FC2ブログ

アウトドア日和

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

秋の「白馬」に再アタック

秋の「白馬」に再アタック
白馬岳タイトル写真
      ↑ クリックでルート表示

今年の5月、自転車で埼玉県の入間市から長野県白馬村との間の往復600kmにチャレンジしましたが、途中から本降りとなった雨のため碓氷峠を越えたところで断念。一度挑戦した白馬には、今年中に再チャレンジしたいと思い、今回、自転車ではなく自分の足で標高2,932mの「白馬岳(しろうまだけ)」に登ることにしました。できれば自転車で登山口まで行きたいところですが、登山道と下山道が異なるルート(猿倉~白馬岳~栂池)にしたため、登山バスを利用することにします。10月の半ば、現地では寒さが厳しくなる頃ですが、天気予報によると絶好のアウトドア日和ということで、気持ちのよい山歩きが楽しめそうです。また、今回は日帰りではなく、頂上近くの「白馬山荘」に泊まることにしたので、登山道を走らずにゆっくり歩くつもりです。そこで、シューズもいつものトレラン用ではなく、新調したトレッキングシューズを使うことにします。


■ 山行準備

事前に見た「白馬岳」の頂上直下にある山小屋からの情報によると、前日に初冠雪があったそうで、最低気温は-7℃、登山道はところどころアイスバーンになっているとのことでした。そこで、次のような装備で臨むことにしました。

上: 長袖インナー、半袖Tシャツ、超軽量ウインドブレーカー(基本)
ユニクロの長袖マイクロフリース、フード付きゴアテックスレインジャケット(防寒)
ヒートテックインナー(着替え用)
下: サイクリング用パッドなしインナーショーツ、マクロマティークセレクトパンツ(基本)
ウインドブレークパンツ(防寒)
頭部:バフのバンダナ(基本)
フェイスマスク(防寒)
手袋:インナーグローブ、指切りグローブ(基本)
厳冬期用グローブ(防寒)
他: 簡易スパッツ、スノースパイク、ストック2本、靴下(2セット)、ヘッドランプ、サングラスなど

これをクロスカントリースキー用の中型バックパック(雪の上に座るための折りたたみ式シート付き)に入れたところ、中途半端にスペースが空いてしまったので、詰め物として小型のバランスボールを中に入れておきます。水は1.5リットルのペットボトルにハイドレーションのホースをつなぎ、アミノ酸ドリンク500mlをそれとは別に用意します。リュックの重さはおよそ7.3kg(うち水分は2kg)です。また、地図のほかに、ルートラボで作ったルートデータをGPSにダウンロードして、準備は完了です。


■ 登山道まで

登山口への直行バスは、千代田区竹橋の毎日新聞社前から午後10時20分に出発します。乗り込んだ小型のバスは満員ですが、白馬村にある終点の「猿倉荘」(△1,250m)の手前で次々に乗客が降りていき、最後まで乗っていたのは自分を含めて2人だけなのはちょっと意外です。それでもここには別の交通手段で来たか、前泊したと思われるハイカーが出発の準備をしています。時間は午前6時過ぎで、あたりはもう明るくヘッドランプの必要はありません。持参してきたおにぎりを2つ食べてから出発します。
7時間以上乗っていたバスの中ではほとんど眠っていませんが、前日に昼寝をしたせいか、体調は悪くはありません。しばらくは勾配のゆるい登山道が続きます。そんなとき、軽装備のトレイルランナーが横を駆け抜けていきました。たしかに、序盤は走ってもよさそうな砂利道です。やがて眼前に新雪で雪化粧をした山々が姿を現します。当然、そこまで登るわけですが、見た目には実際よりもずっと高く見えてしまいます。
猿倉の登山口から出発山道を駆けるトレイルランナー冠雪した白馬の山々
猿倉の登山口から出発山道を駆けるトレイルランナー冠雪した白馬の山々


