アウトドア日和

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

久々の山練は雲取山往復で

久々の山練は雲取山往復で

今年の夏は南アルプス縦走を計画していますが、ゴールデンウィークに入ってそろそろ長距離山行の練習をしなければと思って選んだのは、やはり「安・近・短」の雲取山(△2,017m)です。雲取山は積雪のあった2月以来ですが、これまでほかの山にもまったく出かけていませんでした。
今回は足腰を鍛え直すことが第一目的なので、のんびり歩くのではなく、できるだけ速攻でルートを往復することにします。そのため、装備は最小限にとどめてウェストポーチに超軽量ウインドブレーカーの上下とメイタン・サイクルチャージ(栄養補給ジェル)を1つだけ入れ、ドリンクボトル(300ml)とカメラをベストの両サイドのポケットに収めたトレランモードです。シューズもトレラン用のホカオネオネを履くことにします。

4月30日は連休の序盤とあって、奥多摩駅から鴨沢登山口に向かう始発バスは2本の電車から降りてきたハイカーを乗せると座席は埋まり、立ったままの乗客も数人います。普段の週末よりは人出は多そうですが、思っていたほどの混み具合ではありません。
鴨沢のバス停に着くと、トイレに行くなど準備中のハイカーを残してすぐに出発します。途中にある丹波山村村営駐車場は満車状態で、入りきれず路上駐車している車が何台もあります。
今回は久々の山歩きなので体の重さを感じる序盤ですが、軽装備ということもあって、次々に先行するハイカーを追い越すようになります。追い越されたのは、本格的なトレイルランナー2人だけです。ここで多く見かけるのは、下山してくるハイカーの姿です。おそらく、前の日の休日(昭和の日)に登り、この朝に山頂でご来光を見たりしてから下山してきた人たちのようです。
鴨沢登山口村営駐車場先を行くトレイルランナー
鴨沢登山口村営駐車場先を行くトレイルランナー

手持ちの水分が少ないことから、途中で岩肌から水が滴っているところでは、手に水をすくって喉をうるおします。尾根道が南東に開けたところでは、この日最初の富士山が望めます。冬場と違ってやや霞がかっていますが、まだ雪深い8合目から頂上付近がはっきりとわかります。その後も休まず黙々と登り続けると、10時過ぎにはブナ坂を過ぎ、平坦な尾根道と南アルプスの展望が広がります。ヘリポートからは、ヨモギノ頭(△1,813m)と小雲取山(△1,937m)の間に雲取山の頂上付近が見えます。
この日最初の富士山平坦な石尾根を進むヘリポートから雲取山を望む
この日最初の富士山平坦な石尾根を進むヘリポートから雲取山を望む

最初の急登のヨモギノ頭を登り、続いて小雲取山を登りきると、ようやくゴール地点の目標となる雲取山の避難小屋が見えてきます。序盤で追い越されたトレイルランナーはこのあたりで再びすれ違います。避難小屋までの短いジグザグの登りは、数年前まではガレていて登りにくかったものの、最近は植生が回復しつつあって見た目もよくなりました。
ヨモギノ頭から七ッ石山を望む小雲取山への急登雲取山の避難小屋
ヨモギノ頭から七ッ石山を望む小雲取山への急登雲取山の避難小屋

雲取山の頂上に着くと栄養補給ジェルを摂取しただけで、そのままUターンして下山にかかります。実は、単純なピストンではつまらないので、復路は七ッ石山を経由して榧ノ木尾根を下って倉戸口に出ること考えましたが、もう十分にトレーニングなったと思えるので、素直に鴨沢登山口に下りることにします。
この時点で300mlの水分は底をついていますが、高度のせいか気温がそれほど上がっていないので、このまま下山まで持ちそうです。いざとなれば、奥多摩小屋の近くの水場で補給が可能です。
下山中の尾根道では、雲取山の南側では珍しく鹿が2頭現れますが、ハイカーを避ける風でもなく、あとを着いてきます。
奥多摩小屋では水を補給することなく、時々ランニングを交えて先を急ぎます。時間はまだ下山するには早いせいか、前を行くハイカーはほとんどいない代わりに、登ってくるハイカーと次々にすれ違います。往路で水を補給した岩肌でボトルに水を入れたので、喉が渇く心配はもうありません。雲取山頂上で補給した栄養ジェルのおかげなのか、体も快調に動いてくれています。
登山口に近づくにつれて、追い越すハイカーの数も増えていきます。そして、1時半には鴨沢のバス停に到着。バス停のベンチはハイカーであふれていますが、20分も待たないうちに奥多摩駅行きのバスが2台(1台は臨時便)やってきて、スムーズに帰宅の途に向かえました。
雲取山の頂上人慣れた鹿小袖登山口に下山
雲取山の頂上人慣れた鹿小袖登山口に下山

《水平移動距離》
 約22.1km

《行程》
 積算標高差 上り:約2,180m/下り:約2,180m

《行程》
 鴨沢バス停 7:38
 丹波山村営駐車場 7:59
 堂所 9:03
 ブナ坂 10:04
 奥多摩小屋 10:28
 雲取山 11:09
 ブナ坂 11:58
 堂所 12:44
 小袖登山口 13:15
 鴨沢バス停 13:31
 (往路 3:31/復路2:22 )

PageTop

2月に連続で低山スノーハイク

■ 雲取山編

2月に連続で低山スノーハイク

2月の上旬、時々春らしい陽気の日もあり、これからは近場の低山では雪も見納めと思い、急ぎスノーハイクを計画しました。その第一弾は、久々の雲取山(△2,017m)です。冬場には一昨年、関東地方に大雪が降った直後に出かけたものの、ラッセルしながらの日帰り山行は無理と判断して、七ツ石山(△1,757m)で引き返したのでした。今回も、時間と相談しながらのスノーハイクの予定です。

