ml+缶コーヒー200ml
・ アルミ製エマージェンシーシート(未使用)
・ LEDライト(未使用)
・ GPS(未使用)

● 交通費
<電車>
・ 東海道本線 都内~三島 ¥2,210×2=¥4,420
・伊豆箱根鉄道 三島~修善寺 ¥500×2=¥1.000
<バス>
・修善寺~戸田峠 ¥650
・天城峠~修善寺 ¥1,060
【合計】 ¥7,130

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