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「ホカオネオネ」で「ハコネ」を走る

「ホカオネオネ」で「ハコネ」を走る
ハコネでデビューのホカオネオネ

間もなく登山シーズンの幕開けとあって、梅雨直前の晴れの週末に足慣らしに出かけることにしました。今年は南アルプスでの縦走を計画しているので、日帰りとはいえ長めのコースを設定したいところです。今回のもう1つの検討事項は、数年前に特売で買ったまま実戦デビューをしていなかった超厚底トレランシューズ「ホカオネオネ」を試してみることです。トレランのトレーニングの定番コースである裏高尾の縦走路はあまり標高差がなく、ハイカーも多そうなので避け、数年前に走ったことのある箱根外輪山の周回コースを選びました。音の響きがなんとなくこのシューズの名前と似ている(箱根の尾根尾根を巡る)のもデビューにぴったりです。
とはいえ、前回とまったく同じルート(箱根湯本から反時計回りに湖尻水門までの約25km)では面白くないので、今度は箱根峠からの時計回りで距離も長めにしてみました。下の標高図からもわかるとおり、スタート地点の箱根町は標高が高いので登りの負担は減っています。その代わり距離は32.5kmと7km以上長くなっています。このコースは午前から昼にかけての強い日差しを正面から受けるのを避けられ、後半の金時山からは走りやすい開けた尾根道が続きます。そして、文字通りホットな大涌谷の噴煙を見ながら東へ向かい、あとは一気に下ってゴールは箱根湯本の温泉街となります。ここの温泉で汗を流したら、すぐ近くの駅から帰宅できるという理想的なトレランコースです。

箱根外輪山コース図
□□□□□□□□ルートラボのデータはこちら

小田急線の早朝の新宿発急行で小田原へ。車内は空いていますが、途中から登山姿の乗客が次々に乗り込んできます。そのハイカーたちも丹沢山系の登山口に近い駅で次々に下車していきます。小田原駅に7時過ぎに着くと、数分後に発車する箱根町行きバスに乗り込みます。このバスは国道1号線の箱根駅伝のコースを通るので、テレビの実況中継と車窓の風景を重ね合わせて楽しめます。芦ノ湖畔のバスの終点からは、登山口のある箱根峠まで舗装路を歩きます。道の駅の手前に「外輪山周回歩道」と書かれた入口があり、ここを入るとよく整備された登山道が始まります。まず、最初のピークである山伏峠(△1035m)を目指します。
箱根町にある駅伝の碑箱根峠の登山口からスタート山伏峠へ
箱根町にある駅伝の碑箱根峠の登山口からスタート山伏峠へ

スタートして間もなく、両手に飲料ボトルだけを持った軽装備のトレイルランナーが急ぎ足で先に登っていきます。この装備でどこまで行こうとしているのか、気になるところです。自分は先が長いので、前半は抑え気味のペースで行くことにします。
このコースの序盤は、遊歩道が芦ノ湖スカイラインという自動車専用道路と並行して走っているので、通行車両、特にオートバイの排気音がやかましく、静かに箱根の新緑を楽しめる雰囲気ではありません。ハイカーはこの道路に入れませんが、相模湾芦ノ湖が見える見晴らしのよいレストハウスには立ち寄ることができるので、ここの自動販売機で水分を補給します。このレストハウスの裏の小高い丘を登ったところが山伏峠(△1035m)です。
軽装備のトレイルランナー新緑の海平を通過放し飼いのヤギがいるレストハウス
軽装備のトレイルランナー新緑の海平を通過放し飼いのヤギがいるレストハウス

箱根の外輪山は、道標はしっかりしているものの、はっきりと山名を確認できる標識が少ないように思います。三国山(△1101m)と思われる地点を過ぎ、それから30分ほどで湖尻峠(△850m)に到着すると、ここで初めて道路を横断して向かい側にある山道に入ります。遊歩道を道なりに進むと芦ノ湖畔の深良水門まで下ってしまいますが、ここにははっきりとした道標がないので注意が必要です。次の分岐には湖尻水門へ下る道があります。ここは前回、反対側からやってきて下っていったところです。
三国山を通過湖尻峠で道路を横断湖尻水門への分岐
三国山を通過湖尻峠で道路を横断湖尻水門への分岐

それから40分ほどで長尾峠(△911m)を通過します。やがて右手には大涌谷が見えてきます。5年半前に見たときと比べて範囲は変わらないものの、わずかながら噴煙の高さが増しているような気がします。このころから、すれ違うハイカーの数が増えてきて、大涌谷を正面に望む丸岳(△1155m)では、ちょうどお昼時とあって大勢のハイカーがこの光景を見ながら休憩しています。
ここから乙女峠(△1005m)に下ったあとで、長尾山(△1119m)を経由して本ルートの最高地点となる金時山(△1212m)への急登をクリアすると、ここも大勢のハイカーで賑わっています。低い雲が多くて期待していなかった富士山も、この時、頂上がわずかに見えています。金時娘の茶屋ではペットボトルの水、おにぎり、牛乳を買い、トイレを済ませてコースの後半部分に備えます。まず向かうのは明神ヶ岳(△1169m)です。
丸岳から大涌谷を望む金時山から見る富士山明神ヶ岳へ
丸岳から大涌谷を望む金時山から見る富士山明神ヶ岳へ