この季節、奥多摩駅から雲取山の登山口がある鴨沢行きのバスを利用するハイカーは少ないようで、10人にも満たない人数です。バスの車窓から見える風景は寒々としていますが、雪は少なく、次第に暖かい日差しが山間部にも差し込んできます。
バスを降りるとすぐに登山口に向かいますが、2年前はすぐに雪道となってチェーンスパイクを履いたのに、今回は小袖乗越の登山口まではその必要がなく、ウインドブレーカーもすぐに脱ぐことにします。日当たりのよいトレイルでは雪がほとんどありません。樹林帯に入って高度を上げていくとようやく雪道となりますが、ほどよく踏み固められたトレースがあるので、快調に登っていけます。前回の経験から、アルミワカンとオーバーシューズを持参してきましたが、まったく使う必要を感じません。コースのほぼ中間点となる七ッ石山の近くでは、この日初めての富士山が青空をバックにくっきりと望めるようになります。
早朝の鴨沢集落登山道へこの日初の富士山
早朝の鴨沢集落登山道へこの日初の富士山

往路では七ツ石山の巻き道を選びますが、ここは2年間の冬にひどく苦労した部分です。今回は橋の上の雪もだいぶ少なく、普通に通過できます。七ツ石山からの下山道と合流するブナ坂には、前回よりも1時間半近くも早い通過で、夏道のコースタイムとほとんど変わりません。トレースもしっかりとついていて、これなら余裕で山頂までのピストンができそうです。ただし、雪質はそれまでよりも弾力があって、表面は比較的新しい雪で覆われている感じです。
上空は雲一つない青空で、石尾根からは富士山と南アルプスを望めます。ただし、白い雪からの照り返しがきついことから、ミラーのサングラスをしているので、景色は目にあまりきれいな色に映りません。デジカメで撮る写真も光と影のコントラストが大きいので、見た目と違っているようです。
七ツ石山を巻く尾根に続くトレース石尾根から望む富士山
七ツ石山を巻く尾根に続くトレース石尾根から望む富士山

ブナ坂から奥多摩小屋小雲取山と、ほぼ夏道のコースタイムで通過し、やがて前方に雲取山の避難小屋が見えてきます。休まずに小屋まで一気に登り、そこでコンビニおにぎりの昼食とトイレを済ませてからすぐ近くの山頂へ向かいます。この時の気温はマイナス4度ほどで、体を動かしている限り快適な範囲です。
小雲取山を通過雲取山の避難小屋小屋から石尾根を望む
小雲取山を通過雲取山の避難小屋小屋から石尾根を望む

ちょうど正午頃に到着した雲取山の頂上では周囲の山並みの写真を撮っただけで、すぐに下山を開始します。往路の所要時間は4時間半ほどなので、復路を3時間と見積もると、バス停への到着は午後3時なので、予定しているバスの1時間前です。そこで時間調整のため、巻き道でのピストンではなく七ツ石山経由で下山することにします。それに、気温が上がってきているので、日の当たる巻き道の雪は腐っていて歩きにくい可能性もあります。すると、西の方からヘリコプターがやってきて、しばらく避難小屋の上でホバリングしています。荷物を吊り下げていないので、雲取山荘への荷揚げでもなさそうです。
下山を続けると、辛そうに登ってくるハイカーとすれ違うことが多くなってきます。そしてブナ坂の前後からは下山中のハイカーに追いつくようになります。
雲取山の頂上避難小屋の上空のヘリ七ツ石山へ
雲取山の頂上避難小屋の上空のヘリ七ツ石山へ

七ツ石山への急登は短いものの、付けられているトレースが直登に近い部分もあったりして、体力を消耗させられます。頂上を過ぎると、道は七ツ石小屋・鴨沢方面と石尾根縦走路とに分岐します。縦走路で奥多摩方面に向かうのも面白そうですが、雪の上のトレースが薄く、ラッセルを強いられそうなので、やはりバス停に下ることにします。
七ツ石小屋は通過するだけで、立ち寄ることなく往路を歩いた登山道に復帰します。予想どおり雪はだいぶゆるんでいて、朝は雪道だったところに土が見えている部分もあります。それでも日陰には十分な雪があるので、まだチェーンスパイクは付けたままで下っていきます。そんな時、後方からハイカーが走ってきます。格好はトレイルランナーではなく普通のハイカーで、横を抜いていくときに「バスに間に合いたいから…」と言い残していきます。そのあと間もなく別のハイカーが、これまた駆け足で下っていきます。自分が予定しているバスは午後4時発ですが、その1本前のバスに乗ろうとしているようです。そのバスが何時発なのか確認していませんでしたが、もしかして自分も間に合うかもしれないと思って早歩きで下ることにします。
七ツ石小屋・鴨沢方面へ解けかかった雪日陰はまだ雪道
七ツ石小屋・鴨沢方面へ解けかかった雪日陰はまだ雪道

登山口の小袖乗越を午後2時半に通過すると、引き続きバス停まで早歩きで進みます。青梅街道と鴨沢集落が見え始めたところで、路線バスらしい車が走っていくのが見えます。バス停に着いたのは2時44分、バスの出発時刻は2時40分だったので、あと4分足りませんでした。先ほど追い越されたハイカーの姿はなかったので、首尾よく乗車できたようです。結局、復路の所要時間は2時間50分でしたが、七ツ石山に登っていなければ、間違いなくこのバスに乗れたはずです。雪道を予定よりも早く歩けたことを想定して、1つ前のバスの時間も調べておくべきでした。
比較のため、これまでの雲取山までの歩行時間を表にしてみます。

