アウトドア日和

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

破線ルート(…)で雲取山へ

破線ルート(…)で雲取山へ

ヨモギ尾根~雲取山~石尾根山登りでもトレランでも、初めて行くルートは冒険心を駆り立ててくれます。ですが、公共交通機関を利用して日帰りできる範囲は限られているので、最近はネタ切れ感が強くなっています。雪でも降れば、よく知ったルートでも新鮮な気持ちで歩けますが、今年は奥多摩も丹沢もいまだに雪が積もっていません。そんな時、奥多摩の地図を見ていたら、雲取山(△2,017.1m)に向かう「三条の湯ルート」の途中から「石尾根」につながる「ヨモギ尾根」というものがあることに気づきました。古い登山地図や国土地理院の地図ではこの尾根上に登山道が明記されていませんが、ネット上にある最新の登山地図には破線(バリエーションルート)ながらはっきりとルートが描かれています。いくつかの山行記録のブログを読むと、利用者は少ないながら普通に歩けるルートのようです。雲取山登山で最もよく利用される「鴨沢ルート」は歩きやすい反面、前半部分は眺望がなく単調で少々退屈です。逆方向からの「三峰ルート」は変化があって面白いものの、登山口へのアクセスがよくありません。それに対してこの「ヨモギ尾根」(前半部分は「鉢焼場尾根」)経由のルートは序盤に林道をしばらく歩く必要がありますが秘境感が強く、奥多摩小屋の利用者くらいしか利用しない水場から「石尾根」に出られます。うまくスケジュールを組めば、バス・鉄道の便も問題ありません。
また、今回は「バリルートで雲取山登山」ということだけでなく、トレランとハイキングを組み合わせることがテーマです。つまり、スタートから5km近く続く林道はロード用のランニングシューズで走り、登山道ではトレッキングシューズに履き替えようというものです。

1月の3連休の中日、いつものように始発電車で朝の6時過ぎに奥多摩駅に到着。7時発の路線バスは平日ならば丹波行きのところ、日曜日は鴨沢西までとなっていますが、とりあえず終点まで行くことにします。バスの座席はハイカーでほぼ埋まっていますが、雲取山のメインの登山口である鴨沢で自分以外の全員が降りていきます。鴨沢西でバスから降りると、2つ先のバス停の「お祭り」までジョギングで向かいます。すると10分ほどでスタート地点の雲取山登山口に入ります。ここからはコンクリート舗装や砂利道の道となりますが、小型のトラックも通れる広さがあり、途中、2台の車に追い抜かれます。体を温めるために、走れるところはジョギングペースで走っていくと橋の先に後山林道のゲートが現れ、その脇から林道に入ります。
鴨沢のバス停で1人にお祭りの雲取山登山口後山林道へ
鴨沢のバス停で1人にお祭りの雲取山登山口後山林道へ

以前に後山林道を通ったときは、工事中の部分もありましたが、今ではかなり整備が進んでいるようです。真新しい砂防ダムが完成し、一部にはコンクリートできれいに舗装されている路面もあります。全面舗装されれば、ロードバイクでも登っていけそうです。
作業道?新片倉橋の砂防ダムコンクリート舗装の道
作業道?新片倉橋の砂防ダムコンクリート舗装の道

スタートしてから50分ほどで登山道に分岐する塩沢橋に着くと、ここでロード用のランニングシューズをトレッキングシューズに履き替えます。また、暑さ対策のためにウインドブレーカーを脱ぎ、長袖アンダーウェアと冬用サイクルウェアだけの格好となり、厚手の手袋を薄手のものに取り替えます。沢沿いの登山道をしばらく行くと、流れのやや速い瀬に突き当たります。瀬の中にある飛び石の間隔も広く、濡れて滑りやすくなっています。登山道の情報には渡渉地点があるとは書かれていなかったので、これは正規のルートではないようです。念のため、対岸がどうなっているのか確かめようと思い、近くにあった手ごろな丸太で橋をかけてこの瀬を横断します。対岸をしばらく歩き回っても上に続く道はなく、道標や赤テープもないので、この先に登山道のないことがわかります。
登山道の始まり靴を履き替える沢に橋を架ける
登山道の始まり靴を履き替える沢に橋を架ける

沢沿いの道を引き返すと、ヨモギ尾根へと通じる階段があり、その傍らにはしっかりと道標もあります。少し前にここを通ったときは足元ばかり見つめて道なりに歩いてきたので、ちょうど死角となるこの道標に気づきませんでした。また、階段も落ち葉で半分以上が隠されています。道標の位置や向きは、もう少し工夫したほうがよいかもしれません。
この登山道は特に危険なところもないごく普通の道で、木道や標識なども整備されています。ただし、一定の傾斜のままずっと登り続けるので、なかなか休めるところがありません。足首のところまで落ち葉が降り積もっているところは、ラッセルするように進んでいきます。尾根が東に向かい南面が開けたところでは傾斜が緩み、樹木の伐採が広範囲に行われているので日当たりがよくなっています。そういえば、西側の谷間からはときおりチェーンソーの音が聞こえてきます。この登山道でよく見かける「作業道」の標識は、そうした伐採作業用のものなのかもしれません。
尾根への取りつき木道でトラバース南面の伐採地
尾根への取りつき木道でトラバース南面の伐採地

