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アウトドア日和

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テント泊装備で日帰りトレラン

石尾根に設営したツエルト

梅雨が明け、登山シーズンに向けた最後のトレーニングとして、今回も再び「雲取山」への日帰り山行です。前回はテントや寝袋、食料などの入った約10kgのザックを背負っていたためにほとんど走ることができなかったので、テント以外の装備を削って4kgまで減量することにします。ただし、念のため、ヘッドランプとGPSは持っていきます。
選んだルートは、交通の便が悪くて今まで使ったことのない秩父側の登山口をスタートして、「霧藻ヶ峰(きりもがみね)」「白岩山」「芋木ノドッケ」を経由して「雲取山」に登ったあと、奥多摩の鴨沢に下山する全長22.6kmです。スタート地点の「三峯神社」の登山口へは西武秩父駅からバスの便がありますが、始発の時間が9時過ぎと山登りには不向きな設定です。それに加え、数日前にはそのバスのルートにあたる国道140号線で法面の崩落があって、しばらくは不通とのことです。そこで、秩父鉄道の三峰口からバスで「三峯神社」の表参道の起点となる大輪(おおわ)に行き、そこからスタートすることにします。「三峯神社」から「雲取山」までの標準コースタイムは5時間20分とのことですが、大輪から神社までの3.7kmの登りにかかる時間がこれに可算されることになります。
この日の具体的な行動予定は次の通りです。これは余裕をもったスケジュールですが、できるだけ時間を短縮をするために、なるべく走りの部分を多くするつもりです。
電車池袋駅5:00 ― 三峰口駅7:45
バス三峰口駅7:51 ― 大輪バス停8:04
徒歩大輪(三峯神社表参道入口)8:05 … 清浄ノ滝 … 三峯神社10:00 … 妙法ケ岳分岐 … 霧藻ケ峰12:00 … 白岩小屋13:30 … 大ダワ14:20 … 雲取山荘14:30 … 雲取山15:30 … 奥多摩小屋 … ブナ坂15:50 … 鴨沢18:00
バス鴨沢19:06 (深山橋まで歩くと18:39分発あり) - 奥多摩駅

西武バス・三峰口線のルート
西武バス・三峰口線


秩父鉄道の終点となる三峰口で降りた乗客も、三峰口からのバスの乗客も自分1人だけです。大輪のバス停に着くと、西武バスの丁寧な運転手は神社までは2、3時間かかりますよと教えてくれます。ただし、登山者のブログなどを見ると、2時間以内で登っている例もあるようです。前に見える鳥居をくぐると赤く塗られた「登竜橋」があり、そこには「桟橋破損により通行止め」という告知があります。このような場合は、たいてい自然にできた迂回路があり、本当に危険なら自己責任で進むか引き返せばよいと考えて橋を渡り始めると、手前の民家にいたおばあさんが後ろから何か呼びかけてきます。引き返して話を聞くと、橋は今年の大雪で崩れたけれど、登山者はこれに構わず問題なく登っているとのこと。その情報にお礼を言ってこの表参道を進みます。
三峰口駅に到着大輪のバス停をスタート登竜橋を渡る
三峰口駅に到着 - 7:47大輪のバス停をスタート - 8:05登竜橋を渡る - 8:07

表参道は、木々に囲まれた雰囲気のある石畳の道で、暑い日差しをさえぎってくれます。通行禁止のロープをくぐり、桟橋の崩落箇所にさしかかると、予想どおり山側の斜面に踏み跡があり、問題なく通過できます。やがて鳥居が見えてくると、その奥に「清浄ノ滝」と呼ばれる小さな滝があって、いい風情を醸し出しています。このあたりで、神社までのほぼ半分の距離を登ったことになります。
雰囲気のある表参道崩落した桟橋を通過清浄ノ滝
雰囲気のある表参道 – 8:09崩落した桟橋を通過 – 8:18清浄ノ滝 – 8:36

しかし、ここから神社までは急登が続き、汗が噴き出してきます。標高は1000m近くなっているはずですが、樹林帯の中で風通しが悪く、蒸し暑ささえ感じます。上半身の汗が次第に脚にまでしたたってきます。軽量化のため水分はペットボトル1本でスタートしましたが、登り切るまでにはそれもなくなりそうです。途中で適当な木の枝を拾い、ストック代わりにして登っていきます。
ようやく神社の敷地内に入り、見晴台のようなところを過ぎると境内が見えてきます。出発からの所要時間は1時間20分ほどで、まあまあのペースです。ここで標識に「雲取山」と書かれている方向に進むと、大きな土産物屋が並ぶ空間があり、ここでペットボトル1本と汗ふき用の手ぬぐいを購入します。お店のおばさんによると、昨日は1人のハイカーが日帰りで「雲取山」に登っていったとのこと。こちらは奥多摩の鴨沢まで行くと言うと、がんばってねと励まされます。
神社への急登三峯神社の境内土産物店を通過
神社への急登 – 9:08三峯神社の境内 – 9:29土産物店を通過 – 9:41

