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アウトドア日和

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西丹沢から北丹沢へ:檜洞丸~犬越路

西丹沢から北丹沢へ:檜洞丸~犬越路

12月も中旬だというのに日中はずいぶん暖かい日もあり、雨も多いのが今年の冬です。前日はずいぶん雨が降ったものの、週末は天候が回復するという予報だったので、東京近郊の低山で今まで使ったことのないルートを歩こうと考え、西丹沢檜洞丸(ひのきぼらまる:△1,601m)から北丹沢犬越路(いぬこえじ:△1,060m)を経由して神ノ川沿いを下るという全長約18kmのトレッキングを計画しました。序盤の3kmで1,000メートル登ったあとはほぼ下りで、最後は林道を歩いて「道志みち」(国道413号線)にあるバス停にゴールします。帰りのバスの時間は午後4時台に1本あるだけなので、今回も時間を気にしながら山行になりそうです。

実は、北丹沢周辺は何年か前に「北丹沢12時間山岳耐久レース」(第9回と第11回)で走ったことがありますが、「犬越路」「神ノ川」「月夜野」などの地名と通過チェックポイントのぼんやりとしたイメージしか記憶になく、今回のコースと重なるところもそれほど多くありません。ただし、「道志みち」は何度も自転車で通ったことがあるので、ゴール地点だけは少しだけ土地勘があります。

土曜日の早朝、新宿から小田急線で新松田駅へ行き、JR御殿場線に乗り換えて谷峨駅に7時過ぎに到着。ここで下車したのはハイカー数名と輪行のサイクリスト1人だけです。空を見上げると、どんよりとした曇り空で、ときどき小粒ながら雨さえ落ちてきます。天候の回復は遅れているようですが、空が次第に明るさを増してきているようなので、天気予報を信じることにします。
西丹沢行きのバスの時間までは40分以上あるので、駅舎の中で文庫本を読んで時間をつぶしていると後続の列車が到着し、まとまった数のハイカーが降りてきてバス停に並び始めます。待っているバスは新松田駅発なのですでに満席のはずで、到着時刻真際になってから列の最後尾につきます。数分遅れで到着したバスは、予想どおり満車状態です。終点の西丹沢自然教室までの所要時間は50分ほどですが、途中で下車していくハイカーも多く、丹沢湖を過ぎたあたりで座席に座ることができます。
西丹沢自然教室への到着時間は予定よりも10分ほど遅れています。すぐに用意してきた登山届けを提出し、係員の方に序盤で渡渉するゴーラ沢の様子を聞くと、前日までのまとまった雨で水かさは増えているものの、飛び石をうまく使えば問題なく渡れるとのこと。さっそく先行するハイカーの後に続いて「つつじ新道」の入口に向かいます。涸れ沢の途中から登山道に入ると、道はかすかに湿っている程度で落ち葉は少なく、足を滑らす心配はなさそうです。さらに明るくなった空からは薄日も差してきます。道の傾斜もまだ緩やかです。気温はこの時期としては高めで汗をかき始めたので、早々と中間着の冬用サイクルウェアを脱ぎ、薄手の長袖Tシャツとウインドブレーカーだけの格好になります。
谷峨駅前のバス停つつじ新道入口序盤の平坦な登山道
谷峨駅前のバス停つつじ新道入口序盤の平坦な登山道

ゴーラ沢の渡渉地点に着くと、水の流れは緩やかですが飛び石の間隔が離れているところもあるので、足を濡らさずに渡るには足の置き場をよく考える必要があります。今回はメッシュ地のトレランシューズではなく革製のトレッキングシューズを履いてきましたが、トレッキングポールを持ってこなかったので、石の上で体のバランスを取るのが難しそうです。そこで、こんなこともあるかと思い用意してきた雪道用オーバーシューズを履き、沢を渡ることにします。もともとスノーシューなどを装着するときに使うものですが、防水性能は高いので、これくらいの沢なら普通に水の中を歩いて渡れます。
こうしてゴーラ沢を渡ると、傾斜の急な登山道が始まりますが、檜洞丸までの距離は短いので休憩なしで一気に登ることにします。途中で休んでいるハイカーを何人か追い越して高度を稼いでいくと、やがてこの日初めての富士山、そして相模湾に突き出た真鶴半島が見えるようになります。
ゴーラ沢を渡るこの日最初の富士山相模湾と真鶴半島を望む
ゴーラ沢を渡るこの日最初の富士山相模湾と真鶴半島を望む