雲取山へのコースタイム比較

これによると鴨沢ルートの往路はトレランモード(2009.9)で3時間を切っていますが、今回の雪道ではやはり4時間半近くかかっています。復路はいつもなら2時間台前半ですが、今回は30分くらい余計に時間がかかっています。今後はこれを参考に、コースタイムを検討することにします。

■ 丹沢編

低山スノーハイク 丹沢編

雲取山でのスノーハイクから4日後の建国の日、今度は丹沢に出かけることにしました。まもなく気温が高めの日が続くだろうという週間予報があったので、これが今年最後の低山スノーハイクになるはずです。雲取山での装備はオーバースペック(使わなかったワカンやオーバーシューズ、防寒具などを持参)だったので、今度は努めて軽装を心がけ、ザックも25リットルの小ぶりのものを選びました。

早朝、小田急線の渋沢駅に到着すると、登山口のある大倉行きのバス停にはすでに長いができています。バスが来て満員になると、乗り切れないハイカーを残したまま出発しますが、このバスは臨時便とのことで、すぐに次のバスがやって来るようです。数日前の奥多摩とは人気にずいぶん差があります。ハイカーもこちらのほうが老若男女バラエティに富んでいるようです。
7時前に大倉バス停に到着すると、すぐに大倉尾根に向かいます。丹沢には何度も来ていますが、この尾根から登るのは6年ぶりくらいです。
尾根の序盤は雪がまったくなく、浮き石や木製の階段の多い道を黙々と登り続けると駒止小屋(△905m)を過ぎたあたりから周囲に残雪が見られるようになります。とはいっても、登山道の上には雪がなく、夏道と変わりません。堀山の家(△950m)の先では、この日最初の富士山が望めます。
渋沢駅のバス停大倉尾根を登る富士山の頂上を望む
渋沢駅のバス停大倉尾根を登る富士山の頂上を望む

それからしばらくして、ブログなどでしか目にしたことがない「丹沢チャンピン」さんと遭遇し、名刺とパンフレットをもらいます。写真撮影をお願いしたら、グリコポーズをしてくれました。出発から2時間後の9時ごろに花立山荘(△1,300m)を通過すると、最初のピークの塔ノ岳(△1,491m)が間近に見えてきます。金冷シの手前にある細尾根では登山道上の雪が踏み固められて滑りやすくなっているので、ここでようやくチェーンスパイクを装着します。
丹沢チャンピオン前方の塔ノ岳をめざす滑りやすい尾根道
丹沢チャンピオン前方の塔ノ岳をめざす滑りやすい尾根道

塔ノ岳の手前からは本格的な雪道となりますが、登山道の凹凸が雪でならされて、かえって歩きやすく感じます。塔ノ岳の頂上には9時半ごろに到着したので、雪の影響はほとんどなかったようです。ここは人気の山ですが、ハイカーの数はまだそれほど多くはありません。時間がまだ早いものの、雪から天板だけが顔を出しているテーブルに腰を下ろし、カップ焼きそばのランチをとることにします。出来上がりまでの3分間に、あたりを見回してみると、塔ノ岳のアイドル「塔ネコ」も、ハイカーからキャットフードをもらって食事中です。この山で冬を乗り切ったので、心配は無用のようです。
抜けるような青空で日差しもたっぷりあり、ほぼ無風状態ですが、さすがにじっとしていると汗で濡れた体が冷えてきます。特に食事の準備でグローブを外した指先の冷たさがこたえます。予定では、ここから丹沢山(△1,396m)と蛭ヶ岳(△1,673m)に向かい、雪の状態がよければ焼山経由で道志村に下山するつもりです。ランチを終えると、とりあえず体を動かして暖まろうと、丹沢山へ向かうことにします。
塔ノ岳で休憩カップ焼きそばの用意塔ネコもランチ中
塔ノ岳で休憩カップ焼きそばの用意塔ネコもランチ中

丹沢山への登山道は雪の量が増え、数日前の雲取山よりも雪山感があります。ただし、トレースはしっかりとついているので、体力まかせに休まずアップダウンの続く道を進んでいきます。すると1時間もかからずに丹沢山に到着。すでに数人のハイカーが休憩中です。この先どうしようかと考えていると、蛭ヶ岳方面からやってきたハイカーから、かなり雪が深くて苦労したこと、時間の余裕を十分に見ておいたほうがよいことを聞き、ここでUターンすることに決めます。何よりも今回はワカンを持ってきておらず、服装も軽装だったこと、先にあるバス停からの便が4時半ごろの1本しかないことなどを考えると賢明な選択だと思います。
丹沢山の頂上にいたハイカーは数名でしたが、登山道を引き返すと、次から次へとハイカーとすれ違います。天気のよい休日ということもありますが、丹沢人気おそるべし、です。
丹沢山へ丹沢山の頂上塔ノ岳へ引き返す
丹沢山へ丹沢山の頂上塔ノ岳へ引き返す

塔ノ岳へは再びアップダウンを繰り返し、1時間ほどで戻ります。今度はちょうどお昼時とあって、ハイカーの数もかなり増えています。気温も上昇していて寒さも感じません。このまま大倉バス停まで同じルートで戻るのもつまらないので、時間の余裕もあることだし、鍋割山(△1,273m)経由で下山することにします。このルートも何度も歩いていますが、逆にたどるのは初めてです。金冷シの分岐で鍋割山方面に向かうと、雪の量はそれほどではないものの、イメージよりもアップダウンが多い気がします。ここでも、これから塔ノ岳に向かうハイカーと次々にすれ違います。
樹氷のシャンデリア再び塔ノ岳の頂上鍋割山へ
樹氷のシャンデリア再び塔ノ岳の頂上鍋割山へ

