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アウトドア日和

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今年最初で最後の南アルプス~薬師岳

今年最初で最後の南アルプス~薬師岳

今年は夏前から北・南アルプスへの山行を何度か計画していたものの、これまで機会を逃していました。ようやく秋晴れの日が続く10月下旬の週末に出かけることにしました。自由にできる時間は十分にあるものの、諸費用を下げるために日帰り可能なルートを検討し、鳳凰三山の1つ薬師岳(△2,780m)を日帰りで往復することにしました。余裕があれば、鳳凰三山の残り2つ、観音岳(△2,840m)と地蔵岳(△2,764m)へも行っておきたいところです。たぶん、これが今年最初で最後の南アルプス行きとなるでしょう。

甲府駅から季節限定で運行している登山口への定期バスは始発が午前4時35分発なので、前日に最終の特急列車で甲府へ向かいます。確認できた登山姿の乗客は自分以外に1人だけです。駅を出ると、これからバスの出発時間まで時間をどこかでつぶさなくてはなりません。駅周辺には深夜営業の居酒屋がいくつかありますが24時間営業ではないので(駅前に怪しげな24時間営業のカフェあり)、ネットで調べてあったファミレスのデニーズに向かいます。15分ほど歩き、このファミレスで夕食とも朝食ともつかない食事をし、コーヒーを4、5杯おかわりしながら2時間半ほど過ごします。
バスの出発時間が近づき、再び甲府駅へ向かって歩いていると、後ろからやってきたパトカーが横を通り過ぎたと思ったらUターンし、警察官が下りてきて職務質問をされます。人通りのない通りを真夜中の3時に何やら怪しい荷物を持って歩いている人影が不審に思えたのでしょう。登山用ストックは専用ザックに入れて手に持っていましたが、遠目にはライフル銃か日本刀が入っているように見えないこともありません。車を降りてきた警察官にこのザックを触ってもらい、ハイカーであることを説明することになりました。これは甲府の警察もきちんと仕事をしているという証拠なのでしょう。
駅前のバス停に到着すると、出発の30分以上前で、もう乗客が並んでいます。もちろん全員がハイカーですが、外国人グループもいたりします。観光客ではなさそうで、日本在住者なのかもしれません。登山口へのバスがやって来る頃には、停留所をひと回りするくらいの人数となり、座れる人数だけが乗車します。残りの乗客は別のバスが用意されているようです。ハイシーズンには、数台のバスが連なるのでしょう。
深夜の甲府駅に到着ファミレスで時間待ち駅前のバス停
深夜の甲府駅に到着ファミレスで時間待ち駅前のバス停

鳳凰三山への登山口である夜叉神(やしゃじん)峠登山口(△1,370m)には1時間少々で到着。ここでトイレを済ませ、さっそく山道へ入っていきます。時刻はもう6時なので、空は明るくヘッドランプの必要はありません。しばらくすると木々の間からは、朝日が差し込んできます。気温はちょうどよく、ウェアはアンダーアーマーの長袖Tシャツにモンベルの極薄ウインドブレーカー、下はユニクロの薄手のヒートテックタイツの上にこれも薄手のアウトドアパンツで、用意してきた防寒着や冬用手袋の出番はなさそうです。前後に見える人たちのほとんどは普通のハイカーですが、トレイルランナーも数人見かけます。
最初のチェックポイントの夜叉神峠小屋(△1,790m)には40分ほどで到着し、ほぼ予定通りです(標準コースタイムは1時間)。ここからは西に北岳間(あい)ノ岳を間近に眺められます。
夜叉神峠登山口樹林帯の中の登山道夜叉神峠からの眺望
夜叉神峠登山口樹林帯の中の登山道夜叉神峠からの眺望

次のチェックポイントの杖立峠まではやや長丁場で、標準コースタイムは1時間50分です。ところが実際の所要時間は50分あまりだったので、これは日帰りの軽装備のせいでしょう。本格的なトレイルランならば、さらに短縮できるはずです。実際、後ろからトレイルランナーがやって来るたびに道を譲ります。この杖立峠には、次の苺平(△2,524m)まで2時間30分という道標が立っています(ガイドブックなどでは1時間50分)。この区間が今回のコースの一番きつい部分でザレた道も増えてきますが、中間地点の火事場跡まで来ると、南に北岳周辺の山々のパノラマが広がります。
杖立峠の道標北岳周辺の山々ザレた登山道
杖立峠の道標北岳周辺の山々ザレた登山道

思っていたよりも早く苺平を通過するとしばらく下り坂となり、20分ほどで南御室(みなみおむろ)小屋が見えてきます。ここでトイレを使わせてもらい、水場で水分を補給するとともにアルファ米に水を注いでおきます。小屋を後にすると、登山道の脇に大きな岩石が増えてきたと思ったところが砂払岳です。頂上からは南アルプスの山々はもちろん、雲海に浮かぶ富士山もくっきりと望めます。
南御室小屋砂払岳を通過雲海に浮かぶ富士山
南御室小屋砂払岳を通過雲海に浮かぶ富士山