やがて傾斜が緩んだと思ったら丹沢の登山道によく見られる木道が現れ、頂上が近いことを感じます。ここは富士山の手前に山中湖も見える絶景ポイントとなっています。さらに目を東に向けると、ひときわ高くそびえているのは、丹沢山地の最高峰の蛭ヶ岳(ひるがたけ:△1,673m)です。その山頂にある蛭ヶ岳山荘もなんとか確認することができます。
頂上へ続く木道富士山と山中湖蛭ヶ岳を望む
頂上へ続く木道富士山と山中湖蛭ヶ岳を望む

檜洞丸の頂上には11:40分の到着を予定していましたが、スタートが少し遅れたにもかかわらず30分以上短縮できています。ここから見える富士山は立木越しになるので、写真を撮るなら山頂から少し外れたところのほうがよいようです。丁度お昼時なので、予定どおりにここで昼食をとることにします。今回は久しぶりにストーブとコッヘルを持参してきたので、暖かいものを食べることができます。
20分ほどの休憩のあと、このあとはほとんど下りだけということもあり、ここで再び冬用サイクルジャージを着込んで犬越路に向かいます。檜洞丸の北西の斜面を見おろすと、尾根は急下降して、その先は熊笹ノ峰(△1,523 m)、そしてその先の大室山(△1,587m)へと続いています。出発前にチェックした情報によると、登山道はやや荒れていて危険箇所もあるとのことです。
檜洞丸からの富士山昼食の準備熊笹ノ峰、大室山へと延びる尾根
檜洞丸からの富士山昼食の準備熊笹ノ峰、大室山へと延びる尾根

檜洞丸を下ってしばらくすると、矢駄尾根分岐の手前では南西の方角にこの朝に通ってきたゴーラ沢に続いていると思われる川筋が目に入ります。ここまで1人のハイカーをパスし、逆方向からやってくるハイカー1人とすれ違っただけです。大笄(おおこうげ:△1,510m)を過ぎると、岩場や痩せ尾根が増えてきて鎖場や鉄バシゴがいくつか続きます。雨天時やその直後、雪道、日の落ちた時間帯などでは危険度は増しそうですが、慎重に足を運べば問題ないレベルです。ただし、万が一足を滑らせた場合のとっさの対応を考えながら歩くので、ずいぶん気疲れがします。ここは逆から登ったほうが体力は使うものの安心・安全なルートのように思えます。
富士山と手前のゴーラ沢岩場を下る鎖場を下る
富士山と手前のゴーラ沢岩場を下る鎖場を下る

難所を越えてようやく普通の尾根道に戻ったところからは、北側にこれから歩く日陰沢の川筋が見えます。それから30分ほどすると、目の前の山腹に犬越路避難小屋が見えて一息つくことができます。この小さな避難小屋はそんなに古くもなく、中をのぞいてみると清潔そうです。
犬越路直下の下山道は東海自然歩道となっているものの、落石の危険もあるガレ場です。ただ、自分より上を歩いているハイカーがいなければ、それほど心配する必要はないように思えます。途中で他の登山道から合流してきたらしいハイカーを追い越しますが、それ以外に人影はありません。
日陰沢を見おろす犬越路避難小屋ガレ場を下る
日陰沢を見おろす犬越路避難小屋ガレ場を下る

