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アウトドア日和

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砂嵐のBRM215真壁城

BRM215埼玉200アタック真壁城

7カ月ぶりのブルベ、しかも最後に完走したブルベは1年10カ月前の200kmという状態で臨んだのが、オダックス埼玉主催の「BRM215埼玉200アタック真壁城」です。ルート上から見える筑波山以外は、特にこれといった自然の風景が楽しめるわけでもなく、走りに徹するしかないブルベのようです。スタート地点の豊水橋(標高60m)と折り返し手前の起伏(標高67m)が2つのピークという超々平坦コースですが、これが恐るべき罠だったことは、スタート後に痛感することになりました。

出発地点の最寄り駅となる入間市駅は、自宅から電車を乗り継いで1時間半ほどとアクセスがよいので、自宅を出たのはいつもより遅めの午前5時です(乗り換えの山手線は朝帰りの乗客で混雑のため要注意)。入間市駅で自転車を組み立てて豊水橋までやって来ると、ちょうど7時スタートの組が北へ向かって走り去っていくところです。8時スタートの組が集まっている橋の下で受付を済ませ、ブリーフィングが始まる頃には、日も高くなってきて寒さはそれほど感じません。
今回の装備で工夫したことの1つは、ペットボトルを輪切りにした筒型ケースにコマ図を入れ、それをドリンクホルダーでフロント部に取り付けたことです。これまではコマ図やキューシートをロール状に加工し、それを自作の巻き取り機構の付いたプラスチックケースに入れて使っていましたが【写真】、これならコマ図を加工する手間が省ける上、防水性もあります。
スタート地点の豊水橋受付風景ペットボトル利用のコマ図ケース
スタート地点の豊水橋受付風景ペットボトル利用のコマ図ケース

スタート直後は狭山市の市街地を走るので、信号ごとに他の参加者に追いついたり追いつかれたりを繰り返しますが、自然にグループが分散していきます。気温が次第に高くなり体も温まると、途中でウインドブレーカー代わりに着ていたレインウェアや冬用手袋、フェイスマスク、靴下の上から防寒のためにかぶせていたレジ袋などを脱いでザックにしまいます。
ブルベなどのロングライドで自分が無理なく巡航できる速度は25km/hくらいですが、ふとサイクルコンピューターを見ると、普通に走っているつもりなのに速度表示が12km/hくらいになったり、いきなり24km/hに上がったりします。考えられる原因は、速度センサーの位置が微妙にずれてしまい、タイヤが2回転しても1回転としか判定されなくなっている場合があることです。累積走行距離も、いつの間にかコマ図に記載されているものからは2kmくらい少なくなっています。このことに加えて、時々強く吹く向かい風に気を取られていたせいもあり、PC1の手前の46km地点の左折ポイントをうっかり直進してしまいます。しばらくしてミスコースに気づくと、ナビシステムの助けを借りてコースに復帰しますが、3~4kmほど余計に走ることになりました。これはまだ致命的な遅れではありませんが、200kmブルベでDNFとなるケースの多くは、事故の場合を除くと、ミスコースかメカトラブルではないかと思います。長い距離のブルベならば、あとで挽回するチャンスはいくらでも残されていますが、200kmではそうはいきません。ここで思い出されるのは人生最初のブルベだった同じオダックス埼玉の「アタック安中」(2010年)です。この時はキューシートに慣れていなくてミスコースし、タイムアウトでDNFとなりました。同じ埼玉だし、次のPC1への到着時間次第では今回もDNFかもしれないと思い始めたところ、そのPC1に着いてみると、制限時間まではまだ40分ほどあります。自分の到着前後には他のブルベライダーの姿も2人ほど見かけました。それならば、とりあえず折り返し地点まで行ってみようと思い直して先に進むことにし、利根川橋を渡って埼玉県から茨城県へ入ります。75km地点を過ぎたあたりから、真壁で折り返してきた7時スタート組と次々にすれ違うようになります。この7時スタート組との距離の差は50km近くあることになります。
市街地を走る利根川を渡って茨城県へ折り返してきたブルベ走者
市街地を走る利根川を渡って茨城県へ折り返してきたブルベ走者

