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アウトドア日和

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再訪・大菩薩嶺-丹波山から西へ

再訪・大菩薩嶺-丹波山から西へ
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たぶん今年最後となるトレイルランは、「大菩薩嶺」(2,057m)です。この山には3年前に一度登りましたが、その時はたいていのガイドブックで紹介されている甲州市の「千石平」登山口からスタートしました。今回は、逆方向となる丹波山村からのスタートで「大菩薩嶺」を目指すことにします。そのためには、朝早く奥多摩から丹波山行きのバスに乗る必要がありますが、休日は9時30分が最初の便です。しかし、平日ならば6時55分発の便があります。天気予報でも、週末は雨や曇りがちのようなので、晴天の確率が高い木曜日に出かけることにします。

週末はハイカーの姿が目立つJR青梅線も、この日はガラガラで1つの車両に1人か2人の乗客しかいません。奥多摩駅に着いても人影はまばらです。丹波行きのバスがやって来たので、乗り込もうとすると、そのドライバーに「どちらまでですか?」と聞かれたので「丹波役場前です」と停留所名を答えると、「では、鹿倉山(ししくらやま)に登るんですね」と言われます。その山のことは知りませんでしたが、そうすると、わりと人気の山のようです。
バスが出発するころには自分も含めて4名のハイカーが乗り込み、そのうち1人は鴨沢で降り、残りの3人はみな丹波役場前で下車します。反対側のバス停で帰りのバスの時刻表を確認すると、午後は14:16、16:31、18:21の3本だけです。この時点で、「大菩薩嶺」へのピストンはあきらめ、下山は甲州市側にすることに決めます。信号のあるT字路から多摩川にかかる橋を渡り、「大菩薩登山口」という標識の示す方向に舗装路を上っていくと、なるほど、「鹿倉山入口」という標識があります。途中、すれ違う小学生のグループが「おはようございます」と挨拶をしてきます。ハイカーには挨拶をするよう、しつけられているのかもしれません。ここを直進すると「高尾天平(たかおてんでいら)」(1,036m)への道標があります。
奥多摩からバスで出発大菩薩登山口へ高尾天平の入口
奥多摩からバスで出発大菩薩登山口へ高尾天平の入口

高尾天平」については予備知識がなく、単なる丘くらいだろうと思っていたところ、わりと傾斜の急な山道が続きます。この朝はかなり冷え込んでいて、最初は指先やつま先が痺れるような感じがしていました。しかし、うっすらと汗をかくくらい体が温まってくると、血行がよくなったのか、それも気にならなくなってきます。開けた北斜面から見おろすと、丹波山村の集落がずいぶん小さくなっています。
登り始めてから30分ほどで、「高尾天平」の頂上に到着。平たい土地が広がっているので、山の尾根というよりも日当たりのよい公園の並木道という雰囲気です。ここで上下のウインドブレーカーを脱いで、先週と同じく冬用サイクルウェアだけになります。すぐに走り抜けてしまうのがもったいないと思いながら、ジョギングペースで進みます。この先で、すぐに下りとなり、「藤ダワ」の分岐に差しかかります。この近くでは道路工事中で、新しそうな林道もあり、山道を通らなくても丹波山村へ行けるルートがいくつかあるようです。
丹波山村の集落高尾天平の並木藤ダワの分岐
丹波山村の集落高尾天平の並木藤ダワの分岐

ここからが、「大菩薩嶺」への本格的な登山道の始まりです。危険に感じる個所はありませんが、沢沿いのルートは日が差さず、体を動かしていないと寒気がしてきます。沢の水をよく見ると、ところどころで凍りついています。岩も多いので、走ることもできません。ようやく再び暖かい日が差してきたと思ったら、そこが「追分」の分岐で、「十文字」という名もつけられているように、ルートは4方向に分岐しています。また、ここからは北に「三ツ山」「雲取山」「七ツ石山」「鷹ノ巣山」などが一望できます。ここからしばらくは南斜面を南西に向かうので、暖かい日差しに恵まれます。また、気温は低いものの、風はほぼ無風状態で快適です。
沢沿いを進む追分から望む奥多摩の山々日当たりのよいトレイル
沢沿いを進む追分から望む奥多摩の山々日当たりのよいトレイル

次の開けた尾根が「ノーメダワ」と呼ばれる分岐です。ここにある古い道標には、丹波へは2時間半、「大菩薩峠」へは1時間半の所要時間と書かれています。丹波からここまでは2時間43分かかっているので、登り基調の道であることを考えれば、ほぼこの時間どおりです。この先の道は2つに分かれていますが、「大菩薩方面」と書かれた傾斜のきついほうの道を進みます。すると、序々に路面に雪が現れるようになります。ただし、雪と言っても、枯葉の上を薄く覆っている程度で、雪質もザラメ状なので問題ありません。今回は2,000m級の山に登るので、トレランシューズに装着できるスノースパイクのほか、簡易アイゼン(4本爪)を持ってきましたが、使う必要はなさそうです。また、場所によっては完全に土だけのトレイルに戻ったりします。「フルコンバ」という名の分岐の前後では日当たりがよく、雪は消えていますが、樹林帯の中入ると再び雪が深くなります。
ノーメダワトレイル上の雪フルコンバ
ノーメダワトレイル上の雪フルコンバ