■ 大雪渓から白馬岳へ

出発してから1時間もしないうちに、ガイドブックなどの写真で見覚えがある「おっかれさん! ようこそ大雪渓へ」というペイント書きのある「白馬尻小屋」を通過します。意外にあっけなく「白馬大雪渓」の入口に到着です。といっても、いきなり大雪渓が始まるわけではなく、しばらくはガレ場が続き、右側に見えてくる雪渓も小さく、小石や砂が混じって灰色がかっています。どちらかというと、雪渓というより、石灰石の採石場という感じです。それでも、普通のガレ場を登るのとは違って、独特な雰囲気があります。前後を歩いている他のハイカーの姿もよく見通せます。
この時期に歩くのは普通の登山道と変わらない雪渓脇の「秋ルート」で、実際に固まった雪の上を歩くのは、雪渓の右側に横断するときだけです。ロープが張られていますが、アイゼンを着けることもなく普通に歩けます。
白馬尻小屋を通過大雪渓を登る大雪渓を横断する
白馬尻小屋を通過大雪渓を登る大雪渓を横断する

大雪渓が途絶えると、再びガレ場が始まります。標高が2,000mを超えたあたりで上空の雲の流れが速いと思ったら、吹き下ろしてくる風が急に強くなってきます。空の一部は雲に覆われていて、急に寒くなっています。すぐ近くに避難小屋があり、他のハイカーも装備の見直しをしているようです。こちらも、この小屋の横で上半身だけ防寒用のフル装備にしてから再スタートを切ります。
大雪渓の終わり吹き下ろしの雲避難小屋で防寒対策
大雪渓の終わり吹き下ろしの雲避難小屋で防寒対策

体を動かしている限りは体温を維持できるので、なおも続く岩場を黙々と登っていきます。すると、10時過ぎ、岩場の上に「村営頂上宿舎」が見えてきたので、あとひと頑張りです。この山小屋では休憩をとらずに、そのままさらに上の「白馬山荘」をめざします。「唐松岳」へのルートと道を分ける稜線上に出ると、空は晴れ渡っているものの、向かい風がますます強まります。風速15m以上はありそうです。「村営頂上宿舎」から「白馬山荘」までは標準コースタイムで20分で、なんとかその時間ぴったりでの到着です。ここで休んでしまうと再び体を動かすのがつらくなりそうなので、山荘は素通りしてそのまま「白馬岳」の頂上へ向かうことにします。なお、山荘前の登山道が長野県と富山県の県境となっているそうです。
村営頂上宿舎を通過白馬山荘への登り白馬山荘を通過
村営頂上宿舎を通過白馬山荘への登り白馬山荘を通過

山頂までの登山道は柔らかい新雪で、アイゼンを着けなくても登っていけます。「白馬山荘」の創始者である松沢貞逸氏を偲ぶ碑の横を通り、山頂には11時に到着。猿倉の出発からの所要時間は、4時間42分です。もし、トレイルランの装備で気象条件のよい夏の時期ならば、猿倉から白馬岳をピストンで日帰りすることもできるかもしれません。帰りの新宿行きバスは猿倉を14:50に出発なので、8時間半ほどで往復できればぎりぎりで間に合う計算です。この頂上には5分ほど留まっただけで、10分もかからずに「白馬山荘」まで戻ります。
頂上へ松沢貞逸の碑白馬岳の頂上
頂上へ松沢貞逸の碑白馬岳の頂上
山頂からの眺望1山頂からの眺望2山頂からの眺望3
山頂からの眺望1山頂からの眺望2山頂からの眺望3


■ 再び頂上へ

白馬山荘」の8畳の広さの相部屋には一番乗りで入ります。部屋の中で吐く息は白く、布団も冷たくなっているので、とりあえず掛け布団を乾燥室であたためておきます。荷物の整理をしながらペットボトルの残量を調べてみると、1.5リットルのボトルの3分の1くらいしか消費していません。寒くて汗をかかなかったことと、予想以上に早く到着できたためだと思われます。翌日の分をこの山小屋で補給しておく必要はなさそうです。
まだ正午前、午後5時半の夕飯の時間まで特にすることもないので、山小屋の周りを散歩したり、同宿のハイカーと山の話をしたりして過ごします。午後5時を過ぎると山荘の前には夕日を見ようとする大勢のハイカーが集まってきます。ただし、寒さが厳しいのであまり長く外にいることはできません。
白馬山荘の部屋南に臨む剣岳夕日をバックにした西の旭岳
白馬山荘の部屋南に臨む剣岳夕日をバックにした西の旭岳