やがてコースの両脇に畑地が増えてくると、一瞬、前方の舗装道路が途中から途切れているように目に映ります。近づいてみると、作物を収穫したあとの畑の土が強風で吹き飛ばされ、1本の筋となって道路を横切っています。このあと何度かこのような砂塵の中に巻き込まれますが、この日はたまたまゴーグルを着用していたので、それほど気にはなりません。他のブルベライダーのほとんどは普通のアイウェアを着用していたようなので、これでは大変だろうと思います。ただこの時は、復路に入れば風も収まるか、向きが変わってくれるだろうと楽観的に構えていました。
このあと、次々に折り返してきたブルベライダーたちとすれ違い、PC2のコンビニまであと数百メートルというところで後輪がパンクしてしまいます。実は、この日の朝、電車に乗ってからタイヤの空気圧をチェックしていなかったことに気づきながら、問題はないだろうと思っていました。恐らく、チューブの空気圧不足によるリム打ちパンクと思われます。急いで予備のチューブと交換し、10分ほどのタイムロスでコンビニに到着すると、意外にも通過制限時間まであと1時間少々あります。また、自分が最後尾に違いないと思っていたのに、あとから若いブルベライダーが2名到着し、「200kmでこんなに苦労するとは思わなかった」とこぼしています。このコンビニに待機していたオダックス埼玉のスタッフの方は、「今日はみんな風にやられているようですね」と一言。ここではこのスタッフの方にいろいろとお世話になりました。パンクのあとにミニポンプで入れたタイヤの空気圧が低かったので、本格的なフロアポンプを貸していただいたり、結束バンドが破損したサイクルコンピューターの取り付けを手伝ってくれたりしました。
砂嵐の前触れ折り返し直前でパンクPC2のコンビニに到着
砂嵐の前触れ折り返し直前でパンクPC2のコンビニに到着

はたして、このブルベを完走できるかどうか半信半疑のまま来た道を戻ります。すれ違うブルベライダーが見あたらないことから、先ほどのコンビニで見かけた2人が最後尾のようです。復路は追い風になるかもしれないという期待は裏切られ、斜め前からの強風でスピードが上がりません。民家が途切れて農地が広がる場所では、砂煙で太陽が霞み、空がハレーションを起こしているようです。前からの突風は体当たりされたように感じ、横からの突風では自転車ごと歩道との境の縁石まで飛ばされそうです。そのため、ハンドルをしっかり固定するべく腕や肩に力が入ります。
やがて、ある交差点に来ると、先行のブルベライダーが自転車から降りて立ち止まっています。メカトラブルかと思ったらそうではなく、この砂嵐ではとても走れないのでリタイアしようか迷っているとのことです。曰く「こんなに進まないブルベは初めてだ」。いずれにしても、ここでじっとしているよりは先に進んだほうがいいと提案し、先になってこのブルベライダーを引くことにします。といっても、まるで坂道を登っているような抵抗で、時速15km/hくらい出すのがせいぜいです。また、砂塵で視界が悪いので、早々とリアライトを点灯します。強風が吹き抜ける利根川橋では、車道を走るのは危険と判断して歩道を通行しますが、それでも何度か突風にハンドルを取られそうになって恐い思いをさせられます。
このあとスローダウンしている数人のブルベライダーを追い越しますが、その中の1人は転倒したのか、顔を砂だらけにして自転車を押して歩いています。目がかすんで見えにくくなっているとのことですが、あと数キロ歩けば次のPCだと励ますしかありません。最後のチェックポイントであるPC3には、すっかり日の陰った午後5時半ごろに到着します。ここにはまだ数人のブルベライダーが休んでいて、みな風で体力を消耗しているように見受けられます。砂はもう飛んでいないようですが、これからの夜の冷え込みの中、強風の中を走るのはとても厳しいと思われたので、この近くにある東北本線の栗橋か東武伊勢崎線の花崎から輪行で帰ることも選択肢として頭に浮かびます。ここには、先ほどのオダックス埼玉のスタッフも待機していたので、最寄りの駅を確認すると、「DNFは考えなくてもいいでしょう。これから少しすると追い風の部分もあるので、大丈夫ですよ」と励まされます。その言葉を信じることにして、心機一転、完走を本気で目指して残りの50kmを走ることにします。向かい風のない平坦コースなら、50kmは大した距離ではないはずです。
砂煙に霞む太陽立ちすくむブルベライダーPC3のコンビニ
砂煙に霞む太陽立ちすくむブルベライダーPC3のコンビニ