鍋割山に近づくと、冬枯れの木々と白い雪のおかげで、今まであまり意識していなかったこの山の形がはっきりとわかります。頂上に到着すると、予想どおり多くの人が、ここの山荘が提供している「鍋焼きうどん」を食べているところです。その姿を横目に下山を急ぐと、その先は雪が解けて泥道となった尾根が続いています。チェーンスパイクはここでお役御免となります。
鍋割山と富士山うどん店ような山頂泥だらけの尾根道
鍋割山と富士山うどん店のような山頂泥だらけの尾根道

下山する尾根はほぼ南向きなので、太陽の光を正面から浴びることになり、この区間に関してはほとんど春か初夏の山という感じです。やがて傾斜がゆるみ、瀬を渡って林道に入ると、あとはひたすら単調な平坦路を早歩きで進みます。何人もハイカーを追い越しながら、大倉バス停には3時前に到着。すぐにバス停に並び、予定よりも大幅に早い時間に帰宅することができました。
雪のない尾根道を下る林道へ大倉集落
雪のない尾根道を下る林道へ大倉集落

今回の丹沢山の往復では、無雪期とほとんど変わらないコースタイムで歩き通せました。比較のため、2009年の秋のコースタイムと並べてみます。

《2016年2月》
大倉バス停(6:54)-見晴茶屋(7:35)-駒止小屋(8:06)-堀山の家(8:21)-花立山荘(8:54)-金冷シ(9:38)-塔ノ岳(9:24/9:44)-丹沢山(10:37/10:45)-塔ノ岳(11:41)-金冷シ(11:54)-鍋割山(12:43)-二俣(13:51)-大倉バス停(14:46)

《2009年11月》
大倉バス停(7:04)-見晴茶屋(7:41)-駒止小屋(8:05)-堀山の家(8:19)-花立山荘(8:50)-金冷シ(9:01)-塔ノ岳(9:15/9:35)-丹沢山(10:30)-蛭ヶ岳(12:04)-地蔵平(12:51)-原小屋平(13:01)-姫次(13:14)-東野バス停(14:23)


今回の山行で言えることは、傾斜がきつくなく、トレースがしっかりとした低山の雪道は時間のロスがなく歩けること、ただし、それ以外では装備不足のまま進むのは慎重にということです。

PageTop

破線ルート(…)で雲取山へ

破線ルート(…)で雲取山へ

ヨモギ尾根~雲取山~石尾根山登りでもトレランでも、初めて行くルートは冒険心を駆り立ててくれます。ですが、公共交通機関を利用して日帰りできる範囲は限られているので、最近はネタ切れ感が強くなっています。雪でも降れば、よく知ったルートでも新鮮な気持ちで歩けますが、今年は奥多摩も丹沢もいまだに雪が積もっていません。そんな時、奥多摩の地図を見ていたら、雲取山(△2,017.1m)に向かう「三条の湯ルート」の途中から「石尾根」につながる「ヨモギ尾根」というものがあることに気づきました。古い登山地図や国土地理院の地図ではこの尾根上に登山道が明記されていませんが、ネット上にある最新の登山地図には破線(バリエーションルート)ながらはっきりとルートが描かれています。いくつかの山行記録のブログを読むと、利用者は少ないながら普通に歩けるルートのようです。雲取山登山で最もよく利用される「鴨沢ルート」は歩きやすい反面、前半部分は眺望がなく単調で少々退屈です。逆方向からの「三峰ルート」は変化があって面白いものの、登山口へのアクセスがよくありません。それに対してこの「ヨモギ尾根」(前半部分は「鉢焼場尾根」)経由のルートは序盤に林道をしばらく歩く必要がありますが秘境感が強く、奥多摩小屋の利用者くらいしか利用しない水場から「石尾根」に出られます。うまくスケジュールを組めば、バス・鉄道の便も問題ありません。
また、今回は「バリルートで雲取山登山」ということだけでなく、トレランとハイキングを組み合わせることがテーマです。つまり、スタートから5km近く続く林道はロード用のランニングシューズで走り、登山道ではトレッキングシューズに履き替えようというものです。

1月の3連休の中日、いつものように始発電車で朝の6時過ぎに奥多摩駅に到着。7時発の路線バスは平日ならば丹波行きのところ、日曜日は鴨沢西までとなっていますが、とりあえず終点まで行くことにします。バスの座席はハイカーでほぼ埋まっていますが、雲取山のメインの登山口である鴨沢で自分以外の全員が降りていきます。鴨沢西でバスから降りると、2つ先のバス停の「お祭り」までジョギングで向かいます。すると10分ほどでスタート地点の雲取山登山口に入ります。ここからはコンクリート舗装や砂利道の道となりますが、小型のトラックも通れる広さがあり、途中、2台の車に追い抜かれます。体を温めるために、走れるところはジョギングペースで走っていくと橋の先に後山林道のゲートが現れ、その脇から林道に入ります。
鴨沢のバス停で1人にお祭りの雲取山登山口後山林道へ
鴨沢のバス停で1人にお祭りの雲取山登山口後山林道へ

以前に後山林道を通ったときは、工事中の部分もありましたが、今ではかなり整備が進んでいるようです。真新しい砂防ダムが完成し、一部にはコンクリートできれいに舗装されている路面もあります。全面舗装されれば、ロードバイクでも登っていけそうです。
作業道?新片倉橋の砂防ダムコンクリート舗装の道
作業道?新片倉橋の砂防ダムコンクリート舗装の道