そして午後5時半には、一番乗りで食堂に入ります。固形物は朝以来口にしていないので、鶏肉、魚、温かい味噌汁、ご飯、サラダなどの夕飯はとても豪華に見えます。20分もかからずに完食すると、部屋に戻って翌日の準備をします。まだ寝るには早いので、百名山を達成し、今でも年に50回以上山に登っているという60代後半のハイカーの話を聞き、そろそろ眠くなってきた8時頃には横になります。靴下は履いたまま、そして手には軍手をして寝ることにします。いざとなれば、エマージェンシーシートや携帯カイロの準備もあります。ただし、他の宿泊客がガラス戸1枚隔てた廊下を音を立てて歩き回っているのと、隣のハイカーのいびき、寒い室内などのせいで、疲れているはずなのになかなか寝つけません。ようやく意識が薄れ、次に目が覚めたときは午前4時を過ぎていました。
荷物のパッキングを済ませて食堂の前で待っていると、早朝の5時半少し前に今度も一番乗りで朝食のテーブルにつきます。シャケ、ハム、卵焼きなどの定番の朝食を10分ほどで済ませると、すぐに出発します。というのは、この朝の日の出の時刻は6時少し前とのことで、その頃には頂上に立っていたいと思ったからです。山小屋の外は思ったほど寒くなく、前日の風も収まっています。ただし、夜の間に雪が締まって固くなっていたので、最初からスノースパイクを装着して登っていきます。10分少々で頂上に着くと、すでに10数人がカメラを手に日の出を待ちかまえています。そして5時55分、低い雲の上端から太陽が顔を出します。
山小屋の夕食山小屋の朝食白馬岳からの日の出
山小屋の夕食山小屋の朝食白馬岳からの日の出


■ 三国岳から小蓮華山へ

日の出を見届けると、登山道を逆に下って北へと向かいます。稜線上の雪道は歩くのが気持ちよく、今回初めて短い距離ながらジョギングペースで走ってみます。すると、先行していたハイカーにすぐに追いつきます。1日前に降ったばかりの雪なので、滑りそうなところは少なく、富山県・長野県・新潟県の3県境のピーク 「三国境(みくにさかい)」(△2,751m)を6時半に通過します。ここからしばらくは長野県と新潟県境を進みます。本格的な雪山とはほど遠いものの、雪があるだけで山の表情が引き締まっているような気がします。「小蓮華山(これんげさん)」(△2,766m)が近くなると、逆方向から来たハイカーともすれ違うようになります。
走りたくなる雪道三国境を直進快晴の下の登山道
走りたくなる雪道三国境を直進快晴の下の登山道

小蓮華山」を過ぎるとしばらく下り基調となり、登山道の両脇は雪に代わって緑が増えてきます。ザレ場もところどころ現れるようになるので、ここでスノースパイクを取り外します(アイスバーン状の山道では再び装着)。そして「船越ノ頭」(△2,612m)を登り切ると、あとは「白馬大池」(△2,379m)まで下っていきます。この頃になると気温が上がり、ずっと歩いている身には暑いくらいです。ここから大池までが、ずいぶん長く感じます。たぶん、池の水がずっと前から見えているのに、なかなかたどり着かないためかと思います。
小蓮華山を通過船越ノ頭へ白馬大池へ
小蓮華山を通過船越ノ頭へ白馬大池へ


■ 白馬大池から栂池へ

白馬大池山荘」で軽装になり、トイレを済ませると、山荘の裏手の登山道へ向かいます。ここからは予想外の岩だらけの道が始まりますが、この手の道は嫌いではないので一気に頂上の「乗鞍岳」(△2,436m)を目指します。この先は岩場の下りが続きますが、傾斜がきついので、逆方向から登ってくるハイカーはずいぶんつらそうです。やがて道が平坦になり、いきなり「天狗原」(△2,180m)の湿原の上の木道が始まります。ここを過ぎると、「栂池(つがいけ)自然園」への長い下りが始まります。今度は土の山道ですが、眼下に「栂池ロッジ」やロープウェイ駅が見えてからそこにたどりつくまでがとても長く感じます。そして午前10時前に行楽客でにぎわう「栂池自然園」に到着。「白馬岳」からの所要時間は4時間です。ここで無事の下山を祝して、「雪どけサイダー」(180円)を一気飲みして帰宅の途につきます。
乗鞍岳を通過岩場を下る雪どけサイダーで一息
乗鞍岳を通過岩場を下る雪どけサイダーで一息


