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自作トレッキングポールで高尾山へ

自作トレッキングポールで高尾山へ

いま所有しているトレッキングポールは、10年以上前の2003年、第11回日本山岳耐久レース (通称ハセツネカップ。当時はトレランブームの前だったので、スポーツショップにあったパンフを見ていろいろ下調べに時間をかけてからエントリー。ちなみにこの時の優勝者は石川弘樹氏) のために購入したLeki社製のMakalu Ultraliteで、それ以来、長さ調節のスクリュー部分などに不具合はあったものの、だましだまし使い続けています。重量はペアで500gと、当時としてはその名称のとおり軽量タイプだったと思いますが、カーボン製の最新型のものと比べると、もう軽量とは言えないかもしれません。
そろそろ新しいものを購入してもよさそうな時期ですが、しっかりしたブランドのものとなるとそう気軽に買えない価格です。しかし、トレッキングポールは、考えてみればとても単純な構造で、いわゆる金剛杖などはただの木の棒です。そこで、近所のホームセンターで簡単に手に入る部品を使い、自分でトレッキングポールを作ってみようと考えました。

自作トレッキングポール その1ポールの素材として目を付けたのが、園芸用ポールです。もともと屋外の花壇や畑などで土に差し込んだまま長期間放置されるものなので、耐腐食性はあるはずです。垂直方向への加重にも強そうです。何よりも、11mm径のポールにLekiのトレッキングポール用ラバーキャップがぴったりです。ただし、園芸用ポールの長さの規格は90mm、120mm、150mmなどと決まっているので、自分に丁度よい長さの110cm前後にするためには少し工夫が必要です。結局、次のような部品を調達しました。
・ 園芸用ポール(イボ竹) 11mm×90cm 2本: 150円
・ 自転車用ハンドルグリップ 内径20mm: 468円
・木管 (ブナ) 20mm×20cm 2本: 636円
・ ゴム栓×2個: 190円
・ ラバーキャップ(流用)
 合計 1,444円

自作トレッキングポール その2自作トレッキングポール その3まず、木管の半分くらいまで園芸用ポールを差し込みます。穴の大きさはポールの直径とほぼ同じなので、木管を木槌で軽く叩いて少しずつ押し込みます。ここで強く叩きすぎると、木管が割れてしまうので注意が必要です。木管の中の残りの空間にはアルミパイプを詰めます。この作業で、ポール全体の長さは約1メートルになります。

自作トレッキングポール その4次に、ポールの上端に自転車用ハンドルグリップをかぶせます。20mmの木管がちょうど自転車のハンドルと同じ径なので、グリップが簡単に外れることはありません。この時、ポールの長さを数センチだけ伸ばすためにゴム栓をグリップの中に入れておきます。このゴム栓は、クッションの役割も果たしてくれそうです。

自作トレッキングポール その5最後に自転車用ハンドルグリップの下に出ている木管の部分にビニールテープを巻き付けます。こうして完成したトレッキングポールの長さは104cmで、重さはペアで350gとカーボン製に負けないくらいの超軽量です。分割することはできませんが、接合部に不具合が生じる心配はありません。また、登りと下りで長さの調節はできませんが、それはポールの握る位置を変えれば対応できるはずです。当然ながら市販のものに比べて強度は劣りますが、それほどハードでないトレイルランニングやハイキングには十分役に立ってくれそうです。

こうしてトレッキングポールを自作してみると、さっそく実際に山歩きで使って耐久テストをしたくなります。とりあえず自宅から最も近いトレランコースである高尾山で試してみることにしました。ただし、せっかく高尾まで出かけるので、今まで通ったことのないルートを検討したところ、陣馬高原下のバス停から最短距離で裏高尾の尾根に上がれるルートがあることに気づきました。序盤の舗装路、尾根への急な山道、そしてその尾根上を高尾山まで歩けばバリエーションに富んだ全長13.5kmのコースとなり、耐久テストとしては十分でしょう。

JR高尾駅北口発のバスに乗り陣馬高原下で下車すると、バス停のすぐ先で陣馬街道は「和田峠・陣馬山」に向かう和田林道と「底沢峠・明王峠」へ向かう明王林道に分岐しています。たいていのハイカーは右側の和田林道を進んで陣馬山を目差しますが、今回は左側の渓流沿いの道を進みます。この道は、自動車も通行する和田林道と比べて寂れた感じですが、なかなか野趣があって、陣馬山への登山ルートとしてもっと利用されてもよさそうに思えます。この時間、日は当たりませんが、気温はそれほど冷え込んでいないので、これからの登りで汗をかくことを考えると長袖アンダーウェアにウインドブレーカーだけで十分です。冬季休業中の「陣馬高原キャンプ場」を過ぎると、やがて道は底沢峠への道と奈良子峠への道に分岐します。底沢峠方面がメインルートのようですが、ここでは、登山地図にもあまり掲載されていない奈良子峠方面に向かいます。これが尾根への最短距離のはずです。
底沢峠方面に進む渓流沿いの林道を歩く奈良子峠方面への分岐
底沢峠方面に進む渓流沿いの林道を歩く奈良子峠方面への分岐

