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自転車復帰は一ノ瀬林道ヒルクライム

自転車復帰は一ノ瀬林道ヒルクライム
               コース概略図(一ノ瀬林道の詳細図はこちら

自分にとっては今年の山登りシーズンが終わり、今回、半年以上もご無沙汰していたサイクリングを復活させようとして選んだ場所はやはり奥多摩です。信号や車にできるだけ煩わされずに長い距離を走れるところとなると、東京では他に思い浮かびません。予定では奥多摩駅まで輪行し、そこから青梅街道(国道411号線)を西へ向かい、多摩川源流部に近いところにある一ノ瀬高原の林道を周回してみることにしました。この高原には、いつか登ろうと思っている笠取山(△1,953m)の登山口があるので、時間が許せば山頂まで行けるかもしれません。もともとこの登山口へのアクセスは極端に悪く、多くの人はマイカーで来るか、山梨県の塩山からのタクシーという手段しかありません。奥多摩からのバスは丹波止まり、塩山から落合まで行くバスは冬期の運行がありません。そうなると、環境と財布に負荷のない移動手段は、JR青梅線の奥多摩駅からの自転車しかありません(塩山から自転車という手もありますが、JRの交通費が倍になります)。

早朝6時半に奥多摩駅に着くと、さっそく自転車を組み立てて出発します。路面は前日の雨の名残りなのかウェットですが、秋晴れとは言えないものの日差しはあり、気温も思ったほど低くはありません。走り始めると緩い上り坂なのに、早くも汗が顔から滴ってきます。着てきた冬用サイクルジャージは、少々オーバースペックだったかもしれません。30分ほどで通過した奥多摩湖畔の気温標示は摂氏4度となっていますが、ペダルを回している限り寒くは感じず、日向では暖かくさえ感じます。さらに30分ほど走って山梨県丹波山村に入ると、雲取山の登山口がある鴨沢の集落が見えてきます。朝日を浴びた家々が鏡のような湖面に映っていて、風がほとんどないことがわかります。
青梅街道を西へ奥多摩湖手前の紅葉鴨沢の集落
青梅街道を西へ奥多摩湖手前の紅葉鴨沢の集落

青梅街道は西へ向かうほどに傾斜が増してきます。ここは何度も通っている道なので、想定の範囲内です。ただし、久々のサイクリングなので脚がよく回らず、絞り切れていない体が重く感じられます。後方からやって来た1人のサイクリストは、あいさつの言葉を残すと軽々と坂を上っていきます。丹波山の道の駅を通過したときは、時間は予定よりも15分ほど遅れています。
丹波山村の中心部を離れると、人家が途絶えて秘境度がいよいよ増してきます。9時を回ったところで、花魁淵(おいらんぶち)と呼ばれる史跡の近くにある分岐で林道一ノ瀬線へ入ります。この林道の入口には数日後に工事のために通行止めになるとの掲示があります。
後続のロードバイクが先行丹波山の道の駅を通過林道一ノ瀬線に入る
後続のロードバイクが先行丹波山の道の駅を通過林道一ノ瀬線に入る

一ノ瀬川に沿って走る舗装された林道はしばらくは上り基調で、車も数台が登っていきます。途中にはいくつか急坂もあり、ここまで30km走って550mほど登ってきた脚にさらに負荷がかかります。さらに、工事が予定されている区間からは古いアスファルトがはがされたあとの砂利道となり、ロードバイクでは走りにくくなります。やがていくつかキャンプ場やバンガローが見えてきて、ようやくここが一ノ瀬高原だとわかります。砂利道がいつまで続くのか不安になりながらも、どこかで終わるはずだと思って先に進みます。そうすると、一ノ瀬キャンプ場の手前からやっと走りやすい舗装路に変わります。この林道の最高地点と思われるあたりには将監登山道の入口があり、ここから少し下ったところにあるのが笠取山への登山口がある作業平口です。もう紅葉の時期は過ぎているはずですが、すぐ横にある駐車場にはそこそこの数の車が停まっています。
整備された林道急傾斜のヘアピンカーブ一ノ瀬高原の白樺林
整備された林道急傾斜のヘアピンカーブ一ノ瀬高原の白樺林
一ノ瀬キャンプ場将監登山道入口作業平口
一ノ瀬キャンプ場将監登山道入口作業平口