スタートしてから50分ほどで登山道に分岐する塩沢橋に着くと、ここでロード用のランニングシューズをトレッキングシューズに履き替えます。また、暑さ対策のためにウインドブレーカーを脱ぎ、長袖アンダーウェアと冬用サイクルウェアだけの格好となり、厚手の手袋を薄手のものに取り替えます。沢沿いの登山道をしばらく行くと、流れのやや速い瀬に突き当たります。瀬の中にある飛び石の間隔も広く、濡れて滑りやすくなっています。登山道の情報には渡渉地点があるとは書かれていなかったので、これは正規のルートではないようです。念のため、対岸がどうなっているのか確かめようと思い、近くにあった手ごろな丸太で橋をかけてこの瀬を横断します。対岸をしばらく歩き回っても上に続く道はなく、道標や赤テープもないので、この先に登山道のないことがわかります。
登山道の始まり靴を履き替える沢に橋を架ける
登山道の始まり靴を履き替える沢に橋を架ける

沢沿いの道を引き返すと、ヨモギ尾根へと通じる階段があり、その傍らにはしっかりと道標もあります。少し前にここを通ったときは足元ばかり見つめて道なりに歩いてきたので、ちょうど死角となるこの道標に気づきませんでした。また、階段も落ち葉で半分以上が隠されています。道標の位置や向きは、もう少し工夫したほうがよいかもしれません。
この登山道は特に危険なところもないごく普通の道で、木道や標識なども整備されています。ただし、一定の傾斜のままずっと登り続けるので、なかなか休めるところがありません。足首のところまで落ち葉が降り積もっているところは、ラッセルするように進んでいきます。尾根が東に向かい南面が開けたところでは傾斜が緩み、樹木の伐採が広範囲に行われているので日当たりがよくなっています。そういえば、西側の谷間からはときおりチェーンソーの音が聞こえてきます。この登山道でよく見かける「作業道」の標識は、そうした伐採作業用のものなのかもしれません。
尾根への取りつき木道でトラバース南面の伐採地
尾根への取りつき木道でトラバース南面の伐採地

さらに登り続けるうちに、西側には谷を隔てて水無尾根、東側にも谷を隔てて石尾根が並行して走っているのに気づきます。石尾根には、七ツ石山(△1,757.3m)も確認できます。尾根道が次第に広くなってしばらくすると登山道が下り始めるので変だと思いGPSで確認すると、奥後山(おくうしろやま:△1,466m)を通り過ぎてしまったようです。道を引き返して平坦地の上を調べると、三角点と朽ちかけた木製の標識があります。奥後山の山頂はとても地味で展望もありません。この山にもう少し華があったら、このルートももう少し人気が出ていたのかもしれません。
西の水無尾根東の石尾根奥後山の地味な頂上
西の水無尾根東の石尾根奥後山の地味な頂上

ヨモギ尾根のよいところは、目標とする石尾根雲取山を視界に入れながら登っていけるところです。そして、さらに登り続けると、南アルプスと富士山も次第に見えるようになります。
ヨモギ尾根から見た雲取山冠雪した南アルプスこの日最初の富士山
ヨモギ尾根から見た雲取山冠雪した南アルプスこの日最初の富士山

最後にヨモギ尾根の南面をしばらくトラバースすると石尾根直下の水場が現れたので、残りの水分には余裕がありますが、用意してきた空のペットボトルに水を汲んでおきます。石尾根に上がると、青空を背景に富士山をはっきりと望めます。これまではまったくハイカーの姿を見かけませんでしたが、雲取山から下山してくる人、これから登る人といきなりハイカーの人口密度が高まります。頂上への最後の急坂を登りきると、さすがに空気は冷たいものの、1月の雲取山とは思えない光景です。積雪はまったく見られず、岩陰や避難小屋の日陰にわずかに氷の塊が残っているくらいです。軽装のハイカーも目立ちます。ここでコンビニおにぎりを2個、スポーツドリンクで胃に流し込むと、ウインドブレーカーのボトムスを脱いで下山に向かいます。当初の計画では、鴨沢バス停への到着予定は奥多摩駅行きのバスにぎりぎりで間に合う時間でしたが、雲取山への到着が想定よりも30分以上早かったので、十分な余裕があります。
石尾根直下の水場石尾根からの富士山雲取山の頂上
石尾根直下の水場石尾根からの富士山雲取山の頂上

下山を開始したのは午後1時ごろなので日はまだ高く、下から登ってくる何人ものハイカーとすれ違います。奥多摩小屋の周辺にテントはあまり見られませんが、まだテントを張るには早い時間なのかもしれません。それに、この時期のテント泊をする人はもともと少ないのでしょう。
早足で下っていくうちに、先に下山していたハイカーにも追いつくようになります。バスの時間が気になるので、七ツ石山へは登らずに巻き道を選びます。ルートが日当たりのよい尾根道から樹林帯に入ると眺望がなくなって単調な歩きとなってきたので、GPS端末に付いているMP3プレーヤでクラシック音楽を流しながら歩きます。これが意外に山歩きのリズムに合っていて、季節によっては熊避けにもなりそうです。小袖乗越で舗装路に下りたのはちょうど午後3時です。この時間にテント泊装備で登ってくるハイカーとすれ違いますが、たぶん奥多摩小屋までなら明るいうちにたどり着けるでしょう。そして、15時20分ごろに鴨沢バス停に到着。次のバスまで40分ほど時間があるので、ベンチで休んでいるうちに、次々とハイカーが下山してきます。やって来たバスは空いていて、途中のバス停でハイカーを拾いながら全員が座って奥多摩駅に向かいます。奥多摩駅では、次の列車がホリデー快速奥多摩号だったので、乗り換えなしで楽に帰宅することができました。
奥多摩小屋のテント場七ツ石山手前で巻き道へ鴨沢のバス停にゴール
奥多摩小屋のテント場七ツ石山手前で巻き道へ鴨沢のバス停にゴール

