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奥多摩湖から馬頭刈尾根へ

奥多摩湖~馬頭刈尾根 ルートマップ
奥多摩湖~馬頭刈尾根 標高

1月だというのに3月並みの陽気と天気予報の晴れマークに誘われ、やや長めの尾根歩きを計画しました。ルートは奥多摩湖小河内ダムをスタート地点とし、大ブナ尾根惣岳山(そうがくさん:△1,350m)と御前山(ごぜんやま:△1,405m)に登り、大岳山(おおだけさん:△1,266m)を経由して馬頭刈(まずかり)尾根に入り、東京都あきるの市の十里木(じゅうりぎ)に下る約20kmです。4km過ぎのところにある御前山がルート上の最高地点で、ここを乗り切れば、その後には連続する急登はありません。御前山から大岳山の区間は、昔走った山岳耐久レース(ハセツネカップ)のコースと重なりますが、そのときは真夜中だったので、風景の記憶はほとんどありません。

早朝の奥多摩駅から出る留浦(とずら)行き始発バスの乗客はわずか2名で、奥多摩湖で下車したのは自分1人だけです。小河内ダムの上を御前山登山口に向かうときは、すでに夜明けを過ぎているのに奥多摩湖は周囲の山々にさえぎられて寒々としています。気温はそれほど低くないものの、指先が冷えてかじかみ痛いくらいです。経験から、体を動かして血の巡りがよくなれば気にならなくなるとわかっているので、すぐに尾根道に入ります。今回は長丁場で、それなりの高さを登るので、自前のトレッキングポールも用意してきました。この大ブナ尾根はわりと道幅が広く、右手にはしばらく奥多摩湖が見え隠れするので開放感があります。登山道は東に向かっているので、尾根の先から登りつつある太陽をめざして進みます。
早朝の奥多摩湖奥多摩湖を見ながら登る大ブナ尾根を東へ
早朝の奥多摩湖奥多摩湖を見ながら登る大ブナ尾根を東へ

登山口から出発したときは1人でしたが、熊鈴の音が聞こえて振り返ると後ろにハイカーの姿があります。わりとペースが速いようですが、登りの勾配が増してくるとその音も遠ざかっていきます。スタートしてから1時間半ほどのところで富士山も見えてきますが、冬の富士山にしては輪郭がシャープではなく、どことなく春霞がかかったようにぼんやりとしています。
序盤は汗冷えが心配でしたが、次第に気温と体温、発汗量とアンダーウェアの吸湿・ドライ性能のバランスがとれてきて、歩くことだけに集中できるようになります。最初のピークとなる惣岳山までに数カ所の鞍部があるので、頂上を見通すことができません。丸太の階段が見え、その先の空が広く開けているところで、ようやくピークが近いことがわかります。惣岳山の頂上は日当たりがよく、この時までには冷たい指先も暖まっています。後続のハイカーもやって来ますが、自分はここでは休憩をせず、そのまますぐ近くにある御前山に向かいます。ウインドブレーカーは脱いで、上は長袖Tシャツ1枚だけになります。
尾根上から見る富士山惣岳山を通過コース最高地点の御前山
尾根上から見る富士山惣岳山を通過コース最高地点の御前山

御前山の手前からは富士山がよく見えますが、山頂からの眺望はあまりよくありません。御前山の東面を下るとすぐに避難小屋への分岐があるので、ちょっと立ち寄ってみることにします。この避難小屋はしっかりとした造りで清潔そうです。日の当たるデッキ部分には大きいサッシ窓があって、小屋の中はとても明るいものの、厳冬期の寒さが少し心配になります。
富士山の展望御前山を通過御前山避難小屋
富士山の展望御前山を通過御前山避難小屋

この先は、山岳耐久レースのコースとなっているだけあって、走りやすい道が増えてきます。ここまでにすれ違ったハイカーは皆無で、今回のルートは新年早々に歩くところではないのかもしれません。気温は次第に上がってきて、春先のような暖かさです。3,000m級の山ならば初夏と言ってもよさそうです。熊鈴を用意してこなかったので、冬眠中の熊が春だと勘違いして起きてこないかと心配になります。
奥多摩と五日市を南北に結ぶ林道と交差する大ダワには駐車場とトイレがありますが、ここでも休まずに一気に大岳山に向かいます。少し前から遠くで何かの破裂音やイヌの吠える声が聞こえていましたが、尾根から少し下がったところに銃を持ったハンターがいたのでシカなどの駆除をしているのだとわかります。やや離れたところには別のハンターがいて「イヌを見かけませんでしたか」と尋ねてきます。どうやら連れてきた猟犬とはぐれてしまったようです。さらに進むと、首にビーコンかGPSのアンテナを付けたイヌがうろうろしていたので、これがその猟犬だとわかります。やがて、その犬はハンターのいる方向へ走り去っていきます。
走りやすい尾根道大ダワを通過主人を捜す猟犬
走りやすい尾根道大ダワを通過主人を捜す猟犬