■ 松本経由で帰途へ

「帰るまでが山登り」という教訓に従い、最速で帰るということを目的にして先を急ぎます。ロープウェイとゴンドラリフトで一気に下界に下りていきます。終点の「栂池高原駅」では、2分後に出発するJR白馬駅行き急行バスに乗るために数百メートルをダッシュします。このバスで白馬駅に着くと、大糸線の松本行きの電車まで時間に余裕があります。信州なら蕎麦を食べなければ、ということで駅前の蕎麦屋でざるそばの昼食をとります。それから2時間かけて松本に行き、そこから始発の特急「スーパーあずさ」の自由席で楽に帰ってくることができました。
ロープウェイに乗車ゴンドラリフトに乗り継ぎ白馬駅に到着
ロープウェイに乗車ゴンドラリフトに乗り継ぎ白馬駅に到着


◎ まとめ

白馬岳登山ルート高低図
今回のコースは、迫力ある大雪渓を見られなかったせいで、白馬岳から白馬大池への雪の稜線のほうがトレッキングを楽しめました。ハシゴやクサリ、ロープなどが設置された急斜面がなく、空気は澄んで周囲の山々を眺めながら予定よりも早く白馬岳を周遊することができました。
今回の山登りで、自分のアウトドアの楽しみ方を再確認することができました。事前にいろいろな情報源に当たり、調べられるだけのことを調べ、自分なりのイメージを作ってから出かけるのですが、それでも現地では予想を裏切られることがいろいろ発生します。でも、そうした「意外性」こそ、むしろアウトドアでの楽しみなのではないかと思います。そう考えると、山登りでも自転車でも「一度通ったコースはあまり行く気がしない」という自分の気持ちも説明がつきます。もちろん、季節による違いなどを楽しむことはできるわけですし、何か特別な課題を持って臨めばまた新たな発見ができるかもしれません。

◎ 装備

今回の装備はほぼ過不足なく用意できたと思います。足回りの装備
初めて使ったキーンのトレッキングシューズ「ピレニーズ」は、防寒・防水・耐衝撃性とも十分で、2,000m級の山なら、もう少し季節が進んで少々雪が降っても活用できると感じます。
これも初めて使ったモンベルのスノースパイクは優れもので、今回くらいの雪道にはちょうどよいものでした。ちょっとした凍結個所にも、しっかりとスパイクが刺さってくれました。初心者には4本爪の簡易アイゼンよりもこちらのほうがかえって安全かもしれません。
さらに性能のよさを再確認できたのが、それ自体がインナーやアウターとして使えるノースフェイスのマクロマティークセレクトパンツです。今回の強風の中でもインナーやアウターなしで防風・防寒の役目を果たしてくれました。
ルートは単純なので、GPSはほとんど使う機会はありませんでした。
ぜいたくを言えば、夏用でもいいので寝袋を持っていれば、山小屋でもう少し安眠できたかもしれません。

◎ 通過タイム

【1日目】
夜行登山バス(22:20)=猿倉荘(6:17)-白馬尻小屋(7:03)-大雪渓の終わり(8:21)-避難小屋(9:27)-村営頂上宿舎(10:23)-白馬山荘(10:42)-白馬岳(10:59)-白馬山荘(11:13)
【2日目】
白馬山荘(5:41)-白馬岳(5:53)-三国境(6:26)-小蓮華山(6:57)-船越ノ頭(7:40)-白馬大池山荘(8:20)-乗鞍岳(8:48)-天狗原(9:39)-「栂池自然園」(10:20)=ロープウェイ栂池高原駅(11:08)= JR白馬駅(11:39/12:20)=松本駅(14:26/14:49)=新宿駅(17:24)

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。