砂払岳を下ったところが薬師岳小屋です。ここには10時前の到着で、南御室小屋からは約1時間かかったことになります(標準コースタイムは1時間30分)。引き続き目の前に見える薬師岳へ向かうと、砂地に覆われた薬師岳山頂には10時ちょうどに到着します。出発からここまでの所要時間は4時間です。このまま稜線を北にたどれば、観音岳地蔵岳に行くことができます。しかし、観音岳まで標準コースタイムで50分、地蔵岳まではさらに1時間ということで、帰りのバスの時間を考えると、ここで引き返したほうがよさそうです。うまくすれば、午後1時台のバスに乗れるかもしれません。そこで山頂の岩陰で昼食をとってから、夜叉神峠登山口のバス停までの下山を開始します。
薬師岳小屋薬師岳に到着観音岳への稜線
薬師岳小屋薬師岳に到着観音岳への稜線

南御室小屋に戻ってくると、テント場に先ほどは見あたらなかったハイカーたちの姿があります。日当たりもよく、快適そうなところです。ここから苺平へ向かう途中では辛そうにしてくるハイカーと挨拶を交わし、もうすぐ下りになるのであと一息だと励まします。この後、登ってくるハイカーと次々にすれ違いますが、時刻を考えると山小屋泊りかテント泊と思われます。
苺平からの岩の多い登山道は歩きにくく眺望もないので、ひたすら我慢です。正午を回っていますが、杖立峠、さらに夜叉神峠を通過しても、まだ下から登ってくるハイカーの姿が見られます。午後になって風が次第に強くなるとともに、頭上からカラマツの枯れ葉が雪のように降りかかってきます。そして登山口に1時過ぎにゴール。早朝の出発時には気づきませんでしたが、このあたりは今が紅葉の真っ盛りのようです。
甲府へのバスの出発時刻は十数分後で、その次のバスまでは1時間半以上の間隔があるので、ちょうどよい下山のタイミングでした。広河原からやって来たバスは満員でしたが、ほとんどの乗客は芦安駐車場で下りていきます。甲府に到着すると、3時発の新宿行きの高速バスで帰宅の途につきます。運賃は2,000円と安いものの、中央高速の渋滞があって新宿到着は3時間くらいかかりました。
南御室小屋のテント場登山中のハイカーのグループ夜叉神峠登山口にゴール
南御室小屋のテント場登山中のハイカーのグループ夜叉神峠登山口にゴール


《感 想》

南アルプスの山はやはりスケールが大きいと感じました。今回のルートは、小賢しいニセピークやら極端なアップダウンなどがなく、地道に登れば絶景が楽しめるというご褒美があります。それでも、楽しめる部分は岩場や稜線歩きだけでした。眺望のない樹林帯歩きはやはり苦手です。特に下りでは、ほぼ消化試合の感覚です。下山後の温泉とかグルメを目標にしようにも、もともとそうしたことにはあまり関心がありません。ずっと眺望があって、下りも楽しめる山となれば、富士山くらいでしょうか(大砂走りで下った場合)。今回行かなかった観音岳と地蔵岳には、今回と同じ稜線上にあるので、来年あたり別ルートで登ってみたいと思います。

前の日から寝ておらず、数日前に美ヶ原まで自転車で登ったときの筋肉疲労からはまだ完全に回復していなかったので、登り始めは少し不安がありましたが、とんでもない急登や危険箇所がなかったので標準コースタイムより早めに往復することができました。この時期、水分も、中型のペットボトル1本で十分でした。
キューシート・コマ図ケースなお、今回使ったシューズは「ホカオネオネ」というトレラン用シューズでした。以前、箱根外輪山を走ったときに、その超厚底ソールのせいで、ねんざしやすそうに感じましたが、自分なりに工夫すれば問題なさそうなことがわかりました。シューレースをしっかり締めて、シューズの中で足が前後に動かないようにするのは当然ですが、それ以外はできるだけ「あそび」の空間を作るようにしました。そのため、シューズのサイズは大きめですが、インソールは追加せずにソックスも厚めのものは避けました。こうすれば、シューズ全体が大きく傾いても、その中で足を左右にずらして足首の角度を調整することができます。また、このシューズは石の多い下山路では、その衝撃を効果的に吸収してくれるので、今回のような登山道にはぴったりでした。

■ 距離:18.7km
■ 最大標高差:1,396m
■ 獲得標高:上り 1,595m/下り 1,554m
■ 所要時間:7時間9分
■ 行程:
夜叉神峠登山口(5:59)-夜叉神峠(6:37)-杖立峠(7:29)-火事場跡(8:00)-苺平(8:30)-南御室小屋(8:53)-砂払岳(9:40)-薬師岳小屋(9:51)-薬師岳(10:00)-南御室小屋(10:51)-苺平(11:15)-杖立峠(12:02)-夜叉神峠(12:41)-夜叉神峠登山口(13:08)

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