夜間走行は久しぶりなので、ミスコースのないように慎重に進みます。そのため、コマ図よりもバックライトの付いたナビシステムに頼ることが増えてきます。ナビシステムと言っても、音声ガイドは使わず、自分がルート上にいるかどうかを確認するためだけのものです。それでも、何度かミスコースしかかるごとに、このナビのおかげで元のコースにすぐに復帰でき、照明のない畑地の中の暗い農道もスムーズに通過します。
残りの距離が10kmくらいになった頃から、頭の中で距離のカウントダウンを始めます。大きなトラブルさえなければ、問題なく間に合う計算です。最後の交差点を曲がると、すぐにゴール地点の豊水橋が見えてきます。橋の下のゴール受付に着いた時刻は午後9時10分で、タイムは13時間10分、制限時間のわずか20分前ということで、今までの200kmブルベでは最も遅い記録です。
ゴール地点には人影が少ないものの、まだこれから到着するブルベライダーもいる模様です。その中には「体力的には制限時間に間に合わないけれど、完走はしたい」という人もいるとのこと。最後にオダックス埼玉のスタッフの方から「これに懲りずにまだ参加してください。次も風を吹かせますから」という暖かい言葉と豚汁をいただいてから、ナビシステムを使って入間市駅にたどり着き、朝と同じく1時間半ほどで自宅に帰り着きました。

今回のブルベは、強風・砂嵐、サイクルメーターの不調、ミスコース、パンクなどトラブル続きでしたが、ラッキーな面もいくつかありました。いつもブルベでは目が乾燥して充血するので、ホームセンターで買ったゴーグル(安全保護メガネ)を着用していますが、これが砂嵐には有効で、今回何人かの参加者から「準備がいいね」と言われました。また、防寒用に付けていた雨用ヘルメットカバーも内部への砂の侵入を防いでくれたようです。また、パンク修理セットを常備しているのは当然として、サイクルコンピューターの固定用結束バンドの予備がサドルバッグに入っていたのは助かりました。さらに、PCでのオダックス埼玉スタッフの励ましと情報がなかったら、かなりの確率でDNFしていたと思います。ブルベは体力だけでなく、事前の準備と折れない心が大事だと久々に思い知らされた1日となりました。
ゴール地点の受付入間市駅から帰宅の途へ砂嵐に有効なゴーグル
ゴール地点の受付入間市駅から帰宅の途へ砂嵐に有効なゴーグル

■ 行程:
  豊水橋(8:00)-福田交差点[17km](8:46)-川田谷交差点[24.3km](9:08)-本町交差点[33.2km](9:38)-PC1[53.9km](10:58)-利根川橋[58km](11:13)-山田十字路(11:41)-若十字路(12:04)-若三差路[77.9km](12:08)-沼森十字路(12:12)-東石田(12:52)-PC2[103.1km](13:45)-PC3[155.8km](17:30)-豊水橋(21.10)
■ 走行距離:209.15km(正式ルート 206.2km)
■ 平均速度:19.0km/h(移動時)
■ 最高速度:40.5km/h

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