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アウトドア日和

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駅から歩いて乾徳山へ

駅から歩いて乾徳山へ

立冬を過ぎて寒さが急に増してきた11月後半、絶好のアウトドア日和に誘われて出かけたのが、今年最後の2,000m級の山となるかもしれない奥秩父の乾徳山(けんとくさん:△2,031m)です。この山は、近くにある大菩薩嶺甲武信ヶ岳瑞籬山金峰山ほどの人気はないかもしれませんが由緒ある山岳信仰の山で、最近放映されたNHKの旅番組でも取り上げられています。調べてみると、最寄り駅の中央線の塩山駅を8:30に出る西沢渓谷行きのバスを使えば、余裕で日帰りも可能だと思われました。

乗り換え案内のサイトで塩山駅に最も早く着く電車を検索して都内を出発したところ、到着した時間は検索結果とはだいぶ食い違いがあります。遅れたのではなくて、早すぎたのです。予定では7時半頃に到着するはずなのに、まだ6時半前です。あとで気づいたことですが、この検索では途中の高尾での乗り換えのための待ち時間を1時間も見込んでいたのでした。しかし、実際の電車運行時間は中野(4:25)-高尾(5:14)-大月(5:53)-塩山(6:21)です。なんと、登山口に向かう始発バスまで2時間以上待つことになります。
塩山駅は何度か利用しているので、駅近くには早朝でも営業しているファストフード店やファミレスがないことはわかっています。念のため駅の周辺を歩いてみますが、やはり寒さを避けてバスを待っていられる場所は見つかりません。しかたなく、バスルートに沿って乾徳山登山口を目指して歩き始めます。体を動かしていれば体は温まるし、バスには途中のバス停から乗り込めばいいわけで、バス代も節約できます。以前に甲武信ヶ岳の登山口まで自転車で行ったときに通った道なので、ある程度は土地勘があります。県道38号線を北上し、国道140号線(雁坂みち)に突き当たれば、あとは一本道です。
登山口までの距離は10kmくらいと見積もっていて、別の山でもこれくらいの距離の林道を歩くことはあります。むしろ、単調な林道と違って街中を歩くのは気分が紛れるものがいろいろあります。通りには「信玄のみち」という名前も付けられています。南には富士山が見え、道路沿いではブドウ畑、干し柿を吊した民家、立派なお寺などが目に入ってきます。ところどころにコンビニもあったりするので、登山口までの長いアプローチを歩くのが苦にならない人にはおすすめです。ただし、牧丘町の市街地手前で国道140号線をそのまま進んでしまったのは失敗でした。この先にある長いトンネルでは風景が見えないだけでなく、排気ガスが溜まった中を歩かなければならず、さらに少し遠回りになっているようです。本来は、市街地に入る道(昭和シェルのガソリンスタンドのところから延びる県道213号線)を選ぶべきでした(自転車で来たときはこちらを選択。バスのルートもこちら)。
早朝の塩山駅に到着乾徳山登山口まで歩く朝日を浴びる富士山
早朝の塩山駅に到着乾徳山登山口まで歩く朝日を浴びる富士山
向嶽寺を通過ブドウ畑の横を歩くトンネルの中を歩く
向嶽寺を通過ブドウ畑の横を歩くトンネルの中を歩く

国道140号線は次第に道路の勾配が増してきます。歩き始めて1時間半ほどになる8時過ぎ、開店準備中の果物の直売所で登山口までの距離を訪ねると、徒歩ならあと30分くらいかかるとのこと。やがて右手に笛吹川が現れて山間部らしい雰囲気が出てきます。歩き始めてちょうど2時間、ようやく乾徳山入口という大きな看板のある左折ポイントに到着します。その下にある道標を見ると、登山口まであと3kmとあります。やれやれと思って、さらに勾配を増してくる舗装路を徳和集落へ向かって進みます。時刻はちょうど9時、登山口まであと1kmくらいとなったところで、もともと乗る予定だったバスに追い越されます。結局、バスに乗ったほうが早く着いたことになりますが、それなりに面白い13kmほどのウォーキングでした。
笛吹川沿いを歩く乾徳山入口に到着バスに追い越される
笛吹川沿いを歩く乾徳山入口に到着バスに追い越される

登山口のバス停に着くと、すでに体が温まっているので上下のウインドブレーカーを脱いで出発します。バス停の横の広場には無料駐車場(標高830m)もあって、すでにマイカーで到着しているハイカーもいるようですが、すでに出発したあとらしく人影はまったく見あたりません。ここから頂上までは、ほとんど直登で1,200m登ります。民家の間の舗装路を進むと、途中にはヤマメかアユの養魚場があります。
頂上へのルートは2つあって、今回は往復にメインルートと思われる国師ヶ原月見岩を経由したルートをたどります。案内板によると標準コースタイムは登りが3時間45分、下りが2時間40分です。
登山口へヤマメの養殖場乾徳山鳥瞰図
登山口へヤマメの養殖場乾徳山鳥瞰図

実際の登山口は、徳和渓谷との分岐を山側に登っていきます。急登を覚悟していましたが、傾斜はそれほどでもありません。その代わりにさまざまな形の大小の石が登山道に転がっていてあまり歩きやすい道ではありません。黙々と登っていくと、やがて熊鈴の音がどこからともなく聞こえてきて次第にその音が大きくなったと思ったら、前方に先行のハイカーの姿が見えます。この先、次々にハイカーに追いつくようになります。
登山口に入る小石や岩の多い登山道先行のハイカーに追いつく
登山口に入る小石や岩の多い登山道先行のハイカーに追いつく