明神ヶ岳までは、いくつかアップダウンがあるものの、稜線や竹藪、樹林帯など変化に富んだ登山道を歩きます。すれ違う数人のハイカーをやり過ごすと、人の姿はぐんと減ってきます。矢倉沢峠(△867m)からは、これから向かう火打石岳(△988m)が視界に入ります。時刻は午後2時を回っていますが、まだ先は長く、道標には明神ヶ岳まで90分とあります。道の傍らには箱根町が設置した歩道の管理杭が50メート単位で設置されているので、それに付いている番号をカウントダウンしながら、なるべく急ぐことにします。明神ヶ岳は3時半ごろに通過。ここからも、大涌谷の噴煙が確認できます。
矢倉沢峠から火打石岳を望む歩道の管理杭明神ヶ岳から見た大涌谷
矢倉沢峠から火打石岳を望む歩道の管理杭明神ヶ岳から見た大涌谷

次のピークは明星ヶ岳(△923m)ですが、途中に宮城野のバス停へ下れる分岐があります。もう先は見えているので、ここでエスケープせずにゴールの箱根湯本を目指すことにします。午後4時過ぎに明星ヶ岳を通過するころには太陽が傾くとともにすっかり雲に隠れて、日暮れの近いことが感じられます。
やがて登山道が舗装路に突き当たり、900メートルの車道歩きとなります。再び登山道に入ると、塔ノ峰(△566m)までは10分もかからずに到着。ここから登山口のある阿弥陀寺に一気に下ります。
宮城野との分岐を通過明星ヶ岳の祠車道から塔ノ峰へ
宮城野との分岐を通過明星ヶ岳の祠車道から塔ノ峰へ

薄暗い山林の中を下ること30分弱で阿弥陀寺に到着。有名な紫陽花の開花の時期にはまだ早く、夕方とあって人の姿は見えません。ここから舗装路の急坂を15分ほど下っていくと、ようやく箱根湯本の温泉街が見えてきます。時間は午後6時で、朝に箱根町を出発してから約10時間が経過しています。
このあと、駅の裏手にある「露天風呂かっぱ天国」で汗を流し、着替えをしてさっぱりした気分で帰宅の途につきます。トレランシューズも持参してきたゴム草履に履き替えます。箱根湯本駅では、ちょうど数分後にロマンスカーが出るところだったので、ちょっと贅沢して乗車、9時前には自宅に帰り着きました。
登山口のある阿弥陀寺箱根湯本の温泉街かっぱ天国で汗を流す
登山口のある阿弥陀寺箱根湯本の温泉街かっぱ天国で汗を流す


■ 行程

 箱根町(7:59)-箱根峠(8:26)-海平(8:51)-レストハウス・レイクビュー(9:25)-
 山伏峠(9:36)-三国山(10:16)-湖尻峠(10:44)-富士見ヶ丘公園(11:29)-
 長尾峠(11:56)-富士見台(12:07)-丸岳(12:24)-乙女峠(12:45)-長尾山(13:00)-
 金時山(13:29)-矢倉沢峠(14:05)-火打石岳(14:56)-明神ヶ岳(15:32)-
 明星ヶ岳(16:16)-塔ノ峰(17:11)-阿弥陀寺(17:39)-箱根湯本(17:55)

■ 感 想

・コースについて

逆回りとはいえ、5年前に通ったルートなので少々甘く見ていましたが、距離の感覚など、記憶と異なることも多くありました。時間は10時間ほどかかっているので(標準コースタイムは12時間半くらい)、日の短い秋から冬にかけては都内から電車とバスで出かけて日中に回りきるのは大変で、ヘッドランプは必須でしょう。今の季節、コースのあちこちではウグイスが盛んに鳴いていて、シカの糞もよく見かけます。丹沢とは異なり、ヤマビルはいない模様です。

・装備について

登りのためにはもちろん、下りでバランスを取るためにストックを用意してくればよかったと思います。

給水は、ペットボトル式のハイドレーションシステムでしたが、1本では不足気味でした。途中の自動販売機と茶屋での補給は必須でした。

ウェアは、上下とも以前にトレランレースで使ったものでしたが、汗の乾きが悪く、終始汗で濡れたままでした。最新のドライ機能のウェアを使うべきでした。

肝心のホカオネオネを履いた感想ですが、さすがの高いクッション性能で、足裏の衝撃をあまり感じず、膝関節への負担もだいぶ軽減されたのではないかと思います。木の根や小石の多い下り坂では効果が大きそうです。ただし、足首周りのホールドが弱いせいか、急な下り坂では足指が前に当たって次第に痛みが強くなってきます。おそらくこのシューズの適性としては、急斜面をブレーキをかけながら下るのではなく、スピードを出して駆け下るようなエリート選手向きなのかもしれません。
また、登りではシューズ自体は軽量なのに、脚の運びがもったりした感じがします。ソールの耐久性はありそうですが、グリップは普通のランニングシューズ並みで、濡れた木道や粘土質のトレイル上で何度か転びました。それよりも問題なのは、足首をひねりやすいことで、厚底であるぶん、ひねる角度が大きく、普通のトレランシューズなら軽くて済むダメージが、このシューズでは回復困難な捻挫につながる可能性がありそうです。
メッシュ地のアッパーは撥水スプレーを使っても水が浸透しやすいので、ぬかるんだ路面では何らかの対策が必要です。走ったあとは泥や砂の汚れが目立って、クリーニングに手間がかかるのも難点です。
ということで、自分の場合、このシューズは山で使うよりも平地でのファンランや普段履きに格下げになりそうです。その場合の問題は、身長を高く見せたいからこれを履いていると誤解されることでしょうか。

・体へのダメージ

それほど暑くはなく、こまめな水分摂取のおかげで脱水の気配はまったくありませんでした。膝の痛みがない代わりに、大腿部に軽い筋肉痛が出ています。捻った右足首の違和感がなくなるまでは、あと数日かかりそうです。

■ その他

登山道で回収したプルタブ登山道のプルタブ回収運動は、今までで一番の成果でした。レストハウスの前後では、拾うのを諦めるほど多く捨てられていました。


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