南の方向を見ると、これから登る山々の稜線が見渡せます。一番右側に見える「雲取山」までは10kmあまりです。しばらく平坦な舗装路を行くと、正式な登山道の始まりを示すかのように鳥居が立っています。ここから先は、随所に「雲取山」までの残りの距離や標高を表す道標が立っているので、それを励みにして登っていけます。
雲取山方面を望む雲取山登山道の入口標高を示す標識
雲取山方面を望む – 9:41雲取山登山道の入口 – 9:46標高を示す標識 – 9:59

この先、ところどころに走りやすいトレイルも現れるので、そこはジョギングペースで進みます。しかし、やがて土の路面に小石や岩が増えるようになり、勾配も徐々にきつくなってきます。「地蔵峠」の近くでは一瞬、眺望の開ける箇所がありますが、周囲の山々は白いガスに覆われてまったく見えません。梅雨が明けたとはいえ、この時期の空気は水蒸気を大量に含んでいるようです。
まもなく見えてくる「霧藻ヶ峰」では、その命名者の秩父宮雍仁親王のレリーフが出迎えてくれます。予定では通過が12時のところ、1時間以上ペースアップできています。ここでようやく反対方向からのハイカーの姿を見かけるようになります。
走りやすいトレイル地蔵峠を通過霧藻ヶ峰手前のレリーフ
走りやすいトレイル – 10:04地蔵峠を通過 – 10:40霧藻ヶ峰手前のレリーフ – 10:47

霧藻ヶ峰」を下って「お清平」という鞍部まで下ると、ここからは石灰岩が露出しているきつい登り返しが始まります。おそらく、今回のコースでの核心部分はここから「白岩山」までの部分で、アップダウンを繰り返しながら1454mから1921mまで登ります。似たような山の名前が続くのも、デジャブ効果でなかなか先に進んでいる感じがしません(中央線の武蔵小金井、東小金井、武蔵境、という感じ)。「前白岩の肩」のあたりも霧に包まれて展望がありません。
お清平を通過木の根と岩が露出する山肌前白岩の肩
お清平を通過 – 10:55木の根と岩が露出する山肌 – 11:00前白岩の肩 – 11:28

前白岩山」まで来ると、「雲取山」まではあと5kmほどです。廃屋のような「白岩小屋」に近づくと、その横では鹿が人の気配に動じず悠々と餌を食べています。ようやく「白岩山」に着いても、山頂は木々に囲まれて眺望がありません。ここから「大ダワ」までしばらくは下りになるのはよいのですが、考えてみれば200mほど下ったあとで再び「雲取山」まで同じ高さを登らなくてはなりません。
前白岩山を通過白岩小屋の鹿白岩山を通過
前白岩山を通過 – 11:40白岩小屋の鹿 – 11:55白岩山を通過 – 12:13

「雲取山」へあと2kmほどのところで、山の斜面が何か騒がしいと思ったら、サルの群れが見えます。ほとんどのサルは山の上へと逃げていきましたが、1匹だけ木の枝に腰掛けてこちらに眼を飛ばしています。これは威嚇なのか、それとも人慣れしていて餌を待っているのか判断がつきかねてサルが移動するの待っていても、なかなか動く気配がありません。こちらも急ぐ身なので、攻撃されたらストック代わりの枝で反撃しようと思いながら、その横を駆け抜けます。幸い、このサルの関門は無事通過します。
大ダワ」を過ぎると、やがて右上にかつての雲取ヒュッテが見えてきて、さらに進むとそこが雲取山荘のテント場です。雲取山荘では、ちょうど空になっていたペットボトルに水分を補給して下山に備えます。ここまで来れば、もう見慣れた風景なので「帰ってきた」という思いで、気持ちに余裕ができます。
登山道脇のサル大ダワを通過雲取山荘へ
登山道脇のサル – 12:37大ダワを通過 – 12:43雲取山荘へ – 12:59

雲取山」の山頂に到着すると、もう見慣れた距離表示の標識が「0」となっています。「石尾根」の方角を見おろすと、目に入るのはすぐ近くの「七ツ石山」くらいで、それ以外の眺望はありません。この時の時刻は午後1時半。奥多摩側の鴨沢までの標準コースタイムは3時間半ですが、急いで下山すれば、なんとか4時3分の奥多摩駅行きバスに間に合いそうです。そうすることに決めると、トレランモードにスイッチが入ります。20分ほどで奥多摩小屋まで下ってきますが、ここでいったん立ち止まります。実は、この日の課題は、「テント装備を背負って走ること」と「ツエルト設営の練習」なのです。バスの時間は気になりますが、ザックから急いでテント装備(ツエルト、グランドシート、ポール、ロープ、ペグ)を取り出し、5分で設営を完了します。そして3分で撤収。そしてすぐに走りだします。この時は午後2時、バス停まで2時間で下る必要があります。
雲取山山頂に到着石尾根を望むツエルトを設営
雲取山山頂に到着 – 13:25石尾根を望む – 13:31ツエルトを設営 – 14:00