ヨモギ尾根は思ったより楽しめるルートでした。足元も安定していて岩場もないので、作りの頑丈なトレランシューズがあれば、無雪期には林道のランも登山道もそれ1足でカバーできると思います。ここに紅葉の時期に来れば、また違った風情を楽しめると思います。

標高グラフ

■ 距離: 23.7km
■ 獲得標高:登り 1,827m / 下り 1,819m
■ 行程:
  07:48 お祭 → 08:36 塩沢橋 → 10:55 奥後山 → 12:05 奥多摩小屋 → 12:30 小雲取山 →
  12:46 / 12:58雲取山 → 13:23 奥多摩小屋 → 13:39 ブナ坂(ブナダワ) → 14:19 堂所 →
  15:01 小袖乗越 → 15:19 鴨沢

PageTop

奥多摩湖から馬頭刈尾根へ

奥多摩湖~馬頭刈尾根 ルートマップ
奥多摩湖~馬頭刈尾根 標高

1月だというのに3月並みの陽気と天気予報の晴れマークに誘われ、やや長めの尾根歩きを計画しました。ルートは奥多摩湖小河内ダムをスタート地点とし、大ブナ尾根惣岳山(そうがくさん:△1,350m)と御前山(ごぜんやま:△1,405m)に登り、大岳山(おおだけさん:△1,266m)を経由して馬頭刈(まずかり)尾根に入り、東京都あきるの市の十里木(じゅうりぎ)に下る約20kmです。4km過ぎのところにある御前山がルート上の最高地点で、ここを乗り切れば、その後には連続する急登はありません。御前山から大岳山の区間は、昔走った山岳耐久レース(ハセツネカップ)のコースと重なりますが、そのときは真夜中だったので、風景の記憶はほとんどありません。

早朝の奥多摩駅から出る留浦(とずら)行き始発バスの乗客はわずか2名で、奥多摩湖で下車したのは自分1人だけです。小河内ダムの上を御前山登山口に向かうときは、すでに夜明けを過ぎているのに奥多摩湖は周囲の山々にさえぎられて寒々としています。気温はそれほど低くないものの、指先が冷えてかじかみ痛いくらいです。経験から、体を動かして血の巡りがよくなれば気にならなくなるとわかっているので、すぐに尾根道に入ります。今回は長丁場で、それなりの高さを登るので、自前のトレッキングポールも用意してきました。この大ブナ尾根はわりと道幅が広く、右手にはしばらく奥多摩湖が見え隠れするので開放感があります。登山道は東に向かっているので、尾根の先から登りつつある太陽をめざして進みます。
早朝の奥多摩湖奥多摩湖を見ながら登る大ブナ尾根を東へ
早朝の奥多摩湖奥多摩湖を見ながら登る大ブナ尾根を東へ

登山口から出発したときは1人でしたが、熊鈴の音が聞こえて振り返ると後ろにハイカーの姿があります。わりとペースが速いようですが、登りの勾配が増してくるとその音も遠ざかっていきます。スタートしてから1時間半ほどのところで富士山も見えてきますが、冬の富士山にしては輪郭がシャープではなく、どことなく春霞がかかったようにぼんやりとしています。
序盤は汗冷えが心配でしたが、次第に気温と体温、発汗量とアンダーウェアの吸湿・ドライ性能のバランスがとれてきて、歩くことだけに集中できるようになります。最初のピークとなる惣岳山までに数カ所の鞍部があるので、頂上を見通すことができません。丸太の階段が見え、その先の空が広く開けているところで、ようやくピークが近いことがわかります。惣岳山の頂上は日当たりがよく、この時までには冷たい指先も暖まっています。後続のハイカーもやって来ますが、自分はここでは休憩をせず、そのまますぐ近くにある御前山に向かいます。ウインドブレーカーは脱いで、上は長袖Tシャツ1枚だけになります。
尾根上から見る富士山惣岳山を通過コース最高地点の御前山
尾根上から見る富士山惣岳山を通過コース最高地点の御前山

御前山の手前からは富士山がよく見えますが、山頂からの眺望はあまりよくありません。御前山の東面を下るとすぐに避難小屋への分岐があるので、ちょっと立ち寄ってみることにします。この避難小屋はしっかりとした造りで清潔そうです。日の当たるデッキ部分には大きいサッシ窓があって、小屋の中はとても明るいものの、厳冬期の寒さが少し心配になります。
富士山の展望御前山を通過御前山避難小屋
富士山の展望御前山を通過御前山避難小屋

この先は、山岳耐久レースのコースとなっているだけあって、走りやすい道が増えてきます。ここまでにすれ違ったハイカーは皆無で、今回のルートは新年早々に歩くところではないのかもしれません。気温は次第に上がってきて、春先のような暖かさです。3,000m級の山ならば初夏と言ってもよさそうです。熊鈴を用意してこなかったので、冬眠中の熊が春だと勘違いして起きてこないかと心配になります。
奥多摩と五日市を南北に結ぶ林道と交差する大ダワには駐車場とトイレがありますが、ここでも休まずに一気に大岳山に向かいます。少し前から遠くで何かの破裂音やイヌの吠える声が聞こえていましたが、尾根から少し下がったところに銃を持ったハンターがいたのでシカなどの駆除をしているのだとわかります。やや離れたところには別のハンターがいて「イヌを見かけませんでしたか」と尋ねてきます。どうやら連れてきた猟犬とはぐれてしまったようです。さらに進むと、首にビーコンかGPSのアンテナを付けたイヌがうろうろしていたので、これがその猟犬だとわかります。やがて、その犬はハンターのいる方向へ走り去っていきます。
走りやすい尾根道大ダワを通過主人を捜す猟犬
走りやすい尾根道大ダワを通過主人を捜す猟犬