進んでいくルートは途中から急な山道になりますが、それほど傾斜はきつくなく、左右にトラバースしながら頭上に見える尾根まで高度を稼いでいきます。これまでのところトレッキングポールに問題はなく、着実に体を持ち上げ推進力を生み出してくれています。そして、出発から50分足らずで奈良子峠まで登り詰めます。するといきなりトレイルランナーが目の前を陣馬山方面へと駆け抜けていきます。さすがにここはトレランの定番ルートです。
陣馬山までの距離はわずか1kmくらいですが、今回は時間節約のためすぐに逆方向の高尾山に向かいます。平坦な尾根道の右側には木々の間から、やや霞がかった富士山を見ることができます。路面の安定した平坦路ではトレッキングポールを使わなくてもいいのですが、重さが気にならないので手に持ったままジョギングペースで走ります。
明るい尾根をめざして登る奈良子峠に到着尾根上から見る富士山
明るい尾根をめざして登る奈良子峠に到着尾根上から見る富士山

この裏高尾一帯では木々の伐採や登山道の整備があちこちで行われていて、植生の保護のためにロープが張られている箇所も目立ちます。9時過ぎに景信山を通過するころには空に雲が増えて日が蔭ってきます。それでもはるか東の方向には、東京湾をバックに東京ゲートブリッジの特徴のある形がはっきりと確認できます。小仏峠の少し先にある休憩所に着いたのはまだ10時前ですが、ベンチと椅子があって景色もよいので、ここでやや早めの昼食をとることにします。
尾根上の伐採地東京ゲートブリッジを望む富士見休憩所から見える相模湖
尾根上の伐採地東京ゲートブリッジを望む富士見休憩所から見える相模湖

この日、行動食として持参してきたのは直火で煮込む方式の「きつねうどん」です。そこに生卵を落として数分たつと、「きつね月見うどん」ができ上がります。じっとしていて汗濡れした体が少し冷え始めていたので、熱々のうどんで一息つくことができます。特に半熟卵はなかなか山の中で食べることができないだけに、うどんよりも美味に感じます。次のピークの城山に向けて再スタートを切ると、ハイカーの姿も次第に増え、陣馬山方面に向かうトレイルランナーの集団ともすれ違います。
昼食の準備きつね月見うどんの完成トレイルランナーの集団
昼食の準備きつね月見うどんの完成トレイルランナーの集団

城山の頂上に着くと、先日に出かけたばかりの丹沢の山々が一望できます。あいにく、その奥に見えるはずの富士山はすでに雲に隠れています。ここで見かけたネコは、6年前に見たネコと似ていますが、違うネコだとしたらその子孫なのかもしれません。
このあと、一丁平もみじ台と進むにつれて人の数も増えてきますが、山登り装備のハイカーは少数派で普通の行楽客が大半のようです。時間帯を考えると、たぶんハイカーはこれから登ってくるところで、多くはケーブルカーで登ってきた人たちなのかもしれません。高尾山の頂上に近づくにつれて階段の上り下りも増えてきますが、トレッキングポールはここでも十分にその役目を果たしてくれています。
城山から丹沢方面を望む城山のネコ一丁平を通過
城山から丹沢方面を望む城山のネコ一丁平を通過

ゴール地点の高尾山薬王院には11時前に到着。すぐに下山路に向かいます。意外なことに、参道沿いにはまだ鮮やかな紅葉が見られるスポットもあります。自作トレッキングポールを試すというこの日の目的は達成したので、ケーブルカーを利用してすぐに下山し、高尾山口駅のすぐ裏手にある京王高尾山温泉に立ち寄って汗を流すことにします。この人気のある温泉施設はまだ時間が早いためかずいぶん空いていて1時間ほどゆっくりと休みます。駅に向かうときには小雨が降りだしていたので、早めに下山したのは正解でした。
薬王院に到着参道沿いの紅葉京王高尾山温泉で汗を流す
薬王院に到着参道沿いの紅葉京王高尾山温泉で汗を流す

自作したトレッキングポールには特に問題がなく、ハードな登り下りのある登山道以外なら十分活用できそうです。たとえ壊れても惜しくはないし、自分で修理することもできます。今後改良するとすれば、グリップ部分にストラップを取りつけようと思います。雪道では使わないので、バスケットは付けなくてもよいでしょう。なお、折りたためないポールのために長い収納袋を探す必要があります。

■ 距離:13.5km
■ 行程:
 陣馬高原下バス停(7:40)-明王林道起点(7:46)-陣馬高原キャンプ場(7:51)-
 底沢峠・奈良子峠分岐(7:57)-奈良子峠(8:27)-明王峠(8:36)-景信山(9:23)-
 小仏峠(9:41)-富士見休憩所(9:46/10:04)-城山(10:16)-一丁平(10:27)-
 もみじ台(10:42)-高尾山山頂(10:49)-薬王院(10:56)-ケーブルカー駅(11:15)-
 高尾山温泉(11:26)

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