大岳山に近づくにつれソロやペアのハイカーとすれ違うようになります。やがて岩場が現れ、今回のルートで唯一の鎖場もありますが、昼間であれば大した難所ではありません。その大岳山には11時半前に到着します。ここは富士山の絶景ポイントでお昼時ということで、休憩中のハイカーで賑わっています。ハイカーの中には御岳山までケーブルカーで上がり、そこからここまで登ってきたという人もいるようです。
自分も予定どおり、ここで休憩して昼食をとることにします。今回はアルミ鍋のカレーうどんを用意していますが、うっかりと、うどんを煮込むのに水が必要なことに気づきませんでした。スポーツドリンクを使うわけにもいかないので、ケガをしたときの傷口の洗浄用だったわずかな予備の水を使ってなんとかしのぎます。
大岳山の頂上で休憩大岳山からの富士山カレーうどんの昼食
大岳山の頂上で休憩大岳山からの富士山カレーうどんの昼食

昼食を終えて大岳山を下り始めると、これから頂上に向かう何人ものハイカーとすれ違います。やはり、御岳方面から登るのがメジャールートのようです。大岳山神社にある御岳山馬頭刈尾根の分岐まで下りてくると、どちらに向かおうか少し思案します。御岳山へのルートは短く平坦で、ケーブルカーやバスを使えば青梅線の御岳駅まで短時間で下れます。一方、予定どおり馬頭刈尾根へ進むと、下り基調ながらいくつかのピーク越える3時間ほどの行程です。結局、今まで馬頭刈尾根を歩いたことはなく、この機会を逃すと二度と来ないかもしれないと考え、予定のルートを進むことにします。
馬頭刈尾根は日当たりがよく、走れる部分も多いトレラン向きの道です。とはいえ、今回はトレッキングシューズを履いていて、手持ちの水分も底を尽きかけているので汗をかかない程度のスピードで歩きます。気温もさらに高くなってきたので、手袋も脱ぎます。尾根上には富士山が見えるポイントがいくつかあるものの、数人のハイカーとしか行き交いません。
馬頭刈尾根へ尾根から見る富士山富士見台からの富士山
馬頭刈尾根へ尾根から見る富士山富士見台からの富士山

馬頭刈尾根の開けた場所からは特徴のある近くの山々がよく見渡せるので、自分のいる位置をすぐに把握することができます。後ろを振り返れば大岳山、北には御岳山日の出山を確認できます。鶴脚山(△916m)と馬頭刈山(△884m)を越えれば、あとは一気の下りです。馬頭刈山は関東の富士見百景の1つだそうですが、下山を急いでいたので目に入りません。高明神社跡で、最後まで残しておいた缶入り甘酒を一気に飲んで残りの数キロの歩きに備えます。
ようやく林道の舗装路が見えたところが馬頭刈山への登山口で、ここからは集落の中を軍道のバス停に向かいます。そのバス停で運行表を見ると、1時間以上バスがやって来ないことがわかったので、檜原街道沿いの十里木まで歩くことにします。十里木の近くにはハイカーにも人気の温泉施設「瀬音の湯」があって、バスも1時間に数本運行されています。バス停で汗に濡れたTシャツなどを着替え、時間どおりにやって来たバスで武蔵五日市駅に向かい、帰宅の途につきました。
大岳山を振り返る北に見える日の出山馬頭刈山の登山口
大岳山を振り返る北に見える日の出山馬頭刈山の登山口

久々に獲得標高が2,000mを超えるハイキングとなりましたが、ダメージは脚ではなくトレッキングポールを使った腕に出ています。発汗を抑えるために冬としては軽装でしたが、意外に汗をかいて補給の水分は不足気味となりました。ルートは道標がしっかりしていて、迷うところはありませんでした。

■ 水平移動距離:約20km
■ 積算標高差:上り 約2,044m / 下り 約2,352m
■ 行程:
  奥多摩湖バス停(06:57) → 惣岳山(08:56) → 御前山(09:11) →
  御前山避難小屋(09:19) → クロノ尾山(9:47) → 鞘口山(10:01) →
  大ダワ(10:18) → 大岳山(11:26/11:42) → 大岳山神社(11:54) →
  白倉分岐(12:16) → 富士見台(12:32) → つづら岩(12:58) →
  鶴脚山(13:37) → 馬頭刈山(13:56) → 高明神社跡(14:13) →
  林道出合(14:44) → 軍道バス停(15:01) → 十里木バス停(15:15)

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