この時の時刻は10時半で、笠取山へ登り始めるにはちょっと時間が押しています。また、路面はウェットで、空にはいつの間にか灰色の雲が広がっています。天気予報は晴れのち曇り、翌日は雨ということですが、天気が早めに崩れてきた可能性もあります。ここまでのヒルクライムで体力を消耗したこともあり、ここはおとなしく林道を周回して帰ることにします。
ところどころに穴が開いていたりひび割れている荒れた路面を慎重に下っていくと、途中に一ノ瀬高原方面への分岐が現れます。これが犬切峠だと思われます。ここは直進して青梅街道落合橋を目指します。すると、11時頃に青梅街道に突き当たります。結局、林道の登りの所要時間は1時間10分、下りは40分ほどでした。ここから奥多摩駅方面へ戻る約30kmは基本的にはずっと下りなので、防寒対策に上下ともウインドブレーカーを着ることにします。
見晴台からの眺め犬切峠を通過青梅街道に復帰
見晴台からの眺め犬切峠を通過青梅街道に復帰

奥多摩駅へ向けて快調に下りながらも、時々現れる小さな登り返しが体にこたえます。青梅街道に出てから30分ほどで丹波山の集落を通過し、奥多摩湖畔鴨沢のバス停を12時頃に通過すると、早々と下山してきたハイカーがバス待ちをしています。あとはいくつかのトンネルを抜け、半ば惰性でペダルをこぎ続けます。途中で奥多摩湖方面に向かう何台もの自転車とすれ違いますが、考えてみればまだ昼の12時台なので、多くの人にしてみればこれからが本番なのでしょう。奥多摩駅には1時少し前にゴール。かなり空いていた上り電車でゆったりと帰途につきました。
丹波山を通過鴨沢を通過奥多摩駅にゴール
丹波山を通過鴨沢を通過奥多摩駅にゴール

今回は、冬から春にかけての自転車のロングライド(ブルベ)に備えてのサイクリングでした。体のキレが今ひとつなのと、ロードバイク特有の乗車ポジションに再び慣れる必要があると感じました。また、ダウンヒルではコーナリングなどの勘が戻っていないので、スピードをまだ思いきって出すことができません。装備、特に防寒対策の予行演習ができたのはよかったと思います。山登り同様、この時期のサイクリングはウェアのレイヤリングと頻繁な脱ぎ着が大事です。
一ノ瀬林道は、新緑や紅葉の時期の晴れた日に走ると気持ちよいと思います。これから行われる工事が終わり、後半部分にあった悪路が補修されたときは、なかなかよいヒルクライム練習コースになると思います。ただし、ここまで自転車でやって来て笠取山に登るのは、特に日の短い冬の時期には時間的に難しそうです。実際に登るときは、一ノ瀬高原でのテント泊を交えることを検討したいと思います。

● 所要時間:6時間11分(休憩込み)
● 行程:奥多摩駅(6:45)~奥多摩湖(7:14)~鴨沢(7:40)~丹波山村(8:14)~
      羽根戸トンネル(8:32)~一ノ瀬高橋トンネル(9:02)~一ノ瀬林道入口(9:06)~
      一ノ瀬キャンプ場(10:02)~将監登山道入口(10:05)~中島川口(10:19)~
      作業平口(10:26)~犬切峠(10:45)~落合橋(11:17)~丹波山村(11:31)~
      鴨沢(12:02)~深山橋(12:11)~奥多摩駅(12:53)
● 走行距離:82.27km
● 平均速度:14.7km/h
● 最高速度:47.1km

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