大岳山に近づくにつれソロやペアのハイカーとすれ違うようになります。やがて岩場が現れ、今回のルートで唯一の鎖場もありますが、昼間であれば大した難所ではありません。その大岳山には11時半前に到着します。ここは富士山の絶景ポイントでお昼時ということで、休憩中のハイカーで賑わっています。ハイカーの中には御岳山までケーブルカーで上がり、そこからここまで登ってきたという人もいるようです。
自分も予定どおり、ここで休憩して昼食をとることにします。今回はアルミ鍋のカレーうどんを用意していますが、うっかりと、うどんを煮込むのに水が必要なことに気づきませんでした。スポーツドリンクを使うわけにもいかないので、ケガをしたときの傷口の洗浄用だったわずかな予備の水を使ってなんとかしのぎます。
大岳山の頂上で休憩大岳山からの富士山カレーうどんの昼食
大岳山の頂上で休憩大岳山からの富士山カレーうどんの昼食

昼食を終えて大岳山を下り始めると、これから頂上に向かう何人ものハイカーとすれ違います。やはり、御岳方面から登るのがメジャールートのようです。大岳山神社にある御岳山馬頭刈尾根の分岐まで下りてくると、どちらに向かおうか少し思案します。御岳山へのルートは短く平坦で、ケーブルカーやバスを使えば青梅線の御岳駅まで短時間で下れます。一方、予定どおり馬頭刈尾根へ進むと、下り基調ながらいくつかのピーク越える3時間ほどの行程です。結局、今まで馬頭刈尾根を歩いたことはなく、この機会を逃すと二度と来ないかもしれないと考え、予定のルートを進むことにします。
馬頭刈尾根は日当たりがよく、走れる部分も多いトレラン向きの道です。とはいえ、今回はトレッキングシューズを履いていて、手持ちの水分も底を尽きかけているので汗をかかない程度のスピードで歩きます。気温もさらに高くなってきたので、手袋も脱ぎます。尾根上には富士山が見えるポイントがいくつかあるものの、数人のハイカーとしか行き交いません。
馬頭刈尾根へ尾根から見る富士山富士見台からの富士山
馬頭刈尾根へ尾根から見る富士山富士見台からの富士山

馬頭刈尾根の開けた場所からは特徴のある近くの山々がよく見渡せるので、自分のいる位置をすぐに把握することができます。後ろを振り返れば大岳山、北には御岳山日の出山を確認できます。鶴脚山(△916m)と馬頭刈山(△884m)を越えれば、あとは一気の下りです。馬頭刈山は関東の富士見百景の1つだそうですが、下山を急いでいたので目に入りません。高明神社跡で、最後まで残しておいた缶入り甘酒を一気に飲んで残りの数キロの歩きに備えます。
ようやく林道の舗装路が見えたところが馬頭刈山への登山口で、ここからは集落の中を軍道のバス停に向かいます。そのバス停で運行表を見ると、1時間以上バスがやって来ないことがわかったので、檜原街道沿いの十里木まで歩くことにします。十里木の近くにはハイカーにも人気の温泉施設「瀬音の湯」があって、バスも1時間に数本運行されています。バス停で汗に濡れたTシャツなどを着替え、時間どおりにやって来たバスで武蔵五日市駅に向かい、帰宅の途につきました。
大岳山を振り返る北に見える日の出山馬頭刈山の登山口
大岳山を振り返る北に見える日の出山馬頭刈山の登山口

久々に獲得標高が2,000mを超えるハイキングとなりましたが、ダメージは脚ではなくトレッキングポールを使った腕に出ています。発汗を抑えるために冬としては軽装でしたが、意外に汗をかいて補給の水分は不足気味となりました。ルートは道標がしっかりしていて、迷うところはありませんでした。

■ 水平移動距離:約20km
■ 積算標高差:上り 約2,044m / 下り 約2,352m
■ 行程:
  奥多摩湖バス停(06:57) → 惣岳山(08:56) → 御前山(09:11) →
  御前山避難小屋(09:19) → クロノ尾山(9:47) → 鞘口山(10:01) →
  大ダワ(10:18) → 大岳山(11:26/11:42) → 大岳山神社(11:54) →
  白倉分岐(12:16) → 富士見台(12:32) → つづら岩(12:58) →
  鶴脚山(13:37) → 馬頭刈山(13:56) → 高明神社跡(14:13) →
  林道出合(14:44) → 軍道バス停(15:01) → 十里木バス停(15:15)

PageTop

元日は初日の出を見に「日の出山」へ

元日は初日の出を見に「日の出山」へ

例年、元日には特にすることもなく、無理にでも何かを計画しないと寝正月になってしまいそうなので、トレーニングを兼ねて東京都青梅市の西端にある「日の出山」(△902m)頂上からの初日の出を見に行くことにしました。元日の天気予報は、日本列島の太平洋岸では概ね良好だと言うので、各地の山々では「登り初め」に出かける人も多いはずです。東京だとアクセスのよい高尾山の大混雑が予想されます。「日の出山」も、その名もさることながら、すぐ隣の御岳山(△909m)に山岳信仰の霊場御岳神社があることから、初日の出を見るハイカーで賑わいそうです。
大晦日から元日にかけては一部の鉄道では終夜運行をしていて、JR青梅線では「初日の出号」として次のようなスケジュールで特別列車(立川から青梅まで各駅、青梅から御岳まではノンストップ)が運行されます。

 [立川発]  [御岳駅着]
  02:18  -  03:04
  03:10  -  03:56
  04:02  -  04:48


御岳山に登るためのバスやケーブルカーも終夜運転を行っていますが、どうせなら駅から歩いていきたいので、午前2時台の「初日の出号」を利用することにして、次のような計画を立ててみました。