しかし、標高が2,000m近くなってくると、日向でも寒さが増してきます。なるべく早歩きで進んでいくと、突然、妙に空気が暖くなったように感じます。そこは山側の斜面の砂地が露出しているところで、そこだけ砂浜のような暖かさです。しばらく手の平を押し当てて暖をとります。さらに進むと、地図には載っていない「ニワタシバ」と書かれた古い道標があり、そこには大菩薩峠まであと20分という文字が読み取れます。日陰の雪の深い区間を通り過ぎると、そこが雪に覆われた「大菩薩峠」(1,897m)です。先に見た標識のとおり、「ノーメダワ」からはちょうど1時間半かかっています。この日は、山小屋の「介山荘」が休業日のせいか、見渡す限り人影はありません。
暖かい砂地の斜面日陰に積もった雪大菩薩峠の介山荘
暖かい砂地の斜面日陰に積もった雪大菩薩峠の介山荘

大菩薩峠」からは、西に雪化粧した南アルプス連峰を、そして南には富士山を、北には八ヶ岳まで望むことができます。空には雲ひとつなく、無人の尾根で絶景を独り占めしている気分です。引き続き無風状態なので、じっとしていても暖かい日差しで体が温まってきます。とりあえず、最高地点の「大菩薩嶺」にも登っておこうということで、ガレ場や岩場を登っていくと、先方に3人の人影が見えます。この日、始めてみるハイカーです。
南アルプス連峰富士山と上日川ダム八ヶ岳
南アルプス連峰富士山と上日川ダム八ヶ岳

大菩薩峠」から先の積雪はまばらで、「賽ノ河原」と「雷岩」を問題なく通過し、「大菩薩嶺」には午後1時少し前に到着です。ここでは日だまりで唯一の食糧のゼリー飲料「速攻元気」を飲んだだけで、すぐに下山を開始します。3年前は、この先の「丸川峠」を経由して下山しましたが、北斜面の寒いルートという記憶があり、走りにくい雪道が予想されます。帰りのバスの時間も心配なので、「雷岩」から最短距離で下れる「唐松尾根」を行くことにします。この尾根は、普通の登山地図ではメインの登山ルートとして描かれていないので、悪路なのではないかと思っていましたが、岩が多いものの、ごく普通の登山道です。ほとんど南に向かっていくので、富士山を正面に見つつ、暖かい日差しを浴びながら気持ちよく下っていけます。ここでも、人の姿は皆無です。
賽ノ河原へ大菩薩嶺で折り返す唐松尾根を下る
賽ノ河原へ大菩薩嶺で折り返す唐松尾根を下る

唐松尾根」の最初の分岐にあるロッジ「福ちゃん荘」を通過し、傾斜の緩くなった山道をバス停のある「裂石」(さけいし)へ向かって下りていきます。「上日川峠」もすぐに通過、3時発のバスに間に合うように、走れるところは走るようにします。ところが、山道は下るにつれて狭くなるとともに勾配が増し、トレイルに降り積もった落ち葉のせいで走りにくくなります。そして、午後2時半ごろにようやく「千石平」の登山口に到着します。ここからの舗装路が意外に長く感じます。それでもジョギングペースで下ってバス停に着いたのは、2時40分。のんびりとバスを待ち、最寄りの中央本線・塩山駅から特急電車で家には5時過ぎに帰り着きました。
平坦なトレイルを走る落ち葉が深く積もったトレイル裂石のバス停
平坦なトレイルを走る落ち葉が深く積もったトレイル裂石のバス停


■ 感 想

距離は20km近くありますが、きつい登り下りがなくて日帰りには楽なコースです。ただし、本格的な雪が降ったあとなら、ある程度覚悟がいるでしょう。通気性を重視したレース用の軽量トレランシューズ(SalomonのSpeed Cross 2)では、今回くらいの気温と雪道が限界かもしれません。今後に備えて、雪道用のハイカットのトレッキングシューズ(ある程度走れて、スノーシューが装着できるもの)を物色中です。やはり、雪や落ち葉で滑りやすいトレイルにはダブルストックは有効でした。
途中で見かけたハイカーは合計4人ほど、平日・日帰り登山ならではの自然独り占めを満喫できた1日でした。

■ 距離:19.5km

■ 獲得標高:1,648m(上り)/1,395m(下り)

■ 時間:6時間47分(休憩込み)

■ 行 程
丹波村役場前7:53
↓ 高尾天平入口8:04
↓ 高尾天平8:39
↓ 藤ダワ8:58
↓ 追分(十文字)9:54
↓ ノーメダワ10:36
↓ フルコンバ11:30
↓ ニワタシバ11:49
↓ 大菩薩峠12:07
↓ 雷岩12:49
↓ 大菩薩嶺12:54
↓ 雷岩13:02
↓ 福ちゃん荘13:30
↓ 上日川峠13:44
↓ 第二展望台14:03
↓ 千石平14:24
裂石バス停14:40

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