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アウトドア日和

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韮崎から金峰山へ

韮崎から金峰山へ タイトル
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台風が近づいている9月の三連休の初日、天候が荒れる前に山に登ってしまおうと選んだのは、去年に引き続いての「金峰山(きんぷさん)」です(その時の記録はこちら)。「金峰山」は奥秩父の主脈の西端で、標高は2,599mあります。この山には、早朝から登り始める場合のアクセス手段がないので、今回も「終電輪行+徹夜でのヒルクライム」で登山口に向かうことにします。前回は塩山駅から舗装された林道を通って「大弛峠」(△2,360m)まで自転車で登り、東からのルートで「金峰山」へ登りました。今年は、韮崎駅(△356m)まで行き、そこから「増富ラジウムライン」(県道23号線)と「クリスタルライン」を通り、西側の登山口から登る「千代ノ吹上」ルートを使うことにします。

まず中央線で高尾へ。高尾から各駅停車で甲府へ、そこで小淵沢行きの最終列車に乗り継ぎ、韮崎駅には午前0時12分ごろに到着します。夜中でも各ターミナル駅では登山装備の乗客をちらほら見かけます。さすがに輪行しているのは自分ひとりだけのようです。
登山口までの距離は30km以上ありますが、分岐が少なく単純なルートなのでメモ書きの道順を参考に北へと向かいます。夜明けごろの到着を目指してゆっくり走ることにします。本番の山登りに備えて体力を温存する必要があるだけでなく、早く着いても暗いうちに初めての登山道に入りたくはありません。気温は思ったよりも高く(20℃前後)、ずっと登りということもあって、かなりの汗をかきます。主に登山用と思っていたハイドレーションパックのスポーツ飲料の消費量が増えたので、途中の自販機でも立ち止まって水分補給をこまめに行います。登るにつれて自販機どころか、街灯の数も減ってきて、自転車を止めてライトを消すと、前後左右真っ暗闇の中、空の星々だけがきれいに見えます。後ろから追い抜いて行く車も少なく、そんなときに鹿の鳴き声が突然聞こえたりして、一瞬、背筋に寒気が走ります。
ようやく登山口のある「みずがき山荘」(△1,520m)に到着すると、時刻は午前5時を少し回ったところです。自転車は、無料駐車場にある看板に固定し、山荘の自販機で水分を補給して、ようやくあたりが明るくなった5時半ごろに「金峰山」へ向けてスタートします。
真夜中の韮崎駅増富ラジウムラインみずがき山荘前の登山口
真夜中の韮崎駅増富ラジウムラインみずがき山荘前の登山口

登山道は石が多く、足の置き場を確認しながら登っていきます。ここまでのヒルクライムで体力を消耗したこともあり、あまり早いペースでは歩けません。
しばらく登ると、木々の間から「瑞籬山(みずがきさん)」(△2,230m)が見えてきます。ここには余裕があれば、帰路に立ち寄るつもりです。さらに登ると、「富士見平」に水場があったので、持参してきた保存食のドライカレーに水を注いでおきます。1時間後には食べごろになっているはずです。近くにある「富士見平小屋」に出ると、空はだいぶ明るくなっていますが、あまり人の気配がありません。小屋の前では、「瑞籬山」へ向かう道と「金峰山」に向かう道に分岐しています。ここは東の「金峰山」へ向かいます。道標によると3時間半の行程です。
木々の間から見える瑞籬山富士見平の水場富士見平小屋を通過
木々の間から見える瑞籬山富士見平の水場富士見平小屋を通過

登山道は相変わらず石が多く、走れそうにありません。そうでなくても、まだヒルクライムでの疲れが残っていて、走ろうという気持ちにはなれません。ただ黙々と重い脚をゆっくり運ぶことにします。いつもなら前を行くハイカーを追い越すことが多いところ、今回は後ろからやって来た2、3人のハイカーに道を譲って先に行ってもらいます。「砂払いノ頭」(△2,317m)を通過するころには、日も高く昇り、秋らしい青空が広がってきます。眼下には、「瑞籬山」の全容が見渡せます。
走りにくい山道大日小屋を通過砂払ノ頭から見た瑞籬山
走りにくい山道大日小屋を通過砂払ノ頭から見た瑞籬山

ここにきて森林限界を越えたらしく、周囲にさえぎるもののない尾根道に出ると「千代ノ吹上」(△2,497m)の先に、この日の目的地である「金峰山」が見えてきます。また、南に目を転じると、雲海の上に頭を出した「富士山」が見えます。岩だらけの尾根道を昇っていくと、まず出迎えてくれるのが、独特の形をした「五丈岩」です。反対方向から「金峰山」に登った去年は、天候が悪かったこともあって頂上からすぐに引き返したので、近くに立つのは初めてです。元気があれば、この岩の上まで登るのですが、今はその元気がありません。
千代ノ吹上と金峰山南に望む富士山頂上の五丈岩
千代ノ吹上と金峰山南に望む富士山頂上の五丈岩