御岳駅(3:10)→大鳥居(3:30)→滝本ケーブルカー駅(3:50)→御岳ビジターセンター(4:20)→
御岳神社下(4:40)→日の出山(5:20/6:50)→つるつる温泉(8:00/9:30)→バスで武蔵五日市駅へ


立川駅の青梅線のプラットホームで下り始発電車を待っていると、やはりハイキング姿の乗客が目立ちます。接続は東京からの下り電車の接続を何本か待っているようで、発車時刻までには通勤電車並の乗車率となります。御岳駅に着くと、大勢の初詣客とハイカーで改札を出るのにも時間がかかります。駅舎を出て吉野街道を御岳山に向かって歩き始めると、何度か満員のバスに追い越され、空になって戻ってくるバスとすれ違います。あえてバスに乗らない人は、自分と同じくケーブルカーも使わずに自力で御岳山に登ろうとしている人たちのようです。
電車が遅れた上に、改札で手間取って出発が遅れたものの、予定通りの時間で大鳥居の下をくぐり、御岳神社の表参道に通じる急坂を登り始めます。これがかなりの運動量で、早くも全身に汗をかき始めたのでウインドブレーカーのトップスを脱ぐことにします。ケーブルカーが発着する滝本駅に着くと、その向かい側にある参道の入口には何人もハイカーが集まっていて、準備ができた順にヘッドライトを点灯して暗闇の中を登っていきます。暗いといっても、高尾山の1号路のように、小型車も通れる舗装された道なので転倒や滑落の心配はありません。ただ、景色を楽しむことはできないので、黙々と登るだけです。ここでウインドブレーカーのボトムスを脱いで登り始めると、参道のあちこちでヘッドライトの光が上へ向かって動いています。
参道の入口から50分ほど登ったところで宿坊や土産物店が立ち並ぶ御岳山の集落に入り、街灯も明るいので一息つくことができます。このあたりでケーブルカーの乗客も合流するので人の数もいきなり増えてきます。御岳神社の前を通過したときは予定の時間から少し遅れていたので本殿には行かず、そのまま「日の出山」に向かいます。
元日午前3時過ぎの御岳駅滝本駅前から表参道へ御岳神社は通過
午前3時過ぎの御岳駅滝本駅前から表参道へ御岳神社は通過

日の出山」へのルートは、浮き石や地上根、段差の大きい階段などもある普通の登山道ですが、傾斜はゆるく十分な幅もあります。ハイカーの中には小さな子どもや普通のブーツを履いた女性もいたりするので、たびたび前が詰まります。休まずに登り続けること30分足らずで「日の出山」の頂上に到着します。屋根付きの休憩所はすでに満員で、東側の斜面もハイカーで埋まっています。日の出まではまだ1時間半近くありますが、多くの人が東京の夜景の撮影に余念がありません。
山頂にじっとしていると汗冷えをしてくるので、ウインドブレーカーを着て、温かいものを食べることにします。用意してきたアルミ鍋の天ぷらそばを取り出してガスストーブで煮込みます。そばを食べ終えるころには、山頂全体がハイカーであふれ、ずっと立ったままの人も大勢います。夜明け前の気温はますます下がっているようで、震えながら日の出を待っていると、6時過ぎに地平線の上にかかる雲が赤く染まり始めます。それから50分ほど経った6時52分に、ようやく太陽が顔を出してくれます。
「日の出山」の頂上天ぷらそばで暖まる2016年の初日の出
「日の出山」の頂上天ぷらそばで暖まる2016年の初日の出

初日の出の写真を何枚か撮ると、ハイカーたちの万歳三唱の声が聞こえる中を、「日の出山」から東へと延びる下山路に急ぎます。その先にあるゴール地点の「つるつる温泉」は、元日の営業時間が8時からなので、時間に余裕はありますが、冷えた体を温めるには体を動かすしかありません。体温を上げるために早足となり、下山中の他のハイカーを何人か追い越します。日が高くなったのと運動のおかげで体が暖まり、徹夜明けにしては脚もよく動いてくれます。山道が途切れて突き当たった舗装路をしばらく歩いてから急坂を上り返すと、ゴール地点の温泉施設に一番乗りで到着します。オープンまではまだ15分ほど時間があるのでバス停で待っていると、次々にハイカーが到着して、開店するころには地元の人らしいお客を含めて数十人が集まります。
ようやく温泉やサウナに入って体を温めていると、次第に浴槽も洗い場もかなり混雑してきます。この様子では帰りのバスも混むことが予想されたので、たいぶ早めにバス停で武蔵五日市駅行きのバスを待つことにします。バスが到着すると自分は余裕で座れましたが、やはり乗り切れない人が続出します。バスの便は1時間に1本くらいしかないので、運転手は電話で臨時バスを手配しています。運良く乗れた人でも車内はすし詰め状態です。ハイカーもバス会社も、少し読みが甘かったようです。武蔵五日市駅からの電車は拝島で青梅特快に接続していたので、昼前に楽々帰宅することができました。
日の出直後に下山路へ朝日に染まる尾根道「つるつる温泉」にゴール
日の出直後に下山路へ朝日に染まる尾根道「つるつる温泉」にゴール


■ 水平移動距離:約11.4km
■ 積算標高差:上り 約1,243m / 下り 約1,135m
■ 行程:
 御岳駅(3:15)→大鳥居(3:30)→滝本ケーブルカー駅(3:51)→御岳ビジターセンター(4:39)→
 御岳神社下(4:52)→日の出山(5:24/6:55)→つるつる温泉(7:43/9:30)→バスで武蔵五日市駅へ

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。