さらに登り続けるうちに、西側には谷を隔てて水無尾根、東側にも谷を隔てて石尾根が並行して走っているのに気づきます。石尾根には、七ツ石山(△1,757.3m)も確認できます。尾根道が次第に広くなってしばらくすると登山道が下り始めるので変だと思いGPSで確認すると、奥後山(おくうしろやま:△1,466m)を通り過ぎてしまったようです。道を引き返して平坦地の上を調べると、三角点と朽ちかけた木製の標識があります。奥後山の山頂はとても地味で展望もありません。この山にもう少し華があったら、このルートももう少し人気が出ていたのかもしれません。
西の水無尾根東の石尾根奥後山の地味な頂上
西の水無尾根東の石尾根奥後山の地味な頂上

ヨモギ尾根のよいところは、目標とする石尾根雲取山を視界に入れながら登っていけるところです。そして、さらに登り続けると、南アルプスと富士山も次第に見えるようになります。
ヨモギ尾根から見た雲取山冠雪した南アルプスこの日最初の富士山
ヨモギ尾根から見た雲取山冠雪した南アルプスこの日最初の富士山

最後にヨモギ尾根の南面をしばらくトラバースすると石尾根直下の水場が現れたので、残りの水分には余裕がありますが、用意してきた空のペットボトルに水を汲んでおきます。石尾根に上がると、青空を背景に富士山をはっきりと望めます。これまではまったくハイカーの姿を見かけませんでしたが、雲取山から下山してくる人、これから登る人といきなりハイカーの人口密度が高まります。頂上への最後の急坂を登りきると、さすがに空気は冷たいものの、1月の雲取山とは思えない光景です。積雪はまったく見られず、岩陰や避難小屋の日陰にわずかに氷の塊が残っているくらいです。軽装のハイカーも目立ちます。ここでコンビニおにぎりを2個、スポーツドリンクで胃に流し込むと、ウインドブレーカーのボトムスを脱いで下山に向かいます。当初の計画では、鴨沢バス停への到着予定は奥多摩駅行きのバスにぎりぎりで間に合う時間でしたが、雲取山への到着が想定よりも30分以上早かったので、十分な余裕があります。
石尾根直下の水場石尾根からの富士山雲取山の頂上
石尾根直下の水場石尾根からの富士山雲取山の頂上

下山を開始したのは午後1時ごろなので日はまだ高く、下から登ってくる何人ものハイカーとすれ違います。奥多摩小屋の周辺にテントはあまり見られませんが、まだテントを張るには早い時間なのかもしれません。それに、この時期のテント泊をする人はもともと少ないのでしょう。
早足で下っていくうちに、先に下山していたハイカーにも追いつくようになります。バスの時間が気になるので、七ツ石山へは登らずに巻き道を選びます。ルートが日当たりのよい尾根道から樹林帯に入ると眺望がなくなって単調な歩きとなってきたので、GPS端末に付いているMP3プレーヤでクラシック音楽を流しながら歩きます。これが意外に山歩きのリズムに合っていて、季節によっては熊避けにもなりそうです。小袖乗越で舗装路に下りたのはちょうど午後3時です。この時間にテント泊装備で登ってくるハイカーとすれ違いますが、たぶん奥多摩小屋までなら明るいうちにたどり着けるでしょう。そして、15時20分ごろに鴨沢バス停に到着。次のバスまで40分ほど時間があるので、ベンチで休んでいるうちに、次々とハイカーが下山してきます。やって来たバスは空いていて、途中のバス停でハイカーを拾いながら全員が座って奥多摩駅に向かいます。奥多摩駅では、次の列車がホリデー快速奥多摩号だったので、乗り換えなしで楽に帰宅することができました。
奥多摩小屋のテント場七ツ石山手前で巻き道へ鴨沢のバス停にゴール
奥多摩小屋のテント場七ツ石山手前で巻き道へ鴨沢のバス停にゴール

ヨモギ尾根は思ったより楽しめるルートでした。足元も安定していて岩場もないので、作りの頑丈なトレランシューズがあれば、無雪期には林道のランも登山道もそれ1足でカバーできると思います。ここに紅葉の時期に来れば、また違った風情を楽しめると思います。

標高グラフ

■ 距離: 23.7km
■ 獲得標高:登り 1,827m / 下り 1,819m
■ 行程:
  07:48 お祭 → 08:36 塩沢橋 → 10:55 奥後山 → 12:05 奥多摩小屋 → 12:30 小雲取山 →
  12:46 / 12:58雲取山 → 13:23 奥多摩小屋 → 13:39 ブナ坂(ブナダワ) → 14:19 堂所 →
  15:01 小袖乗越 → 15:19 鴨沢
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。