錦晶水という水場の周辺は日当たりがよく平坦な休憩場所となっていて、休んでいるハイカーもいます。こちらは水を手にすくって一口飲んだだけで先へ進みます。国師ヶ原に着くと、左手には今は閉鎖されている高原ヒュッテがあります。ここからは、目指す乾徳山の頂上もはっきりと見えます。意外に近いように思えますが、道標には登りの所要時間が1時間とあります。
錦晶水の水場高原ヒュッテ乾徳山の頂上へ
錦晶水の水場高原ヒュッテ乾徳山の頂上へ

傾斜のゆるやかな白樺の林は気持ちよく、いくつかある奇岩も風景のよいアクセントになっています。木々がまばらになったところでは登山道の両脇に茅が一面に広がり、これもまたいい雰囲気です。ここで振り返ると、富士山や南アルプスが青空の下に一望できます。
白樺の林茅の原南に富士山を望む
白樺の林茅の原南に富士山を望む

山頂に近づくにつれて岩場が増え、ソロやペア、グループのハイカーの数もいきなり増えたように感じます。頂上直下の20mくらいある鳳岩(おおとりいわ)と呼ばれる岩場では迂回路もありますが、この岩場を目当てにここに来る人もいるくらいなので自分も鎖に取りつきます。この日は使い古しの軽量トレランシューズを履いていたので、細い岩の割れ目にも爪先がうまく入ってくれて腕の力をあまり使わずに登っていけます。ここでは普通のトレッキングシューズよりも有利ではないかと思います。
乾徳山の岩場1乾徳山の岩場2乾徳山の岩場3
乾徳山の岩場1乾徳山の岩場2乾徳山の岩場3

乾徳山の頂上はそれほど広くはなく岩だらけなので、休憩をせずに集団が登って来る前にいち早く下山することにします。登ってきた鎖場は渋滞していそうなので、ハシゴのかかっている別ルートで岩場を降りていきます。時刻は正午をわずかに過ぎたところなので、下山には早い時間であるせいか、前後に人の姿は見えません。しかし、小走りで岩だらけの登山道を進んでいくと、先行している下山中のハイカーを何人か追い越すようになります。すると、意外にあっけなく登山口まで降りてきてしまいます。頂上からの所要時間は1時間20分ほどで、標準コースタイムの半分です。登山口からバス停までは十分に走れる道なので、ジョギングペースでバス停のある徳和集落に向かいます。
ここで大きな勘違いが1つ。バス停に着いたのは1時27分ですが、バス停の時刻表を見ると3時半ごろまで便がありません。仕方なく公園のトイレに行ったりベンチで休んだりしますが、実はこのバス停は山梨市営バスのもので、近くにはもう1つ山梨貸切自動車という会社のバス停があったのでした。そのことに気づいたときはもう後の祭りで、1時38分にバスが出たばかりでした。さすがに徒歩で塩山駅まで行く気力はなかったので、結局1時間半ほど立ったままバスを待ち(ここにはベンチがなかった)、帰宅の途につきました。もし待ち時間が3時間くらいあったら、たぶん再び駅まで歩いていたと思います。
乾徳山の頂上登山道を小走りで下るバス停前の公園に到着
乾徳山の頂上登山道を小走りで下るバス停前の公園に到着


● 行程◇ アプローチ ◇
塩山駅(6:45)-向嶽寺(6:55)-塩山高校(7:10)-天王宿(7:14)-恵林寺(7:19)-牧丘トンネル(7:46)-塩原(8:25)-一之橋(8:31)-馬込(8:41)-乾徳山入口(8:44)-乾徳山登山口バス停(9:10)-乾徳山登山口(9:37)
◇ 登り ◇
乾徳山登山口(9:37)-銀晶水(10:00)-駒止(10:13)-錦晶水(10:36)-国師ヶ原(10:43)-月見岩(11:05)-扇平(11:09)-髭剃岩(11:31)-鳳岩(11:50)-乾徳山頂上(11:54)
◇ 下り ◇
乾徳山頂上(11:55)-月見岩(12:30)-国師ヶ原(12:41)-錦晶水(12:45)-駒止(12:58)-銀晶水(13:04)-乾徳山登山口(13:16)-乾徳山登山口バス停(13:27)
● 距離22.1km
● 獲得標高上り:1614m/下り:1191m
● 感想乾徳山は、登山道は短いものの変化に富んだ面白い山で、秩父の両神山と雰囲気が似ていて、奇岩がウリの1つということで神奈川の石老山を思わせるところもあります。塩山の駅から徒歩でもバスを利用しても十分日帰りができることがわかりましたが、やはり自転車を使うのが便利かと思います。次に来るときは、輪行にしようと思います。

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コメント


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お疲れ様でした。

大菩薩から塩山まで歩いたことはあるけれど、さすがに乾徳山はないな〜。

目黒駅は品川区 | URL | 2014-11-21(Fri)09:53 [編集]


コメントありがとうございます。

車を持っていないせいもありますが、アウトドアでの楽しみ
にはできるだけ環境に負荷をかけない交通手段を考えています。
徒歩 < 自転車 < バス という感じでしょうか。
タクシーは経済的負荷も大きいので自分には論外です。

Bilbo | URL | 2014-11-21(Fri)17:54 [編集]


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