とりあえず「金峰山」の頂上へ登ったあと、昼食をとることにします。相当疲れているはずなのに、あまり食欲はなく、ちょうど食べごろになっていたドライカレーは半分も食べられません。ここからの下山ルートですが、疲労度から考えて「瑞籬山」に登るのはやめることにします。ただし、登ってきた同じルートを戻るのはつまらないし、これから多くのハイカーが登ってきそうです。そこで、ルートを変えて「金峰小屋」から北へ向かい、「八丁平」経由でスタート地点に戻ることにします。
下山を始めると、すぐに「金峰小屋」が目に入り、よい目印になってくれます。これまでは前から日光を受けていましたが、今度は背中に強い日差しを浴びるようになります。残り半分のルートでの水分補給が心配なので、小屋に着くと400円でポカリスエットを購入し、下山を続けます。ここから先は急な下りも多く、脚への負担も大きくなります。まだ午前10時ごろとあって、個人やグループで登ってくるハイカーとすれ違います。この先は林道があるので、多くはそこから出発してきたのかもしれません。そのうちの2人からは、「頂上まであと何分くらいですか」と聞かれます。また、食料品らしき荷物を背負った「金峰小屋」の従業員と思われる人たちともすれ違います。
下山ルートへ金峰小屋へ荷物を背負った歩荷
下山ルートへ金峰小屋へ荷物を背負った歩荷(ボッカ)?

砂防堤近くにある分岐では、林道方面へ向かわずに「砂洗川」沿いを西に「八丁平」へ向かいます。このルートは登山地図でも波線で示されているように、メインルートではありません。ということは、登山道は狭くてあまり整備されておらず、ある程度ルートファインディングの経験が必要です。また、数カ所で沢沿いを歩いたり横切ったりするので、雨の後なら要注意のルートです。頼りになるのは赤いリボンですが、だいぶ色が抜けて白くなっていたり、下草に隠れていたりします。
八丁平へ狭い登山道沢を渡る
八丁平へ狭い登山道沢を渡る

正午少し前に「八丁平」を過ぎると登山道は次第に安定してきます。ルートの北側には「瑞籬山」も見えてきて、その登山ルートと合流すると、久しぶりにハイカーの姿も目に入ります。「富士見平小屋」に着くと、キャンプ場には朝にはなかったテントや何人ものハイカーの姿があります。あとは往路で通った道を30分ほど戻り、「みずがき山荘」に到着します。周囲の路上には、無料駐車場に入りきれなかった車があふれています。
北に見える瑞籬山富士見平を通過登山口周辺の道路
北に見える瑞籬山富士見平を通過登山口周辺の道路

ここで休んでいても仕方がないので、とりあえず韮崎駅まで早めに戻ることにします。自転車にまたがると、すぐにダウンヒルの始まりです。夜中に通過したときとは違って、風景を楽しみながら楽に距離を稼げます。途中に日帰り温泉もありますが、そこで汗を流しても午後の暑い日差しの中を走れば、またすぐに汗をかいてしまいそうです。韮崎市内にも別の温浴施設があることを調べていたので、ここは先を急ぎます。そして、登山口から約1時間半後に韮崎駅に到着。立ち寄ろうと思っていた市内の温泉はうっかり通過してしまったようなので、そのまま輪行で帰宅の途につきました。
爽快なダウンヒル温泉街を通過韮崎駅に到着
爽快なダウンヒル温泉街を通過韮崎駅に到着



[自転車]韮崎(0:30)~

みずがき山荘・登山口(5:20)-富士見平(5:53)-鷹見岩分岐(6:41)-大日小屋(6:51)-八丁平分岐(7:24)-砂払いノ頭(8:28)-五丈岩(9:16)-金峰山(9:23)-金峰小屋(9:53)-大日岩分岐(11:49)-八丁平(11:54)-富士見平小屋(12:40)-みずがき山荘・登山口(13:08)

[自転車]~韮崎(14:57)


■ 総評

去年の「大垂水峠ルート」よりも距離が長く、高度差もある「千代ノ吹上ルート」は、1,200m近いヒルクライムの直後に登るのはやはりハードでした。今後はテント泊や山小屋利用も考えたほうがよいかもしれません。

■ コース

[韮崎~登山口]
自転車で登った韮崎から登山口までのルートは、大弛峠へのルートよりも勾配はゆるくて走りやすく感じました。また、途中に小さな温泉街もあったり、川沿いを走ったりして、こちらのほうが雰囲気もあります。ただし、後半に10%の登りが連続して現れるのがつらいところです。帰りのダウンヒルは短いながら3カ所ほど登りがあって、すでに疲れた脚には堪えるものの、全体としては爽快に下れます。

[金峰山往復]
金峰山・登山ルート今回歩いた登山道は全長12kmあまり。往路は森林の中を歩くことが多く、その分、尾根に出て周囲が開けたときの開放感は大きいものがありました。この日の天候は申し分なく、霧の中で何も見えなかった去年のリベンジ達成です。
下山に使った八丁平経由の登山道は、秘境ムードを楽しみたい人でなければ、単独行は避けたほうがよいかもしれません。ほとんどハイカーを見かけないので、ケガや体調の悪化で動けなくなった場合、登山届けを出していても早い対応が期待できないからです。雨天や午後の遅い時間だと、道を見失う可能性もあります。

■ 装備

このところ朝晩は過ごしやすい日が続いていたのと、台風が近づいていること、山の標高が2,500m以上あることなどから、ゴアテックスのレインウェアとフリースの上着を用意していましたが、まったく出番はありませんでした。日差しが強く、気温も高めだったので、水分補給には気を使いました。ウェアは、上は長袖インナーにベスト、下は7分丈ズボンでした。これまで生足では転んだり岩にぶつけたりして傷だらけになることがありましたが、今回は走らず慎重に歩いたせいか、問題はありませんでした。シューズも普通のトレランシューズで十分でした。

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