ガレ場が終わると、水の流れる日陰沢沿いをさらに下ります。路面がコンクリートになっている部分には、前日までの雨の影響なのか、沢と同じように水が流れています。やがて人影がなく静まりかえった神ノ川ヒュッテの木造家屋の前を通り、神ノ川林道(県道76号線)に入ります。この林道は立派な舗装路なので、もう山から下りたという感覚になりますが、最寄りのバス停まではまだ9kmもあります。トレイルランの装備ならば走りたいところですが、トレッキングシューズを履いていて、すでに体力をかなり使っているのでここは自重します。それに、バスの時間まではかなり余裕があるので急ぐ意味もありません。
日陰沢の川筋神ノ川ヒュッテを通過神ノ川林道を歩く
日陰沢の川筋神ノ川ヒュッテを通過神ノ川林道を歩く

バス停まではただ歩くだけで、いわば消化試合という感じかと思ったら、意外に楽しめるポイントもあります。山間部にある広々とした「うらたんざわ渓流釣場」は釣り人でそこそこ賑わっているようです。その先にはエビラ大滝があって、近くに登山口もあるようです。さらにそこから数分で神ノ川キャンプ場が見えてきます。
うらたんざわ渓流釣場エビラ大滝神ノ川キャンプ場
うらたんざわ渓流釣場エビラ大滝神ノ川キャンプ場

神ノ川キャンプ場で水分補給をしようと自動販売機に向かうと、ぬいぐるみのような小犬がどこからともなく現れて、じゃれついてきます。舗装路を延々と歩くことに少々飽きてきたところ、これでずいぶん和まされます。
さらに先に進むと、季節はずれの鮮やかな紅葉も見られて得をした気分になります。ようやく人家が増えてきて喜久和の集落を通り過ぎると、「道志みち」に合流します。すぐ近くに「神の川入口」バス停があります。バスの到着までは1時間近くありますが、このバス停には日が当たらずベンチもありません。そこでもう少し先のバス停まで歩くことにします。
キャンプ場の犬冬の紅葉道志みちに合流
キャンプ場の犬冬の紅葉道志みちに合流

道志みち」を歩くこと20分ほどで、見覚えのある青根地区の集落が見えてきます。ここは、数年前に初めて丹沢縦走をしたときに下山してきたところです。バスの到着まで40分少々あるので、バス停の前の加藤商店でサンドイッチを買い、ベンチに座って食べながら待つことにします。そのうちに1人のハイカーがバス停にやってきます。お互いに歩いたルートのことなどを話しているうちにバスが到着し、40分ほどかかって三ヶ木バスターミナルに到着。JR相模湖駅行きのバスに乗り換え、すっかり暗くなった頃に電車で帰宅しました。
青根の郵便局東野のバス停へJR相模湖駅のイルミネーション
青根の郵便局東野のバス停へJR相模湖駅のイルミネーション

今回は、自宅を出てから登山口まで4時間以上かかっており、シーズン中ならば都内から出ている登山口への直行バスを使えばかなり遠出ができるくらいの時間です。やはり西丹沢はアクセスがよくありません。スタート地点とゴール地点を別にしたのは、北側に下山したほうが早く帰れるからで、実際、東野のバス停からは2時間少々で自宅に帰り着くことができました。

■ 距離:19km
■ 行程:
 西丹沢自然教室(8:54)-つつじ新道入口(9:01)-ゴーラ沢出合(9:33)-
 檜洞丸(11:14/11:34)-犬越路(13:11)-神ノ川ヒュッテ(13:54)-
 折花橋(14:18)-うらたんざわ渓流釣場(14:21)-エビラ大滝(14:32)-
 神ノ川キャンプ場(14:36)-神の川入口(15:18)-東野(15:42)
■ 獲得標高:上り 1,271m/下り 1,419m
■ アクセス:
 《往路》
  [鉄道]新宿(5:00)-本厚木(6:10/6:11)-新松田/松田(6:39/6:50)-谷峨(7:04)
  [バス]谷峨(7:56)-西丹沢自然教室(8:45)
 《復路》
  [バス]東野バス停(16:20)-三ヶ木(17:00)-相模湖(17:20)
  [鉄道]相模湖(17:33)-


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