登山道がいくつか分岐している「ブナ坂」では、迷わず「七ツ石山」の巻き道を選びます。走りやすい道を快調に進むと、大雪で崩壊したあとに修復された新しい橋が見えてきます。前回ここを通ったときに深い雪をラッセルして通ったことを思い出します。「堂所」という標識が立っているところは午後3時少し前に通過。残り時間はあと1時間ほどです。
最近思うことですが、自分が山を走るのは、それが楽しいからというのと、帰りのバスの時間に間に合わせたいというのと理由が半々くらいになっている気がします。
ブナ坂を通過修復された橋堂所を通過
ブナ坂を通過 – 14:17修復された橋 – 14:32堂所を通過 – 14:49

ずっとトレイルラン向きの安定したトレイルが続きますが眺望がなく、秩父側の道と比べて変化が少ないので次第に飽きてきます。下山中のハイカーに追いついて何度も道を譲ってもらうときだけスピードを落としてあいさつをします。眼下に林道の舗装路が見えてからしばらくすると、その林道に合流したところが小袖乗越の登山口です。ここから鴨沢への近道を下り、バス停に到着。4時のバスに余裕で間に合いました。「雲取山」からの所要時間は2時間16分で、朝のスタートからは7時間半の行程でした。
時間に余裕ができたので、バスが奥多摩駅に到着すると温泉施設の「もえぎの湯」に直行し、汗を流して着替えもし、さっぱりして帰宅の途につきました。
小袖乗越の登山口鴨沢バス停もえぎの湯
小袖乗越の登山口 – 15:24鴨沢バス停 – 15:41もえぎの湯 – 16:47


● 今回の装備一覧

雲取山トレイルラン装備
装 備重 量
 23㍑ザック600g
 地図(1/25000)その他書類80g
 GPS240g
 ツエルト+ペグ350g
 ポール200g
 グランドシート(小)200g
 テントマット150g
 ヘッドランプ160g
 ソーラーLEDライト50g
 ULウインドブレーカー(上下)100g
 バンダナ50g
 救急セット(絆創膏、除菌シート、カイロ、ホイッスル)150g
 予備メガネ、80g
 コンタクト(2セット)、鏡、目薬100g
 サニタリー用品他(ウェットティッシュ、使い捨て手袋、日焼け止め)200g
 吸水タオル60g
 保険証、スイカ、現金(防水ケース入り)80g
 携帯電話+防水ケース110g
 下着(替え)100g
 熊避け鈴5g
 スポーツドリンク(ペットボトル1本)550g
 行動食(アミノ酸系ゼリー+おにぎり1個)250g
 スポーツ飲料パウダー100g
合 計3965g


《まとめ》

余裕を見てのスケジュールだったので、当初の予定よりもだいぶ早めのゴールとなりました。今回は自分の山行スタイルを確認することも目的の1つで、重装備でゆっくり山を登るよりも、「テント泊+トレラン」を追求したいと思います。そのためには、いろいろ条件がありますが、
 ・ 途中で水分を確保できる場所があること(必要以上に携行しない)
 ・ 天気が安定していること(そうでなければ出かけない)
 ・ 気温が低すぎないこと(ウエアや寝袋、着替えを軽量化する)
 ・ 自炊道具は持たない(コンパクトですぐに食べられるものを携行する)
あたりがポイントとなりそうです。
さらなる軽量化のためには、山小屋を積極的に利用してのトレイルランも同時に行っていきたいと思います。

《今後の予定》

 ・ 精進口登山口からの富士登山(精進湖畔でキャンプ)
 ・ 鳳凰三山と北岳(山小屋を利用したトレイルラン)
 ・ 涸沢から奥穂高岳(涸沢カールでツエルト泊)
 ・ 赤石岳、その他の南アルプスの山々

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コメント


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ファストパッキングを目指されているのでしょうか?
いざとなれば速く動けるというのも魅力ですね
自分もだんだんとランよりもそちらに移行していきそうな予感がしています

のりぞー | URL | 2014-07-27(Sun)12:43 [編集]


のりぞーさんへ

コメントありがとうございます。

より速くより遠くへをモットーにULH(ウルトラライト
ハイキング)を目指したいと思います。そのほうが、
ウルトラライトな財布にもやさしいので v-410

Bilbo | URL | 2014-07-27(Sun)22:51 [編集]


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